『 ガーディック外伝(1988)』
どんなゲーム?
1988年2月5日にアイレムから発売されたファミリーコンピュータ用ゲーム。開発はコンパイルで同社が発売したMSX用シューティングゲーム『ガーディック(1986年)』の外伝作品に当たります。
プレイヤーは戦闘機にも可変する戦闘用アンドロイド「システムD.P.」通称ミリアを操ってゲームを進めることになります。
本作はARPGパートと縦STG(シューティングゲーム)パートが分かれていて両パートでライフを共有、ライフが無くなると即ゲームオーバーになります。ただし両パートとも敵キャラを倒すことで回復アイテムが出現するようになっているので、それを上手に使えばゲームオーバーしにくくなっています。
さらに敵キャラを倒すことで得られるスコアが経験値の役割を果たし、これによりライフ上限値と移動速度(ARPGパートのみ)が向上するため、STGパートが苦手なプレイヤーでも多少遊びやすくなっています。
ゲームは縦STGステージから開始します。画像のステージボスを倒すとARPGマップに移動し、本格的な冒険に突入します。
ARPGパートは見下ろし型の視点、画面切り替えスクロールなどなど『ゼルダの伝説』に近いシステムですね。マップに散らばっているパワーアップアイテムや特殊武器(全12種類)を入手してミリアを強化していきます。
またARPGパートの道中には中ボスが待ち構えています。中ボスを撃破することでもアイテムを入手できますが、無理に戦わず回避することもできます。ちなみにワタクシはどうしても倒せない中ボス2体をスルーしました・・・。
AGPGパートのマップはステータス画面で確認でき、クリアしていないSTGステージ(ゲーム内ではコリドールと呼称)を表示してくれる親切設計。またゲームを進めるとマップが広がり、より手ごわい敵・ステージが現れます。
ARPGパートでクリアしていないコリドールを発見!コリドールへ突入するとミリアは戦闘機に可変し、STGパートへ!可変する時のグラフィックが結構カッコイイんですよ~。
STGパートにはそれぞれ巨大なボスキャラが待ち構えています。通常攻撃に加え獲得した特殊武器などを駆使しつつ倒してゲームを進めていきます。
コンテニューはパスワード制で、ARPGパートのマップに散在する当時のコンパイルのマスコットキャラ”ランダー”からパスワードを獲得できる仕様になっています。
ちなみにパスワードで「えいえるじい(another legend guardicの頭文字)」と入力するとSTGパートのみのプレイが可能です。ただしこのときに難易度とエンディングが変化します。
どんなストーリー?
巨大な「落とし物」が地球に近づきつつあった。
その為に派遣された調査隊が全滅し、最後に送られてきた情報はこの事件のランクを一気に最大にした。
様々な種の極めて危険な生命体がこの巨大な物体に巣くっていた。そしてそれらのなわばり争いの力が地球への直進コースに変化させたのだ。
地球最後か………。
「ナジュ」というこの物体ははるか過去、人類と格別の「存在」が落とした用途不明の巨大カプセルだった。
そして長い年月の間凶悪生命体が内部で増殖し続けた。しかしこのような事態に備え、カプセルの奥深くにある10個の安全装置を起爆させることによる、自爆機構がついていた。
そして今、地球外のノウハウで創られた最強戦士「システムD.P.」が、ガーディックを生み出した者より送り込まれてきた。彼女にすべてを託して…(「げーむのせつめいしょ(仮)」の当該ページより引用)。
感想
かなり楽しく遊ばせてもらいました!
20年ほど前にソフトのみの状態で入手したためにゲーム内容がよくわからず、ただのSTGだと思って長らく積みゲーになっていました。
それが最近お試しプレイで真面目に遊んでみると実は縦STGとARPGの融合した密度の濃いゲームだったことがわかりました。しかも、存外に面白い!
