歌猫Blog跡地

漫画「鋼の錬金術師」と荒川弘について語るブログ。更新終了しました。

鋼FA28話みました!

2009年10月21日 | ◆アニメのこと
FA28見た!

絵コンテさん、がんばった!!!

もう、今回はこの一言ですよ!
だってあのごっちゃごちゃな話、鎧と豆と巨大な化け物とデブと、浮世離れのヒゲジジイと、幼女と一人ひたすらシリアスのごつい男と、人格変わっちゃう糸目君ですよ?
これを同じ画面に納めるって、すっごいテクニックだと思うんですけど!

マンガだと(荒川弘先生の無情な(笑)4コマの影響もあって)、スカーがひとりシリアスなのがなーんか笑えちゃったり、ともかく地中の暗い画面なんでごちゃごちゃ感があったんだけど。

エドがリンを「人柱のオレに免じて」って言う場面、エドがリンの方へ動いていくカットを上からのカメラにして、互いの位置関係と地下の意外な広さを描いておいたり。

エンヴィーのでかさと豆のちっこさ、スカーとメイとシャオメイの、大きさ三段階をカメラワークとカットで外さず描いたり。

スカーが「どれもこれも人では無いな」ってシリアスやってる脇っちょでシャオメイと再会してお星様散らすメイをギャグモードで浮かせることで、続く美形エドワードさん回想ギャグ場面へ違和感なくつなげたり。

そのスカーを襲うグラトニーを、スカーが振り返りもせず後ろ手にやっつけちゃうのがかっこいいし、グラトニーの舌が展開上は動かす必要なくてもベロンベロン動かしてくれて(笑)

グラの腹が割れて出てくる場面とか、お父様の錬金術無力化フィールドとか、いちいち漫画より大袈裟なとこも、アニメっぽくてイイよね!

2話でやりすぎ感のあった画面分割を、「画面分割ってーのはな!こう使うんだよ!」てな勢いで入れてみてくれたり。
エドとアルが非力なとこを、二人同時の台詞で強調する脚本も上手い。

スカーがこっちで床ふっとばして、メイがあっちでグラトニーに追っかけられてる場面とか、マンガのひとつのコマで二つの出来事がっていうのの、うまい再現だと思う。
アニメなら普通、画面切替で見せる別々の場面を、いっしょくたに入れちゃうのよ。でもこっちのキャラを動かすときは他方を止めることで、視聴者の視線をちゃんと誘導するから、こんがらがらないの。
上手いなあ!!

原作読者がこれは入れてもらいたい!って場面(エドがアルの頭をなでなでとか)を、軽くてもちゃんとおさえてるのもうまい。
あれは13巻締めだからあの場面があるわけで、あそこから始めるアニメだとカットしちゃうかもだったのに、ちゃんと入れて。マンガでは二人の世界(笑)だったけど、アニメでは周囲の音を入れることで物語の流れを止めないの。番組始まったばかりで止めちゃだめだろう、って意識的な計算ですよね。

手馴れてて計算できる絵コンテさんという感じがしました。
ベテランさんなんですね。
すごくよかったです!

リンが賢者の石を受け入れる場面もよかった!
白黒のマンガが、アニメだと赤色になるのねー!
リンの決意が、声優さんすっごく上手いし、ぐぐぐっと心にきたよ…っ!!

声優さんといえばアル。すっげえ格好いい!!!
メイじゃなくても惚れますよ。なに、あの、カッコイイ声!
女の子腕に抱いて、緊迫感あるけど落ち着いていて。

アルってばリンがふっとばされても助けに行かないのに(エドがふっとばされたらリンは駆け寄ったげるのに!)(エドとリンは友情できたけど、アルとリンはそうでもない、てかアルは兄さん第一、が垣間見えて笑ってしまった(笑))、女の子のメイが危機だとアルは飛び蹴りで助けるってとこが、もうもう、素敵っアルフォンス様っ!!!

原作既読者には、このグリードリンが、宮野さんと中村さんが、ゆくゆくあの台詞をこの台詞を、言うのね?!とか思うと、もうワクワクが止まりません!
胸がぎゅんぎゅんしちゃいますーっ。

エドとグリードのバトルも、しっかり動いていて見惚れました。
錬金術は荒唐無稽に、肉体バトルは地に足をつけてリアルな人間の動きで。
きちんと描き分けられてて、いいなあいいなあ。


満足ーv な回でした!
思い入れありすぎた27話は感想書くのすごく難しかったのに、今回はキーボードが軽い軽い(笑)
ファンってほんとに厄介なものよねえ~…(苦笑)

次回も楽しみー!


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