歌猫Blog跡地

漫画「鋼の錬金術師」と荒川弘について語るブログ。更新終了しました。

キネ旬ムック BSアニメ夜話vol.8「鋼の錬金術師」

2008年08月03日 | ◆アニメのこと
君はアニ鋼が好きか?!
そうか好きか!
そして語るのが好きか?語りを読むのが好きか?
好きだろうとも!このブログに、物好きにも来るようなあなた!あなたが作品語りを、好きでないはずが無い!!!

ならば読め、読むべきだ!
『BSアニメ夜話vol.8「鋼の錬金術師」』を!!

表紙

口絵

(いつも情報ありがとうチワサキ様っv)

いや、も、濃いよ!すげえ濃いよこれ!
だって全編、アニメ好き・鋼好き・鋼関係者が、語り倒しているんだよ!?
え?アニメ夜話は観た?
そうか!それならなおさら読む価値ありだ!だって5分の3はアニメ夜話・オンエア時カット部分も完全収録、残りは「水島監督&ぱくろみスペシャルインタビュー」&「ゲストに聞く・放送では言い足りなかったこと」でっせ?
自分丸出し、鋼と関係無いマイフィールドまで語る語る!(笑)

私、アニメ雑誌とか読まないし、アニメ商品は持ってないから、詳しい人にとっては、水島監督や脚本家會川氏の発言は耳タコリピートなのかもしれないけどさ!
でも、今、という冷静な時点から過去を振り返った語り。これ、いいよ。うん、イイよ。
水島さん今、苦労してんだなあとかさ(笑)、朴さんは本当に一生懸命な可愛い人だなあとかさ。
佐藤藍子さんのすなおーな語りと、森さんの深ぁい語りとが、並んでるとことか。
會川さんの作家視点の語りと、岡田さんの視聴者視点の語りの、絶対相容れない(笑)それぞれの主張とかさあ!
いやあ。
好みだ!!


會川さんも森さんも、まず自分が言いたいことがあって、原作ないしドキュメンタリー素材は、自らの主張に合うものを見つけて撮りたい絵を取り出すだけだ、というようなことを言ってて、なるほどなあ!と。
んで「原作どおりに作るなんて許せん、そういう奴に監督とか脚本家とか名乗ってほしくないね」とゆー會川氏の発言は、さっすが!(苦笑) アニ鋼2が実現したら、會川氏が一番、クソミソに言いそうだな!(爆笑)

それから、なぜ鋼が成功したか、という問いに、水島さんは「現場の一体感」を挙げてて、これはよく聞く話だけど、會川氏の「一枚の絵(のインパクト)」は、新視点でした。一枚の絵にした時、奇妙さ(惹かれるもの)が無いと、アニメ企画は通らない、という。ふうーむなるほど。
マンガやアニメの特異さ、魅力、そういったものの根っこを、この言葉は掠めているなあ。

ところで會川さん!その荒川弘感、等価交換のソレは違うよ!すんごい深く考えててすげえなあって思うけど、でも、ソコんとこは違うから!! あと荒川弘インタビューは時期的にぱふのを読んだんだと思うけど、荒川さんはそうは言って無いよちょい思い込みフィルタかかってるよー(笑)


あとね。
このムック作ってるスタッフ、いいね!!
熱意っつか使命感っつか、すげえ好きだよこういうの!
どの発言がオンエアされて、何がカットされたのか、それを言葉の途中から途中まででも、きっちり分かるように掲載してんの。(放送分を明朝、カット部をゴシック) 
面倒臭いじゃんそんなの!けどやってるんだよ!
あと、オンエアじゃわかんないまま流れちゃった作品名や人名を、きちんと注釈つけてあるのもいいよ。こういうのってさ、ちゃんと発言した本人にこれはこの人のことですよねとか確認とってんだよね、手間かけてる。

このキネ旬ムックシリーズは、みんなこういう丁寧さで作られてるっぽいですね。偉いよスタッフ・・・!

あと原作ファンの私としては、注釈でちゃんと「アニメではこうだが原作ではこうこう」って書いてあるのが!嬉しい!
しかもね。これから原作を読む人のために、ゲストが言及した以上のネタバレは、なるべく伏せてるの。例えばウィンリィの両親を殺したのは「イシュバール人」とかね。
その上、原作解説は、単行本ベースじゃなくて、雑誌ベースなんだよ!「スカーの本名は原作でも未出・2008年6月現在」って。これスゴイよっ!!だってマンガじゃなくてアニメのムックなんだよ?なのにここまでフォローって、うわあ~すごいなあ~!


