時間を大切に

大掃除の日、一年の終わり。
今年も終わり。机もキレイ。


しかし、最期まで何故だか呑みに行きたがる
社長…本当に意味不明。
「ちょっとだけ行こう！な、な、」
街中は帰宅拒否症候群のオッサンだらけ。
みんな、何をやってんだかと油断してると
２軒目へ強制連行。そこのプロフェッサー女史が
僕の顔をみるなり駆け寄ってきて
「Xmasどうして来なかったの！待ってたのに！！」
キミは何を言ってるんだよ、パンチの効いたオッサンが
寂しげにXmasの夜、キャバクラでケーキ食ってたら
格好悪すぎるやろ。どんだけ寂しいヤツやねん。

「だって、社長はＸＸちゃんと同伴してたのにぃ～～」
……ぇへ？あり得へんわ！ダサ過ぎるやろ！！
社長は口元に人差し指をあてがい「シッーー！！」
おっさん、何をしとんねん。。。
意地は無いのか？
プライドは無いのか？
とは言え、僕も同じ系統だと見られてる事実に
情け無いわ。
社長と共に行動している限り、僕のオッサン化を
食い止める事はできない。

席に着くと渡しそびれたXmasプレゼントだと言いながら、
完全にワゴンセールの匂いが漂う携帯ストラップを
渡されて、それを受け取るや否や、
「クロエの財布が欲しいのぉ～～」と
おねだりプリンな小娘にイラっとして
「オマエは、わらしべ長者か！！」と突っ込むと返答が
「ワラシゲチョウじゃん？って何ぃ？」
１００点満点の御馬鹿回答に全身の力が抜けてゆく。
Ｃｈｌｏｅのスペルをクロエと読めるのに、何故？
わらしべ長者を知らんのだぁ！
笑いを一つ取り損ねた気分で腹が立った。
でも、多分、僕が悪いんだろう。
難しい喩えをするオッサンの僕が悪いのだ。
だから、来年からは時間を大切にしようと固く心に
誓った。

オッサン→キャバ嬢→指名→戯れ→たあむれ→
たあむら→たむらぁ→田村→潔司→怒るでぇしかし！