結局、ハマってしまいゲームクリアまで遊んでしまいました。
じゃあ、何がいったい面白かったのかというと、まずはARPGパートの探索する楽しさです。
探索してヒロインをパワーアップしていく楽しさ、封印をといて新たなエリアに踏み入れていく楽しさは”メトロイドヴァニア”と呼ばれる探索型RPGにも通じるところがありました。
また経験値による成長システムはゲーム下手な人への救済策になっているので遊びやすかったです。
それからSTGパートですが、背景の高速スクロールの凄さに燃え、巨大ボスキャラとの決戦に燃える素晴らしいデキでした。
それに通常のSTGと違いライフ制のため撃墜されにくく、ARPGパートでしっかりヒロインを強化しておくことでSTG苦手なワタクシでもギリギリでクリアできるバランスに仕上がっていることも高評価の理由です。
ARPGパートでいい準備して何度も挑むことで弱点、パターンを把握していく過程が楽しかったです。
画像は本作のラスボスです。コイツはラスボスだけあってかなり苦労しました。何度もやられては挑んで倒したときの快感は今でも忘れません。
(NES)The Guardian Legend ガーディック外伝 オールクリア all clear 1/5
操作性は良好、BGMもエリアごとに違うしメロディもなかなか素晴らしかったです。とにかくゲームを構成する要素の一つ一つのレベルが高いなぁと感じました。
個人的な不満としてはゲーム中にストーリー展開がなかったが少し寂しかったこと、エンディングが薄味だったことなのですが、ファミコンゲームにこれ以上の密度を求めることは酷でしょう。
あぁ、つい調子にのって褒めまくってしまった・・・。とても好きなゲームなので短所の話題はやめにしたいんですが、もちろん短所もありました。
まずゲームの後半から終盤にかけてのバランスがいきなりシビアになるところです。
特に終盤のARPGパートは雑魚にダメージ通らなくて爽快感がまるでない!そればかりか敵キャラを倒せないのでまともに回復アイテムが入手できず苦しかったです。
これはパワーアップアイテムがランダムに出現することが原因だと思われますので、もう一度遊べば違う感想になるかもしれませんが、そもそもパワーアップアイテムの出現がランダムなのは問題かと思います。
ワタクシの場合、防御力がMAXになっているのに防御力を上げるアイテムがいっぱい手に入り苦笑しました・・・。
それからSTGの得意な方からは回復アイテムなどが頻出するのがダメという意見もあるようですね。無駄にサイバビリティが上ってしまってゴリ押しできるのがイカンというワケです。
まぁSTG苦手なワタクシは賛同できかねるご意見ではありますが、ゴリ押しできたのは事実です!
そしてレトロゲームでよくあることですが、パッケージとゲーム内のミリアの姿が全然ちがう!
パッケージやソフトにも使われたミリアの姿はSF調で渋いイメージなのですが・・・。
エンディングで見られるミリアはアニメ調の可愛らしいお姿に。
まぁこれはゲームの短所ってワケではないんですが、ものすごいギャップだったのでほっとけなかったのです(笑)
今のところバーチャルコンソールなどでの配信もないので実機遊ぶしかないのですが、Amazonの中古最安値でも¥5000くらいの高値がついています・・・。
本作はそんなに希少価値のあるゲームだったんでしょうか・・・。まぁ面白いから売る人も少ないのかもしれませんね。ワタクシは安値のうちに買えてよかったです。
でも満足度は高いので多くの人に遊んでもらいたいゲームではあるんですがね~。
今回もレトロフリーク大活躍でした。
連射機能やステートセーブ機能には随分助けていただきました。本来のゲームの楽しみ方とは違うかもしれませんが、ワタクシのようなポンコツゲーマーでもレトロゲームを大いに楽しむことができて重宝しています。
それにしても、今回の『ガーディック外伝』のようにまだまだ知らない良作レトロゲームが埋もれていることに驚いています。本作との出会いはレトロゲームの奥深さを身を持って知るいい機会になりました。
ワタクシがレトロゲームを極めるのはまだまだ先のことになりそうですね~。
ということで今回はここまで、次回乞うご期待!
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どんなゲーム?
