ヴァニラ・アイスはプラチナの夢をみるか?

サンプル数一人の話。日記、アニメの感想などを独りよがりに書いてます。

主人公よりカッコイイおじいちゃんたち~ガン×ソード(2005)~

2009-01-20 03:03:37 | ロボットアニメ系
ついに決まったスパロボへの初参戦を記念し、今後のこのコーナーでは「K」参戦作品をご紹介!

というワケでその第一弾は『ガン×ソード』でござりまする。


『ガン×ソード』(GUN×SWORD ガンソード)は、2005年7月4日から12月26日までテレビ東京で放送された全26話のロボットアニメ作品です。


荒野に夢が、街に暴力が溢れる星「エンドレス・イリュージョン」が物語の舞台。

「カギ爪の男」に花嫁を殺され復讐を誓う流浪の男・ヴァンと、同じく兄をさらわれた少女・ウェンディは、カギ爪の男を追って旅に出る。

ヴァンは行く先々でふりかかる困難を彼の”ヨロイ(この世界のロボットのこと)”「ダン・オブ・サーズデイ」で振り払いながらカギ爪の男を追い詰めていく。

当初は2人だった旅も出会いと別れを繰り返すうち、彼に同調する仲間も増え、かくして「ヴァンと愉快な仲間たち」はカギ爪の男に決戦を挑むのだった。

ヴァンは復讐を、ウェンディは兄との再会を果たせるのであろうか?


というのがおおまかなストーリーなワケで、主人公ヴァンの復讐劇なんですね~。

まぁ、普通の勧善懲悪のロボットものとは設定で一線を画しています。

ヴァンは復讐以外のことは基本的に関心がないので、身の危険を感じない限り人助けしたりってことはないキャラなんです。

それにこういう設定って当初は復讐に拘るんだけど、ストーリーが進むうちに復讐より大きなものに目覚めちゃうっていうパターンが多いんですが、この作品は違います。

ヴァンってヤツはいろんな意味で一途なヤツなんで最後の最後までカギ爪の男を自分の手にかけることに拘ります。

一方、敵役のカギ爪の男もいわゆる悪役キャラではなく多くの人々から「同志」と慕われる存在で、宗教の教祖様みたいな存在なんです。

一見人格者なんですが、自分の目的のためには手段は選ばないし、自分のやっていることに微塵の悪意もなく、むしろ善意に基づいてやっているようなキャラなんです。

だから余計にたちが悪いんですけどね。

最終話の2人の対決シーンで、その柔和な笑顔でカギ爪の男から自分に同調してくれれば恋人は生き返る(この男の理屈の中のでの話ですが)と懐柔してくるんですが、ヴァンは「お前はオレからエレナの死さえも奪うのか?」って拒絶します。

ロボットアニメではあまり例のないキャラ同士の対決シーンは、個人的には名シーンの一つだと思っています。

で、復讐にばかり拘ってるんで、暗~い話なのかといえば全然そんなことないんです。

むしろバカ話も多くて、ヴァンのヨロイ”ダン”を奪おうとするバカップルの話とか、ミズーギィっていう王国の「キワドイ水着」話はロボット史上稀に見るバカ話となっております。

ちなみに水着がきわどすぎてテレビ公開版ではロバによる自主規制が入ってました・・・。

まぁ、そのヘンはレンタルして確認してちょうだい。

もちろんシリアスな話も、アツい話もあります。

双子同士が争う集落の話は救いようがなく後味が悪ったと記憶しています。

ま、その次の回がバカップルの回なんですけどね・・・。

こういう話を組み合わせても崩れないバランス感覚を評価したいですね。

時にアツく、時にシリアスで、時におバカな展開は正直、飽きがきません。イッキに見られる作品です。

こういうところは監督「谷口悟朗」さんの手腕によるところも大きいと思いますが、脚本の「倉田英之」さん、 キャラクターデザイン「木村貴宏」さんが、そしてそのハイレベルな作画が渾然一体となっておもしろさに結実しています。

