もちろん家計は火の車

読書と映画、クルマにゲーム……いろんなものを愛しつつ、怠惰な日常を送るオッサンのつぶやき。

やっぱさ、東京電力という会社はツブしたほうがイイんじゃね? ……という話。

2012年02月15日 | ニュース

なんつ~か、例によって胸クソの悪くなるような話である。
福島第一原発で大事故を引き起こし、
いまなお「日本中(いや、世界中か?)」に迷惑をかけ続けている
あの東京電力が、いよいよ「その本領を発揮しはじめた」感がある。

当ブログでも何度か書いていることだが、
東電という会社のタチの悪いところは
原発事故を起こすまでは"(実質的な)独占事業"という立場にアグラをかき、
社員持ち株会の奨励金から福利厚生費まで、
とにかく何でもかんでも「コストに載っける」
トンデモナイ商法で暴利をむさぼっておきながら、
いざ取り返しのつかない大事故を引き起こすや、
巨額の賠償に必要となる資金は「電力料金の値上げでねん出する」という具合に、
ほとんどすべての負担を消費者の側に押し付けて
な~んら恥じるところがない……という点にある。

要するに、自分たちが「やりたい放題」やった結果
稼ぎ出した巨額の利益はぜ~んぶ「自分たちのフトコロへ入れて」おきつつ、
自分たちの「やりたい放題」が生み出した
巨額のツケは、そのほとんどすべての負担を「国民の皆様にオマカセ!」という、
信じられないくらいのチャッカリぶり(!)。
もう、あり得ないくらいに「都合のいい話」になっているわけだ。
その証拠に、原発事故を引き起こした昨年の夏&冬とも、
東電の社員にはなんと、ボーナスが支給されているという。
たとえ支給額に多少の減額があったとしても
常識で考えて、ちょっとこれは信じがたい話である。

はっきり言って、もう"この時点"で
「東電、ふざけんなよ!」って話なのであるが、驚くべきはここからだ。
そんなこんなで、すったもんだの挙句、
東電による被災者への賠償がいよいよ本格化したわけだが、
その実態がまぁ、とにかく凄まじいことになっているようなのだ……。

これは今朝がた、TVで取り上げられていた話なのであるが
福島県の避難地域に住んでいたある被災者一家が
東電に対して求めていた賠償金額が、
大幅に減額されて支払われるという。
驚くなかれ、その実態たるや
「97万円の請求」に対し、 「実際に支払われる金額=19万円」なのだという(!)。
もちろん、賠償といっても何でも通るわけではなく、
細かく見ていけば「認められるもの」「認められないもの」と、
いろいろと分かれるのは当然であろう。
しかし今回のケースでは、その落差たるや「97万円 → 19万円」である。

そして、ここからが真に驚くべき話なのであるが、
なんと! 当該の被災者家族が
賠償額が「97万円 → 19万円」に減額された経緯の説明を求めたところ、
東電は「担当者がその後、代わっているため
くわしい事情は分からない、答えられない」と返答したのだという……。
およそ世の中に、こんなフザけた賠償交渉があるだろうか!?
請求した側が「その結果を受け入れるか否か」は別として、
少なくとも、請求した分の「どれが認められなかったのか」、
言い換えれば「請求の通った19万円分の内訳」がどうなっているのか、
その部分が最低限、開示されなければもう、話にも何にもならないのではないか!?

だいたい、この「担当者が代わっているので分からない、答えられない」ってのは何だ?
そんなのは、単純に「東電内部の引継ぎがいい加減」というだけの話であって、
本来、東電が迷惑をかけている被災者の側に対して
胸を張って言えるようなことでは、絶対ないハズである
(しかもしかも、このケースでは本当に
「引継ぎがいい加減」という事実があるのかどうかすら、あやしい……。
要するに、詳細を明かさないための方便として
「担当者が代わった」という言い訳を使っている可能性が大なのである)。
東電いうところの「誠心誠意」という賠償の実態が、これ。
もうさ、この会社いらないから、マジで……存在自体、社会の害悪だから。

おりしも、昨日の新聞紙上には「東電に対して一兆円規模の公的資金投入」というネタが
載っていたわけであるが、記事によれば
東電の西沢社長は、この期に及んで「民間の形態が望ましい」として
何としても国に経営権を奪われないよう、抵抗する構えという。
14日付の朝日新聞の記事によれば
「(東電の)経営権をめぐる攻防は依然続いている」ということなのだが、
ハッキリ書かせてもらえば「何をバカなことを!」って話である。
「攻防」と聞くと、なんだか両者が武器を手にしてせめぎ合っているイメージが浮かぶが、
この場合、東電の側に、いったいどんな武器があるというのか……?
誰がどう見たって、国による救済措置なくして「東電が独力で存続することなど不可能」なのだ。

百歩譲って、東電の側に武器があるとすれば、
唯一「自分たちが首都圏への電力供給を(なかば独占的に)担っている」事実だろうが、
仮にその事実を東電が「武器として使える」と考えているのであれば、
これはもう、東京電力という会社が
首都圏への電力供給をネタに「国に揺さぶりをかけている」と考えるほか、ない。
要するに、首都圏の住民を人質にとって「自分たちの言い分を通そうとしている」わけで、
これって、東電と悪質なテロリストと「一体、どこが違うの……?」って話である。
東電は、ことあるごとに「自分たちは、電力を安定供給する社会的責任を負っている」と言う。
よろしい。その伝で言えば、すでにして東電は「その責任を負えなくなっている」わけだ。
そのような会社には退場していただくほか、あるまい。

東京電力……。
もうさ、この会社いらないって、マジで。存在自体が、社会の害悪だから。
以前にも書いたことであるが、いま私たちにとって必要なのは
「エネルギーとしての電力」なのであって、
「なにか勘違いしてエラそうにしている東京電力という会社」ではない。
この点だけは、ぜったいに見失ってはいけないポイントなので、
ここにあらためて明記しておきたい。

PS.
実をいうと、本日のエントリでは、昨日見てきた
劇場映画『麒麟の翼』の感想を、書くつもりであった
(いや~、これが久々の快作だったのですよ、ハイ!)。
……にもかかわらず。
朝からTVで「アタマに血が上るような話」を見せつけられ、
このようなエントリとなってしまった次第。
ある意味、ブログ主も東電の被害者だ、と言えなくもない(← って、オイオイw)。


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