1988年2月5日にアイレムから発売されたファミリーコンピュータ用ゲーム。開発はコンパイルで同社が発売したMSX用シューティングゲーム『ガーディック(1986年)』の外伝作品に当たります。
プレイヤーは戦闘機にも可変する戦闘用アンドロイド「システムD.P.」通称ミリアを操ってゲームを進めることになります。
本作はARPGパートと縦STG(シューティングゲーム)パートが分かれていて両パートでライフを共有、ライフが無くなると即ゲームオーバーになります。ただし両パートとも敵キャラを倒すことで回復アイテムが出現するようになっているので、それを上手に使えばゲームオーバーしにくくなっています。
さらに敵キャラを倒すことで得られるスコアが経験値の役割を果たし、これによりライフ上限値と移動速度(ARPGパートのみ)が向上するため、STGパートが苦手なプレイヤーでも多少遊びやすくなっています。
ゲームは縦STGステージから開始します。画像のステージボスを倒すとARPGマップに移動し、本格的な冒険に突入します。
ARPGパートは見下ろし型の視点、画面切り替えスクロールなどなど『ゼルダの伝説』に近いシステムですね。マップに散らばっているパワーアップアイテムや特殊武器(全12種類)を入手してミリアを強化していきます。
またARPGパートの道中には中ボスが待ち構えています。中ボスを撃破することでもアイテムを入手できますが、無理に戦わず回避することもできます。ちなみにワタクシはどうしても倒せない中ボス2体をスルーしました・・・。
AGPGパートのマップはステータス画面で確認でき、クリアしていないSTGステージ(ゲーム内ではコリドールと呼称)を表示してくれる親切設計。またゲームを進めるとマップが広がり、より手ごわい敵・ステージが現れます。
ARPGパートでクリアしていないコリドールを発見!コリドールへ突入するとミリアは戦闘機に可変し、STGパートへ!可変する時のグラフィックが結構カッコイイんですよ~。
STGパートにはそれぞれ巨大なボスキャラが待ち構えています。通常攻撃に加え獲得した特殊武器などを駆使しつつ倒してゲームを進めていきます。
コンテニューはパスワード制で、ARPGパートのマップに散在する当時のコンパイルのマスコットキャラ”ランダー”からパスワードを獲得できる仕様になっています。
ちなみにパスワードで「えいえるじい(another legend guardicの頭文字)」と入力するとSTGパートのみのプレイが可能です。ただしこのときに難易度とエンディングが変化します。
どんなストーリー?
巨大な「落とし物」が地球に近づきつつあった。
その為に派遣された調査隊が全滅し、最後に送られてきた情報はこの事件のランクを一気に最大にした。
様々な種の極めて危険な生命体がこの巨大な物体に巣くっていた。そしてそれらのなわばり争いの力が地球への直進コースに変化させたのだ。
地球最後か………。
「ナジュ」というこの物体ははるか過去、人類と格別の「存在」が落とした用途不明の巨大カプセルだった。
そして長い年月の間凶悪生命体が内部で増殖し続けた。しかしこのような事態に備え、カプセルの奥深くにある10個の安全装置を起爆させることによる、自爆機構がついていた。
そして今、地球外のノウハウで創られた最強戦士「システムD.P.」が、ガーディックを生み出した者より送り込まれてきた。彼女にすべてを託して…(「げーむのせつめいしょ(仮)」の当該ページより引用)。
感想
かなり楽しく遊ばせてもらいました!
20年ほど前にソフトのみの状態で入手したためにゲーム内容がよくわからず、ただのSTGだと思って長らく積みゲーになっていました。
それが最近お試しプレイで真面目に遊んでみると実は縦STGとARPGの融合した密度の濃いゲームだったことがわかりました。しかも、存外に面白い!
