不整脈のトラウマに打ち勝って明るく前向きに生きる男の顛末記

明るく前向きに生きることで
不整脈とQOLをコントロールした男の生きざまを描く

専門医制の落とし穴 薬が効かないのは原因が違うからでは?

2022-05-02 05:38:35 | 脈△神○評△

原発性アルドステロン症の疑いがさらに濃くなるのか?。
薄れていくのか?の運命の日は5/17。
まあ4つの検査の内の最低2つやらないと確定はできないらしいので
あともう一つ時間はかかるけど外来で行う検査が必要と思われます。
この内分泌系の検査で元心房 細動男の体に何が起こっていたのか?。
なぜ?抗不整脈薬に耐性があったのか?。
判明するかもしれません。
悩みや尽きない元心房細 動男で~~~す。



以前紹介した期外収縮の機序
抗不整脈薬の薬効の作用機序などをみて
素人の私でも効かないはずはないと思えるほどなんですが
なぜか抗不整脈薬に耐性のあるこの身体
循環器にしか通ってなかったこの時点では
元動男も首をかしげるしかありませんでした

なにせⅢ群(アミオダロンなどのヤバイ薬ね)以外の
全ての抗不整脈薬をあれこれ飲んでも
カテアブ前の心房細動には全く無力だったんですから

確かに循環器内科の視点で言うとそうなんですけど
例えば

 メインテートは若干の降圧作用が期待できるが
 効果の体感はなし(長きに渡る血圧の推移から)

 カルシウム拮抗薬による降圧効果が少ない

 いずれの抗不整脈薬も目立った効果がない

で、カテアブ前に詳細な血液検査を行った結果
原発性アルドステロン症の疑いが出てきたわけです
 ※アルドステロンが高くレニンが少ない

血中のアルドステロン濃度が高いと
ナトリウムや水分を身体にため込み
カリウムを排出する身体になります

ここで抗不整脈薬に詳しい方ならピンとくるでしょう
ナトリウムチャネル・カリウムチャネルを操作して
期外収縮をなくそうとする抗不整脈薬であれば
細胞からナトリウムが排出されにくくなり
体内に欠乏しているカリウムを細胞に取り込むことが難しくなる
つまり効きにくい(あるいは効かない)身体になっている
ということなんではないでしょうか?


そもそも塩分と水分を身体に蓄え血圧を上げようとする
アルドステロンというホルモンが多ければ
カルシウム拮抗薬で血圧を下げようとしても?


循環器の専門医は刺激伝統系の機序という視点で
期外収縮の対処に当たってくれますが
血圧一つとっても体内には血圧に関わる要素が数多く複雑に絡み合ってますし
ナトリウムやカリウムも薬効を妨げるような体内濃度であれば
枝葉の先で対処しても根っこに問題があれば治るものも治らないわけです

ただ、そのように別の科を紹介したり
(患者によってはたらい回しにされていると思う)
いくつも検査をしたりすると
過剰医療・過剰検査と言われかねないので
なかなか難しい問題であります

循環器内科の専門医が内分泌の専門医のような知識も知見もないので
そもそも患者が納得するような
他科に行ってもらうとか、検査の必要性の説明できないでしょうし

逆を言えば、今回、内分泌の専門医が明かしてくれる元動男の身体の状態も
それが不整脈にどう結びつくかは内分泌の専門医では説明できないでしょう

カテアブ前にCTを撮ってたので
内分泌の先生も副腎が写ってないか期待したんですが
心臓より下はCTを撮っていませんでした
これも医療のリソース(必要な検査を行い多くの患者を診る)
という視点では適切だったわけですが
もし、もう少し下までCTを余計に撮っていれば・・・・

2つ目の検査でも原発性アルドステロン症の疑いが解消できなければ
再度、副腎のCTを受けることになるわけです
結果論にはなりますが一度目のCT検査で少し時間をかけて
心臓より下側まで撮っていれば2回目のCT検査は必要なかった・・・・


全ての原因は人体の複雑さ故にあるんですけどね

 専門性がないと太刀打ちできない
 専門性が過ぎると視点が狭くなる

困ったものです