U魂(ウコン)

◆『U.W.F』最強伝説を追い求める
36歳 おやじブログ

2007-12-12 | Weblog

人は、この世に生を受け初めて手本にする
大人が”親”という存在である。子にとって親は
人間としてパーフェクトな存在であり、親からの
指示を疑う事もなく”正しい”と思い込み、従順に
実行して頼るのである。偉大な親ほど子に対する
影響力も大きく、その期間も圧倒的に長くなる。
しかし、ある日、突然、周囲に目を向け見渡したり、
社会に出て親と同年齢を自ら迎える事で気付く
時が来る。所詮、親も若輩未熟、自己形成の過程に
あって、完璧ではない自分と同じ人間だ。だから、
”間違いもあるのだ”という事実に。と同時に親の
愛情の深さも知る。その機会に触れ、親は過ちを
侘び、子はそれを許し、互いに分かり合えた時点で、
初めて信頼の深い”親子”という関係が成立する。

残念ながら、そこへ至るまでには、少し時間が要る。
人によっては、生涯、到達出来ぬ人もいる。
誰もが通る道、親からの圧迫に対する反抗心を
勇気に変えて行動し、最も心強い後ろ盾を自ら切り捨て、
世間へ飛び出る”自立”の道。この道程に立たねば
自分の主張や意見は通らない。ただ、ぼんやりと
微かにしか見えない「何か違う気がする」という不確かな
想いだけを胸に、親の笠から巣立たねば、現実は何も
変わりはしない。今まで家庭で教わってきた事の何が通用し、
何が間違っているのか、身をもって確認する必要がある。
その際、親の抑圧により、子として感じてきた、
”被害者意識”を割り切って清算し、親の間違いに理解を
示せなければ、いつまでも、自分という存在を覚醒できない。
親を批判している間は、まだ、”子”という枠から抜け出せない。

船場吉兆の謝罪会見を見て、余程、勘の鈍い人で
なければ、騒動の発端、諸悪の根源は、あの母親に
起因していた事が直ぐに理解できる。往生際の悪さ、
嘘泣きをする不貞さ、正に鬼の様な女である。
「吉兆」という金看板の名の下に、先代より受け継いだ
教えを忘れ、愚行を繰り返して上、今以て犯した罪の
重大さを理解すらしていない。何とか今を凌ぎきろうと
考えている始末。そんな罪深き人も母親。四十過ぎの
息子に降りかかる質問という”火の粉”を必死に払い
落としていた。あの歳にして、あまりに惨めな互いに
甘えっぱなしの”愚母”と”愚息”の姿だった。
時として、世の中には”救えない人”がいる。
自分のルールを持って生きるなら、それでもいい。
だけど、人を欺いてはいけない。


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