超音波システム研究所

超音波の新しい利用に関するブログです

倒れてのち始まる

2023-11-04 16:06:06 | 超音波システム研究所2011
●ETV SPECIAL 「倒れてのち始まる」 ~高野悦子・鶴見和子 10年ぶりの対話~


世界に埋もれた名作映画を発掘、
 上映し続ける岩波ホール総支配人・高野悦子(74)と
 国際的社会学者・鶴見和子(85)。

2人の出会いは敗戦直後。

大学生だった高野が、
 鶴見が入会していた「伝統芸術の会」に参加し、出会って以来の仲だ。

高野は、国際的な広い視野を持ちながら日本の文化を大切にし、
 志高く生きる鶴見を生きる手本としてきた。

また鶴見は、それまで切り捨てられてきたアジアや
 第三世界の映画に目を向け小ホールを拠点に
 映画文化の向上に努める高野を、
 「私の社会発展の理論をまさに実践している」と評価する。

戦争、留学、親の介護、
 趣味の舞踊…と人生で重なりあう部分も多く、
 半世紀を越えて友情をはぐくみ、
 影響し合いながら生きてきた。

その2人が、70歳を越え、ともに病に倒れた。

8年前、鶴見は脳出血で左半身マヒとなり、
 車イスの生活となった。高野は3年前に
 肺血栓塞栓症を患い、肺の機能の3割を失った。

しかし、鶴見は「見えなかったものが見えてきた。

私にはひとつの新しい展開があった」と言い、
 高野は「身体は不自由になったが、魂は自由になった」と言う。


番組では、病んでこそ知り、老いてこそ始まる
 という体験をした2人が、久しぶりに再会。

まったく新たな境地でこれまで歩んできた道を振り返り、
 これからさらに目指すこと、日本人としてすべきことについて語り合う。
(text from NHK site)

NHK教育 45min 2004-03-13の2本目(2004-01-31の再放送)
Air ckeck by Sony Giga Video Recorder v4 Stereo (MPEG-1)

半世紀
     死火山となりしを  
                 轟きて
  煙くゆらす 
          歌の火の山

          ~鶴見和子・歌集「回生」(藤原書店)より~


鶴見和子



鶴見和子  "日本を開く"柳田・南方・大江の思想的意義  岩波書店

「近代化論は、すべての社会は同じ道をたどり、
早かれ遅かれ英米のように政治的に安定し、
経済的に繁栄するという考え。

内発的発展論は各社会の自然生態系、
文化の伝統、価値観に根ざし、
人間一人ひとりが可能性を
十全に発揮できるよう多様性を認める。

すると必ず矛盾点が現れ衝突するから
曼陀羅の論理が必要になる。

一元論では片付かない」




(萃点は)
「プロセスなの。

そこで言葉をもって格闘し合って、

前とは異なる形になり、

また流れ出す。

萃点自体も移動する。

私は萃点で何が起きるか具体的に詰めたい」
(鶴見 和子 上智大学名誉教授)


<< コメント >>
この人の、「強さ・ユニークさ・新しさ」に魅かれました
洗浄や超音波利用における「 萃点 」を見出したいと考えています
超音波利用は
 プロセスです。
 そこで超音波の技術を発展・応用して、
 前とは異なるシステムになり、
 また検討をつづける。

 超音波利用の原理自体も変わる。
 私は超音波利用で何が起きているのか具体的に詰めていきたい




超音波システム研究所
ホームページ  http://ultrasonic-labo.com/



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