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【絵画-36】ピエール=オーギュスト・ルノワールはユダヤ人が嫌い

2022年08月02日 | 絵画 音楽 映画

ピエール=オーギュスト・ルノワール1841-1919

#1,#2、#3印象派展での評判は悪く、「シャンパンティエ夫人と子供たち」が1879年のサロンで初めて入選する。この時評論家・シャルルがカーン・ダンベール家の当主ルイを紹介したことから「イレーヌ・カーン・ダンベール嬢」が生まれた。

ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会@オルセー美術館 92億円@2010

    ガレット(焼き菓子)の風車:小麦粉を砕くための風車
    夕方になると飲んで踊れるギャレットになる
    ここで労働者階級のルノワールが描いた舞踏会

 

 

ピアノを弾く二人の少女

印象派の中で唯一仏国家から発注を受けて描いたのがこれ

喜んだルノワールはこの題材で数点描いている@オランジェリー美術館

 

 

 

ダンベール家の長女・イレーヌ嬢@チューリッヒ美術館

彼女の親は両親ともに裕福なユダヤ人銀行家、妹のアリス&エリザベスの肖像画もルノワールは描いている。ところがこの絵が気に入らないという理由でルノワールには1500フラン(現在の200万円程度)しか支払われず、ルノワールは激怒したという。イレーヌの母・ルイーズは当時芸術に影響力のあるユダヤ人・チャールズと浮気をしていた。そのチャールズの推薦を受けてダンベール家の肖像を描く機会を得た。成長したイレーヌはユダヤ人銀行家モイス・カモンドと結婚(1891年)現在のニシム・ド・カモンド美術館が当時の邸宅。しかしイレーヌの浮気が原因で5年後に離婚。お相手の伯爵と結婚するとカトリックに改宗。この時肖像画はイレーヌの娘ベアトリスの元に送られている。その後イレーヌは長男をWW1で失い、1924年にはサンピエリ伯爵と離婚。1939年にWW2が始まるとフランスは降伏。ユダヤ人所有の美術品は強奪され、ユダヤ人ベアトリスはアウシュビッツ収容所に送られ死亡した。一方イレーヌの肖像画は生き残った73才のイレーヌ(カトリックに改宗していて無事だった)に返還された(1946年)晩年のイレーヌは南仏に移住し1963年91才でなくなっている。

サンピエリ伯爵:不倫相手・イタリア貴族 モイーズと離婚後に再婚 カトリックに改宗      
 ┣ クロード 1903-1995       イレーヌの妹エリザベト死亡@アウシュビッツ アリスは貴族と結婚 
 ┃ ┣           
 ┃ アンドレ・デュボネ:発明家、パイロット           
 ┃          
イレーヌ・カーン・ダンベル嬢1872-1963(カーン・ダンベル伯爵(ユダヤ人銀行家)の娘 シャン・シュル・マルヌ城) 91歳没 
 ┃           
 ┣ニッシム : 1892-1917 WW1で戦死(仏空軍パイロット 家は現在美術館Byイレーヌ)    
 ┃    
 ┣ベアトリス: 1894-1945 WW2でアウシュビッツで親子死亡(カトリックに改宗するが・・・)  
 ┃ ┣    
 ┃レオン・ライナッ:独ユダヤ人財閥   
 ┃        
モイーズ・ド・カモンド伯爵:ユダヤ系仏銀行家

 

   シュザンヌ・バラドンの生い立ち

1883 田舎のダンス、都会のダンスは三部作 もうひとつはブージヴァルのダンスで制作は1883年

   モデルはシュザンヌ・バラドン1865-1938

   シュザンヌ(本名ではない 聖書に出てくるスザンナ:水浴中覗き見された女性)と名付けたのはロートレック

   ところが後にルノワールの妻となるアリーヌ・シャリゴ(ルノワールとシュザンヌとは三角関係)が怒って

   田舎のダンスではアリーヌがモデルとなった

1884 シュザンヌに息子モーリスが誕生:父親は不明

1886 シュザンヌはロートレックと同棲

   後にロートレックは画家の道を勧め、ドガが庇護している

1890 ユトリロがモーリスを認知

1893 シュザンヌは作曲家エリックと交友

1894 サロンに絵画出品 : ドガの勧め

   フランス国民美術協会員となる

1896 ポール・ムージス(エリックの友)と結婚

1909 アンドレ・ユッテル(息子ユトリロの友)と恋仲--同棲

1914 アンドレと結婚

1920 この頃から画家としての名声はピーク

1938 病死

 

 

田舎のダンス                      都会のダンス

モデルはアリーヌ・シャリゴ            モデルはシュザンヌ・バラドン

 

 

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