U魂(ウコン)

◆『U.W.F』最強伝説を追い求める
36歳 おやじブログ

K-1GP 2007 CS観戦

2007-12-09 | コラム 闘議

率直な今大会の感想は、トーナメントの”アヤ”が
顕著に現れた気がします。
澤屋敷は頑張った。アーツの蹴りの凄さもあるが、
ちゃんとガードしたが、上手く威力を殺せなかった。
レミーvsバダ・ハリは、とても良い試合だった。
武蔵は、対戦相手の戦績やスキルに疑問もある。
でも、やっぱり、バンナがあまりに気の毒で・・・。

ツインタワーと称されるホンマンと闘い、その後に
王者シュルトと顔合わせ。他の選手と比較して疲労と
負傷が倍以上に累積し自滅したのは悲運だった。
巨人2人に対し、タイミングよく懐に飛び込んで距離を
詰めて勇敢に戦った。シュルトの三連覇は前人未到の
快挙と言うが、本来の打撃や防御の技術的なポテン
シャルにより、手にした栄冠と言うより、リーチと長身を
武器に最大限に体格差を生かし有利に勝った感が、
どうしても否めない。それだから、人気が出ないのだろう。
ファンの間にも、その事で素直に受け入れられない
シュルトの”ズルさ”を感じている人も多いのは事実。

K-1では無敵のシュルトも総合格闘技では、同じ
パターンで敗北が続いていた。対戦相手に転がされて
身長差を埋められ、長い手足を逆に相手に利用され
瞬時に自分の長所が短所に逆転し、対応しきれず
苦汁を舐めていた。ところが、立ったまま闘うK-1では、
相手がシュルトの規格に対応しきれず、シュルト自身は
奇をてらう事なく、また、作戦を然程、考える事なく、有利に
試合を運ぶ事が可能となった。勿論、シュルトも毎年、
スキルアップしているが、対戦する周囲の選手たちが、
シュルトの規格をどうしても克服できない。必殺の一撃も、
トリッキーな攻撃も、華麗なるコンビネーションも、
リードジャブの嵐の中を掻い潜って繰り出しても、
巨人が一歩、後退するだけで届かないのである。

どうすれば、文字通りあの”大きな壁”を越える事が
出来るのか?一体、シュルトとの試合で最も有効な
攻撃は何なのか?どの選手もトレーナーも、今以て
考えている。善戦した極真の雄、グラウベのブラジリアン
キックでさえ、入りが甘くなり致命傷を負わすに至らない。
それ程の懐の深さを持ち合わせた上、攻撃面でシュルトの
放つ普通のストレートは、相手選手との高低差から打ち
下ろし気味のチョッピング系に威力が倍増される始末。
無敵王者は、ムダも隙も一切ないというのが現状。
しかし、どんな巨木でも根元を叩けば、いつかは倒れる。
ローキックを正確無比に幾度となく打ち込めば、足元から
崩せる筈。

近い将来、シュルトのジャブと膝を掻い潜り逃れながら、
ローキックとカウンター狙いで挑む選手が絶対に出てくる
だろう。シュルト包囲網は確実に狭められている。だから、
来年、四連覇が実現するとは、まだ決まっていない。
デカイ=有利=最強というディテールは、あまり好きでは
ない。シュルトが本当の王なら、バンナの言うようにもっと
試合で”KO”を見せて欲しい。あと、来年こそ、藤原紀香の
あのイキんだ耳障りな解説も、長嶋一茂の師範ぶった解説も
止めにしませんか?解説って知識と論理を視聴者に分かり易く
伝えなければ意味が無い。だから、ゲストって立場を弁えず
余計な思い込みの感想を挟むのは勘弁して下さい。放送席で
解説的なコメントは、魔裟斗だけで良いと思われます。2人は
黙ってて欲しいんです。本当に。



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