goo blog サービス終了のお知らせ 

うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

ギボウシの参考図書、文献、Webサイト

2009年01月16日 15時50分06秒 | 展示会・資料紹介・ホスタガーデン

 ギボウシにとってはオフシーズンの季節、一月も半ばになって、[ギボウシの観察と栽培- 渡辺健二著ニュー・サイエンス社]を読む。
 今ではなかなかこの本は入手困難な本である。昨年の11月、ある園芸専門書の書店から古書として、やっと、時価¥3,500.(定価¥824.)で購入した。
 これは渡辺健二氏の愛好家としての思いが充溢し、収集、栽培経験をふりかえり判明したことを演繹的にまとめられた内容の書である。それゆえに、学問的に知的に整理し分析を加えたものとは異なっている。内容は今のわたしにとって、既知の部分が多く、やや喰い足りないが、〈ギボウシ〉フリークにとっては良い手引き書であろうか。
 なお、渡辺氏は静岡県にある御殿場農園の経営者で、ギボウシのモデル、《日本ギボウシ見本園》を日本で初めて開設し公開している。いわば、功労者である。
 
 小耳にはさんだうわさによると、日本ギボウシ協会により企画されている現在進行形の「ギボウシの品種図鑑」の本の発行計画があり、神奈川県鎌倉市内のアボック社(?)で出版を予定しているそうだ。これから先、非常に期待したいところだ。

 ところで、昨年の10月5日に、≪ギボウシの参考図書、Webサイトほか≫でギボウシの情報をまとめてみたが、このたび再度、修正しながら第二回目として公開してみたい。

 わたしの場合、品種の確定のサイト上の参考写真は以下の通り。
 Web上にてのギボウシの品種図鑑は、 <おぎはら植物園>、 <サンドニ(St.dennis)氏>、 <04浜名湖花博 擬宝珠の写真集>、既に幻になったよじろう氏の運営サイト、<Yojiro’s Collection Index>などを順番に愛用し参照させていただいている。最新品種については、<Sunsethill Ggrden>を参考にしている。
 ついで、特に、W.G.Schmid氏の <Hosta Library>については、英文読解に難渋しながらも、そのあっけないほどの明快な、科学的な研究分析、増殖、栽培法に幾分あわてている状況である。これは厖大なサイトで読みつくすのに数日間は(それ以上???)かかりそうである。

 精度の高い情報にはほど遠いが、下段にギボウシの参考図書、それにある程度オーソライズされたものとしてやや古いが文献・学術論文、最新のWebサイトを列挙してみた。
 わたしの立場はあくまでも、ランドスケープデザイン、造園設計、商業施設のディスプレイなどのインドアガーデンのコーディネーターです。そこでは、ギボウシについて、効果的なプランニングをしたらどうなるかが目的であり、そしてたまたま育てるのが小さい頃から好きで始まったものです。すべからく、好きこそものの上手なれ、わたしにとって、直接の生産・販売、商品化はその延長線上にあるものです。必ずしも自生地での原種収集、人工交配で新品種作出の山野草コレクターではありません。以後、誤解なきようよろしくお願いしたい。
 園芸家、植物好き、〈ギボウシ〉フリークの皆さん、内容に誤りとか不正確の記述がある場合は、ぜひともご指摘願いたい。どうか、追加とかも気兼ねなく意見を期待したい。公開を拒否される方も連絡ください。即時、対処します。
 


【参考図書】
 ・[ギボウシの観察と栽培- 渡辺健二著 昭和60年5月8日発行 ニュー・サイエンス社]

  ・[「趣味の山野草 1980年 No.3 新緑号 5月号 特集:ギボウシの魅力」(株)月刊さつき研究社編 昭和55年5月 同社刊 B5判 pp.106-128 (計23頁)「ギボウシ特集」(前川文夫、加茂元照、他著)]

  ・[THE HOSTA BOOK- Paul Aden著 1997年発行 Timber Press社]

 ・[The Gardener's Guide to Growing HOSTAS- by D. Grenfell (1998 英国) B5判 160頁 ハードカバー上製。 定評ある"The Gardener's Guide to Growing (GGG) " シリーズの1冊。「カラー写真版ホスタ(ギボウシ)の栽培と楽しみ方ガイド」。来歴、植物学的解説、栽培管理法、繁殖、庭園植栽法・花壇演出アイデアと実例、日・米・欧・オセアニア各地の栽培状況、主な原種・園芸種の品種解説。著者は英国人ホスタ栽培研究の権威。]
 
 ・[The Genus HOSTA- by W.G.Schmid (1999 米国)再版最新版 A4判 428頁+カラー写真40頁 表紙カバー(dust jacket)付。 内容:「米国人学者の手になるギボウシ属大事典」。 カラー写真200点以上、モノクロ写真200点以上。原種、変種、変異種、園芸種、シノニム(異名)を約3500種収録。学名、英語名はもとより日本産品種約300種については日本語名称を漢字とカナで表記。その他、植物学的検証、来歴(日本、朝鮮半島)、栽培、管理、繁殖、文献、他。ギボウシ愛好家、研究者必携の1冊。1991年初版以来、1993,1997,1999年と版を重ね、本書は最新版。]

 一般の園芸書としては次のものがある。  
  ・[斑入り植物の観察と栽培- 広瀬嘉道著 昭和61年5月20日発行 ニュー・サイエンス社]

 ・[斑入り植物集 第二巻- 広瀬嘉道著 昭和年月日発行 ヴァリエ・ナイン社]

