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藤原道長の御堂関白記

2012年06月06日 | 平安時代

 藤原道長には自筆の日記・御堂関白記が伝存しており、11世紀の歴史上の中心人物の自筆原本がこれだけ纏まって残っているのは稀な事例である。 これは摂関家の子孫が現在まで続いて格式を保っているという特殊事情の表れであり、宮廷社会で日記を伝えることの意味合いがあったことの結果である。 御堂関白記の自筆原本は現在陽明文庫名宝展にて見ることができる。 日記とは暦の余白に書き込むもので、暦は陰陽寮の暦博士が作って奏上し諸家に頒下される。 御堂関白記の巻末には奏上の日付と暦博士の官位姓名が書かれている。 道長の祖父・師輔は朝起きたら暦に前日の日記を書くようにと子孫に説いている。 ところで日本最古の貴族の日記は仁明天皇皇子・本康親王の日記であるが、まとまって残っているものとしては宇多天皇と醍醐天皇の日記があり、臣下では藤原忠平の貞信公記がもっとも古い。 ちょうど宇多天皇の頃から、宮廷行事の整備が進み朝儀に対する関心が深まり細部にわたる行動規範が求められ先例が積み重ねられた。 そうした中で昨日の公事を日記に残すことが広まったのである。 つまり私日記でありながら公事を記すことに主眼があり、私的感情は主ではない。 天皇が何故日記を書き始めたのかは明確ではないが、醍醐天皇と村上天皇の日記は後に延喜天暦の二代御記と称され清涼殿の日記御厨子に納められ歴代の天皇はこれを政治の参考にしたといわれている。

 

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