ひと言で言えば。
仕事に感嘆っ!って感じの本っす!
アニメ鋼関係者や番組出演者はもちろん、この冊子を作った人にも。

語りが好きか?!
語る熱さが好きか?!
ならば読め!BSアニメ夜話vol.8「鋼の錬金術師」!!!



オマケ
公開録画レポリンクv 
お馴染みのあの方やこの方が、はるばる広島まで行ってらっしゃいます。
ハガネノココログレポ1  聖部様 
有耶無耶の錬金術師レポ1  さや様
有栖川探偵小説事務所出張所レポ りほ様
Blauer×Himmelレポ ともえあや様
他にもいっぱいレポありましたよね?どなたかリンク一覧お持ちかしら?
ついでに、拙ブログのアニメ夜話視聴感想こちら

オマケ2
あああ、この位の熱さでもって、原作鋼も語ってほしい。BSマンガ夜話もあったけど、あれじゃヌルい。何しろ時期が早すぎた・・・!
当時、マンガ夜話シリーズが一旦終わりで再開時期未定、って時だったから、早すぎると分かっていても鋼を取り上げた、それだけプッシュな作品だった、ってゆーのは分かってるけどありがたいけど嬉しいけれど、でも。ううう、もったいない・・・。
(とか言いつつ感動して語りまくってた拙ブログのマンガ夜話視聴感想こちら
だからこそ!BSマンガ夜話をムックに是非!一冊まるまる荒川弘で!!!
アンケハガキ書こーっと♪



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9 コメント

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この記事をみて… (サトピンヤハ)
2008-08-06 22:49:23
>ならば読め、読むべきだ!
『BSアニメ夜話vol.8「鋼の錬金術師」を!!』

えっ、そうなの。
その日仕事帰りに本屋で探して
(見つからなかったので店員に探してもらって)
、当初は立ち読みしてからと思ったけど…
かなりボリュームがあったのと、
店員に探してもらったりしたので、
そのまま購入して帰りました。

自分のブログに記事にしてからと思いましたが、
なかなかアップできそうにないのと
結構読み応えがあって
読みきれていないので

この記事読んで買いましたよ~って

とりあえず報告だけでもと…。

はい、面白いです(本)。
アニメをもう一度最初から
じっくり観たくなりましたです。

紹介ありがとう。
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コメントありがとうございます。 (歌猫)
2008-08-07 06:27:49
サトピンヤハ様こんにちは!
あ、ブログ2周年なんですね?おめでとうございます~v
この記事がきっかけで本を手にとって下さったとのこと、ご報告ありがとうございます!
ね?面白いですよねえ。そんな社会的なトコまで考えてアニメ見ないよ~って思ったり(笑)、會川さんの硬派なポリシー、人柄の監督・水島さんの話、その他いろいろ・・・。
それでね、私は特に、「皆が同じ方向を向けた」のは、原作に力があったからだ、と思うんです。仕事が来たからとりあえず原作を読む。それが、面白い。そして、深い。だから燃えたんだと思います。末端のサラリーマンまでも。
や、原作ファンの贔屓目なんですけどね(笑)
コメント、ありがとうございました!
返信する
つい買っちゃいました (dogpow)
2008-08-08 12:45:55
歌猫様、こんにちは。
このブログを読んだ日に、たまたま本屋に行ってこの本を見つけ、抜粋して立ち読みしていたら、おもしろくてやめられなくなってしまい、買ってしまいました・・・
本は立ち読みしたとこ以外はこれから読み始めますが(笑)、”原作に力があったから皆が同じ方向を向けた”という意見、大賛成です。

このアニメって、すごく製作側の愛を感じます。絵に現れてますもん。それも一重に原作が素晴らしいから、作り手側も一読者としてハガレンっていう物語にはまってるのかなって・・・

アニハガの1クール目のエンディング、”消せない罪”の絵に、原作でニーナがキメラにされた後、落ち込むエドとマスタングのやり取りで、雨の中でエドが、”たった一人の女の子も救えない、ちっぽけな人間なんだ”と叫ぶシーン・・あのシーンの絵があるんですよね。
アニメでは、あのシーンって出てこないじゃないですか?
同じセリフはありますが、エドは晴れた青空の下で、アルに泣きじゃくりながら、このセリフを言ってます。
だから、泣かないエドの代わりに雨が降って、このセリフを言う・・っていうあの情景はアニメでは見られないんですよね。