 ・[A-Z ENCYCLOPEDIA of GARDEN PLANTS- Christopher Brickell著 1997年発行 Dorling Kindersley社]

【文献・学術論文】
 ・[“ ” - 実際園芸雑誌 菊池秋雄 1935年]

 ・[“ ” - 実際園芸雑誌 岡見義男  ?年]

 ・[増補日本植物図鑑- 牧野富太郎 1940年]

 ・[日本植物名彙- 本田正次 1957年]

 ・[日本植物誌- 大井次三郎 1961年]

 ・[原色日本植物図鑑- 北村四郎他 1964年 保育社]

 ・[“ギボウシの染色体数について”- 植物研究雑誌 前川文夫/金子賢一郎 1968年]

 ・[“ギボウシ属植物数種の細胞学的研究” - 植物学雑誌 金子賢一郎 1966年~1970年]

 ・[最新園芸大辞典- 前川文夫 1969年 誠文堂新光社]

 ・[“日本のギボウシ”-「新花卉」 前川文夫 1971年 タキイ種苗]

 ・[“日本のギボウシ地図”- 「ガーデンライフ-1972年8月号」前川文夫 誠文堂新光社]

 ・[“日本産ギボウシ属”- 植物分類地理雑誌 藤田昇 1976年]

 ・[“ ”- 植物研究雑誌第59巻 前川文夫 1984年]

 ・[園芸植物大事典(全6巻)- 塚本洋太郎総監修/藤田昇 1990年6月発行 小学館]

【Webサイト】
 ・世界最大級の品種量を持ちすべて公開中のギボウシの資料と画像サイト。英語版。
       Hosta Library

 ・NAGY版 植物図鑑
        ユリ科ギボウシ属

  ・ONLINE植物アルバム
       ユリ科ギボウシ属 


 お問い合わせ、ご質問に際して、連絡方法は下段のコメント(0)をクリックするか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォーム、メール等でお願いいたします。
       

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夕焼け--吉野弘の詩 | トップ | 金柑とパンジー »
最新の画像もっと見る

4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご無沙汰しております (M・T)
2009-01-16 18:12:43
こんばんは。長いことご無沙汰しております。
ギボウシ協会による書籍ですがアボック社ではなく、他の会社から
出版されるようです。出版時期などはまだまだ未定のようですが、
どんなものができるでしょうね?

渡辺健二さんの著書、随分高いんですね。僕は割と定価に近い値で買ったのでビックリです。型が小さいのと、古いのとで今のホームページなどを見てしまっている人には物足りなさも残るかもしれませんね。
ですが、バイブル的存在であり、文化的な側面でも書かれている点は非常に貴重でしょうね。

惜しいのはやはり「よじろう」さんのホームページですね。僕もこのサイトは何度も拝見させていただきました。こういうサイトがまた出来ることを強く望んでいますが、無理そうですね。(ーー゛)
返信する
ごぶさたしてます。 (うざね博士)
2009-01-16 19:26:22
 コメント、ありがとう。
 今回、渡辺氏の本を読むにあたって情報源をまとめてみました。
 そこで、M・Tさんのブログもあらためて拝見しましたら、初期のころ、各品種説明をなさっていたんですね。ギボウシひと筋の内容で、感心しております。今後とも、ぜひ教えてください。

 今後は、ギボウシはじめ色んな種子を大寒以降に播種予定。
 ブログでは、施工以後それからどうなったか、これから天王洲アイルの連続ものを書き込みます。

 まだまだ、寒さ厳しき季節です。体に留意してそこそこ、頑張ってください。
 では、またまた。
    
返信する
参考というほどでも....ですが (a.chie)
2009-01-19 17:48:12
こんにちは、うざね博士さま

ついにギボウシの本が出版されるのですね。
楽しみです。
見て美しい写真が載っているとなおさら良いのですが、まずは日本語で読めるものがあるだけでも、十分ありがたいです。

私はギボウシの知識は無いに等しいので、「こんなの常識だよ」と言われるのかもしれませんが、とってもローカルでマイナーなサイト(かも?)をひとつご紹介しておきますね。

園芸事はじめ (ギボウシの章)
http://chuo-print.com/engei/

著者の吉江さんはベゴニア栽培で有名な方らしいですが、ギボウシの考察も参考になる部分がたくさんありました。すべて経験に基づいてらっしゃるのが素晴らしいです。
ご存知のことばかりでしたら、ごめんなさい。
返信する
‘園芸事はじめ’の本 (うざね博士)
2009-01-21 07:28:57
 コメント、どうもありがとう。
 ギボウシの本の出版の件、この先どうなるか、まだあいまいのようですね。実は、ここにコメントをいただいた若い大学生のM・Tさんがことのほか、詳しい。のぞいてみてください。

 ‘園芸事はじめ’の本はまだ未読でした。長野県の方々にはこういう自然を相手にした学者・研究者肌の人が多いですね。
 わたしはこれでも、昔少し、文学畑にいたのですが、コラム形式の場合は叙述が限られて本当に難しいもの。文章の取捨選択。しかも栽培技術の表現に関しては、データ・修飾・形容詞が使えません。
 わたしのお気に入りに早速入れました。どうもありがとう。

 天王洲アイルの書き込み、かなりのボリウムになりそう、大変なことになっています 。予告しなければよかった。
 では、また、寒さに気をつけて。
  
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

展示会・資料紹介・ホスタガーデン」カテゴリの最新記事