「痛快娯楽復讐劇」のキャッチコピーに恥じない傑作であります。

自分も当然大好きでオススメロボットアニメの一つであります。

でもね、自分がこのアニメ好きになったのはただ「アニメとしてレベルが高い」ってだけじゃないんです。

「アツい」話代表として今なお「ガン×ソード」で人気の高いエピソード「第三話 勇者は再び」を見たからこそ、このアニメにハマリ込むことができたのです。

そしてこの回こそ、あの「エルドラⅤ」の初登場エピソードでもありました。


ヴァンとウェンディはグローリアという町にたどりついた。

この町はこの惑星では珍しく平和な町で、2人はユキコという若い女性に出会う。

ユキコは町で今は亡き祖母から受け継いだ「ピンク・アミーゴ」という酒場を営んでおり、ここには祖母の昔の友人でネロ、ホセ、バリヨ、カルロスという老人たちが常連で通っていた。

彼らはかつてユキコの祖母「チヅル」とともにヨロイを駆り、悪の帝国「ザウルス帝国」から平和を守ったという伝説を「ピンク・アミーゴ」の客相手に強引聞かせて回るという少々困った人たちで、ユキコも手を焼いていた。

ヴァンの先の活躍を知った4人組は一方的にヴァンを気に入り、一方的に話しかけ、強引に酒を飲まされる(ヴァンは下戸)という散々な目に遭う。

そんなとき、怪しげな実験をするということで人々から避けられていた科学者ブッチが自らのヨロイを駆り、町に襲い掛かってきた。自分を認めない人々に復讐するために町に襲い掛かったのだ。

そして、町に危機に4人の老人が「エルドラⅤ」とともに再び立ち上がる。

ブッチは問う、「お前たちもいらないって言われてきただろ?なんでこんな町を守るんだ?」と。

老人たちは答える、「そんなものがほしいんじゃない、みんなの思い出だけが守れるだけでいい」と。

しかし、エルドラⅤは本来五体合体、あと一体分の力もエネルギーも足らなかった。

そうチヅルの駆る鳥型メカ「ピンク・アミーゴ」が合体していなかったのだ。

左腕を失い危機を迎える「エルドラⅤ」。

そんなとき突然「ピンク・アミーゴ」が空を舞い、エルドラVに合体した。
ヴァンがダンを使ってピンク・アミーゴをブン投げたのである。

完全形態になったエルドラVは圧倒的な力でブッチのヨロイを撃破するのであった。

そして町に再び平和が戻ったのであった。


と思わず、3話のあらすじまで紹介しちゃっいました。

文章力ないんで、このアツさを表現しきれてませんが、この”おじいちゃん”たちがめちゃくちゃカッコイイんですよ~。

ピンク・アミーゴが合体して無人の座席が4人のいるコクピットに出てくるとこらなんて、イカした演出で、一瞬若き日のチヅルの姿が映し出されるんです。

そして「エルドラⅤ」の必殺技が炸裂するときの「アーディオス!アミーゴ!」っていうところなんてとてもいい「トドメ演出」でした。

正直主人公よりもかっこいいって思っちゃいましたよ。

エルドラⅤのデザインも明らかに「勇者系スーパーロボット」のデザインを意識してるんで、結構カッコイイんですよ。

ガンXソードの主役ロボットたる「ダン」ってデザインが人間っぽすぎて(足には指あるしね)ヒーロー性みたいなところが少ないロボットだと思うんですが、「エルドラⅤ」がそれを十分に補ってくれました。

いや~、一回こっきりのゲストキャラだと思ってたんですけどね。

また出てくるんですよねこの人たち(ユキコも含む)。

しかも大活躍。うれしい限りです。


彼らのほかにも魅力的なキャラが多くて、ヴァンと同じ目的を持つ男レイ、99のバストと秘密をもつカルメン99、レイの弟ジョシュア、ブラウニーというヨロイを駆る少女プリシラとか、いっぱい彼らについても語りたいんですが、今回はこの辺にしときます。

ガンソード GUN×SWORD ノンテロップOP

*シルエット全開放バージョンです。

あ、どうしても「エルドラⅤ」のとこらが見たいという方はyoutubeで「El Dora Go」って検索すれば見れるかも?

でも、ちゃんと本編見てほしいなぁ。

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*2019年1月24日修正しました!

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コメント (2)
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