アニメの本編で出てこないエピソードの絵を、エンディングの絵に使うなんて、この作画を担当した人、原作のこのシーンをすごく愛してるんだな。。と感動しました。

私もすごく好きなシーンなんで、余計に・・
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コメントありがとうございます (歌猫)
2008-08-11 18:27:51
dogpow様こんにちは!
アニメにはない原作場面がオープニングに。うん、おっしゃるとおり!オープニングって本編作るより先に描く訳で、シナリオも入らない。てことは、この作画の方(名前、後で確認しよう)が、原作を読んで考えて感じて、あの場面を選んだんですよね!
まだ海のものとも山のものともわからない企画の、最初のスタートを切った時、どんなに会川氏の企画書が優れていようと、やっぱり「私はこれから1年以上これを仕事にするんだ」と思う時の「これ」は、原作だと思うんです。もちろん、3期以降のオリジナル展開と決着、そして劇場版は、アニメスタッフの力だと思うけど、最初のスタートダッシュは。
それから、鋼はメディアミックスがどれも成功した珍しい例だ、と、マンガ夜話で岡田氏(夏目氏だったかな?)が言っていましたが、それもまた、アニメと同時かもっと早く企画された時、やっぱり原作が、がっつり力があったからなんじゃないかな、と。
そんで、その原作の力ってのは、ただ話が面白いだけでなく、例えば「子供に読ませたくなる」そういうたぐいのものなんじゃないかしら、と。地に足のついた、とか、王道、とか、まっとうな、とか言われるもの。
鋼は何しろ製作陣の愛が深いですよね。監督や脚本はもちろん優れてたけど、この作品を成功に導いたのは、名もないスタッフ一人ひとりの愛情なのだと思います。
コメントありがとうございました♪
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懐かしいです! (のわこ)
2008-09-13 05:07:20
歌猫様
アニメ夜話の話、すごく懐かしいです。私は、ふらっと立ち寄った本屋で(大きな本屋ですが、必ずハガネが並んでいるのを確認せずには帰れない妙な習慣がありまして・笑)ハガネコーナーに平積みされているのを何の気なしに買いました。ちなみにユリイカは同じ場所で当該記事のみ立ち読みしてきました。。。
懐かしい、というのは、ブログを始めた頃にこの「夜話」話で歌猫さんとやり取りがあったなあ、ってことで(苦笑)。あれは「マンガ夜話」だったんですけどね。まだ通読できていませんが、読み終わったら感想を書きたいと思います。聖部さんとこにも感想上がってて、蛇足な気もしますが、、、
ブログを始めてちょうど二年経ちました。え、まだ2年、って思いますけど、その間いろいろなことがあって、また二期アニメなどで盛り上がれて、嬉しいです。
アニメ反対派っぽく思われることが多くて(今更記事を上げることでアニメ比較をしすぎだったんだと思いますけど)凹んだこともありましたが、続けてきてよかったと思います。
これからもだらだらとではありますが、記事を書いていこうと思います。決意表明ってほどではありませんが、やっぱりハガネは面白いなあ、ってことです(笑)。
それではまた!
のわこ
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Unknown (キリン)
2008-09-19 20:59:35
脚本家の言葉にちょいカチンときています・・・「原作通りでする」事にそこまで否定的な発言されると「ふざけんなよ」と思う。原作を忠実に再現してくれている京都アニメーションの意見とは正反対ですな・・・ここは「最近の原作無視のアニメ制作に対して思うところがある。原作ファンにも受け入れられるように再現したい」って、私はこっちの意見なんです。「鋼」のアニメみるまでは全然オリジナルいいですよー!だったのですが、「鋼」で精神的にズタボロになりました。それ以来アニメに対して、拒絶反応があって、京都アニメーションの作品に出会ってからは大分和らいだんですけど、だから「鋼」の監督にも脚本家にもどうにも反発的な感情しか芽生えないです。
だったら原作無しでオリジナル一本で行ってくれ、と思うので、十二国記でも原作無視でやられましたが、今回の鋼でこの脚本家が嫌いで仕方なくなりました。(;--)
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コメントありがとうございます。 (歌猫)
2008-09-23 08:43:05
のわこ様こんにちは!
わー懐かしい、そんなこともありましたねえ。その後ワタクシ著作権についてきっちり基本を理解いたしましたので、もし何かございましたらいつでもメール下さいませ(笑)
本屋に入ると鋼を確認してしまう、わかります~!私もつい見に行くし、大型書店だと関連本の品揃えにニヤニヤしたり、小さな本屋だと真ん中から後ろしか無くてしかも最新巻を切らしてたりしてて、おいおい頑張ってくれよと思わず棚を直したり(笑)
アニメは賛否両論ありましたが、なにしろ熱い作品でしたよね。それは原作好きの私も素直にすごいなぁって思います。
次のアニメもどうか愛の熱いものとなりますように…!
コメントありがとうございました♪