結局、ハマってしまいゲームクリアまで遊んでしまいました。
じゃあ、何がいったい面白かったのかというと、まずはARPGパートの探索する楽しさです。
探索してヒロインをパワーアップしていく楽しさ、封印をといて新たなエリアに踏み入れていく楽しさは”メトロイドヴァニア”と呼ばれる探索型RPGにも通じるところがありました。
また経験値による成長システムはゲーム下手な人への救済策になっているので遊びやすかったです。
それからSTGパートですが、背景の高速スクロールの凄さに燃え、巨大ボスキャラとの決戦に燃える素晴らしいデキでした。
それに通常のSTGと違いライフ制のため撃墜されにくく、ARPGパートでしっかりヒロインを強化しておくことでSTG苦手なワタクシでもギリギリでクリアできるバランスに仕上がっていることも高評価の理由です。
ARPGパートでいい準備して何度も挑むことで弱点、パターンを把握していく過程が楽しかったです。
画像は本作のラスボスです。コイツはラスボスだけあってかなり苦労しました。何度もやられては挑んで倒したときの快感は今でも忘れません。
(NES)The Guardian Legend ガーディック外伝 オールクリア all clear 1/5
操作性は良好、BGMもエリアごとに違うしメロディもなかなか素晴らしかったです。とにかくゲームを構成する要素の一つ一つのレベルが高いなぁと感じました。
個人的な不満としてはゲーム中にストーリー展開がなかったが少し寂しかったこと、エンディングが薄味だったことなのですが、ファミコンゲームにこれ以上の密度を求めることは酷でしょう。
あぁ、つい調子にのって褒めまくってしまった・・・。とても好きなゲームなので短所の話題はやめにしたいんですが、もちろん短所もありました。
まずゲームの後半から終盤にかけてのバランスがいきなりシビアになるところです。
特に終盤のARPGパートは雑魚にダメージ通らなくて爽快感がまるでない!そればかりか敵キャラを倒せないのでまともに回復アイテムが入手できず苦しかったです。
これはパワーアップアイテムがランダムに出現することが原因だと思われますので、もう一度遊べば違う感想になるかもしれませんが、そもそもパワーアップアイテムの出現がランダムなのは問題かと思います。
ワタクシの場合、防御力がMAXになっているのに防御力を上げるアイテムがいっぱい手に入り苦笑しました・・・。
それからSTGの得意な方からは回復アイテムなどが頻出するのがダメという意見もあるようですね。無駄にサイバビリティが上ってしまってゴリ押しできるのがイカンというワケです。
まぁSTG苦手なワタクシは賛同できかねるご意見ではありますが、ゴリ押しできたのは事実です!
そしてレトロゲームでよくあることですが、パッケージとゲーム内のミリアの姿が全然ちがう!
パッケージやソフトにも使われたミリアの姿はSF調で渋いイメージなのですが・・・。
エンディングで見られるミリアはアニメ調の可愛らしいお姿に。
まぁこれはゲームの短所ってワケではないんですが、ものすごいギャップだったのでほっとけなかったのです(笑)
ガーディック外伝 | |
アイレムソフトウェアエンジニアリング | |
アイレムソフトウェアエンジニアリング |
今のところバーチャルコンソールなどでの配信もないので実機遊ぶしかないのですが、Amazonの中古最安値でも¥5000くらいの高値がついています・・・。
本作はそんなに希少価値のあるゲームだったんでしょうか・・・。まぁ面白いから売る人も少ないのかもしれませんね。ワタクシは安値のうちに買えてよかったです。
でも満足度は高いので多くの人に遊んでもらいたいゲームではあるんですがね~。
レトロフリーク (レトロゲーム互換機) (SFC用コントローラーアダプターセット) スーパーグレー | |
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今回もレトロフリーク大活躍でした。
連射機能やステートセーブ機能には随分助けていただきました。本来のゲームの楽しみ方とは違うかもしれませんが、ワタクシのようなポンコツゲーマーでもレトロゲームを大いに楽しむことができて重宝しています。
それにしても、今回の『ガーディック外伝』のようにまだまだ知らない良作レトロゲームが埋もれていることに驚いています。本作との出会いはレトロゲームの奥深さを身を持って知るいい機会になりました。
ワタクシがレトロゲームを極めるのはまだまだ先のことになりそうですね~。
ということで今回はここまで、次回乞うご期待!
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一度やってみたくなりました。
ガーディック外伝はとてもよくできたゲームですね~。レトロフリークなしでは終盤のシンドイですが、ブログに書いたとおりに満足度は高いゲームでした。
今、入手しようとするととても高価なのが難点ですね~。Switchなんかで遊べるようにしてほしいですね!