キリン様こんにちは!
私も會川さんのあの発言は、わあホントに敵を作ることを厭わないなこの人!と思いました(笑)
でも今となっては、再アニメ化を知って、今までで一番世間的に成功した作品を(嗜好ばりばり盛り込んだ劇場版プロトタイプまで本に出せましたからね)否定される気がして、あんな攻撃的発言をしたのかなあと思います。
あと、會川さんはやっぱり原作を愛してはいないですね。作品として優れていることは認めてるけど。
多分會川さん自身も、オリジナルをやりたいんでしょうね。でもオリジナルは視聴者をおいてきぼりにするので売れず(苦笑)、食ってけないので原作モノもやらなきゃならない、ってところでしょうか。
でも、おためごかしに「私も原作が大好きなので」とか言わない、嘘をつかないところは嫌いじゃないです。
アニ鋼は私も、特に外国ではこっちが「鋼」なんだなあ、と思うと、悔しい気持ちが沸いて来ます。それにロゼについてはちょっと、書き出すとどこまでも辛辣になれるので書きませんが、うん、書いたらすごいよきっと(苦笑)
でも、評論家だったか編集者だったかが、こう言っていました。「どんなに原作と掛け離れたアニメでも、面白ければ、原作も読んでみたいという気にさせる。逆にアニメがダメだと、どんなに原作が良くても、原作もダメだと思われる」
アニ鋼はアニメ単体としては優れた作品の内に入ると思う(そしてその功績は會川さん水島さんだけのものでは決して無い)。だから私はアニ鋼も、もう一つの鋼としてアリだと思っています。
そして何より、初連載3年目にしてあれほどの嵐に巻き込まれながら、きっちり自作を描き続ける荒川弘先生は、やっぱりすごいと思います。自分の物語を、まだ連載前半で、あれほどに作り変えられる。そのもどかしさは、読者視聴者には計り知れないものがあるでしょう。でも、負けなかった。
でもね。どんな言葉だってキリン様の辛の慰めにはならない。ほんと、それはもう、仕方無いんですよね・・・。
で。
再アニメ化の理想は、蟲師やおお振りです!ああ、あんな風に原作を膨らませて動かしてくれたらいいなあ…。
でも高望みすると地面に叩きつけられそうな気がするので(笑)、ほどほどに期待して待ってます。
コメントありがとうございました。
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Unknown (ともえあや)
2008-09-23 17:19:49
アニメから入ってしまってどちらも楽しめてしまったうすーいファンがまだまだ原作を読み続けているので、どちらもいい別作品だと思います。アニメージュ2003年12月号で「原作と同じならアニメという別媒体にする必要はない」と荒川さんがインタビューで答えていて、後にガンガン本誌を読むようになったのですがその時はリンが初登場していて「変えるというよりは全然展開が違うなー」と思ったのを覚えています。

ところで公開録画のレポリンクですが(わざわざ張ってくださってありがとうございます!)諸事情で「遥か彼方~」のほうは完全停止しているので、今のBlauer×Himmel」のほうに記事を移行しました。そちらに移していただけると助かるのですが・・・ふらっとブログごと削除してしまうかもしれません・・・
お手間をとらせてしまってすみません。

古い記事なのでトラバするのもどうか(それ以前にトラバの意味をあまり分かってません)と思うのでURLを記述しておきます。
http://kagirinakumugen.blog107.fc2.com/blog-entry-248.html

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コメントありがとうございます。 (歌猫)
2008-09-24 06:25:37
ともえあや様こんにちは!
ご連絡ありがとうございます。リンク張りなおしましたv
広島公開録画、遥か広島なのに私が知ってるだけでも関東から九州から鋼ファンが見に行ってて、すごいですよね~。キネ旬ムックも詳しいけど、ムックに収録できなかったハプニング(笑)とかのことをレポで読めるのがまた楽しい♪
あー、新アニメもこうゆー番組に取り上げてくれないかなー(<気が早すぎ(笑))
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