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ピアニスト 矢野嘉子 yoshiko yano のBlog

世界4大ピアノ比較試弾会 vol.2

2007-02-14 | ミュージック
       



          世界4大ピアノのテイスティングです。




<Weblog>

*世界4大ピアノ比較試弾会
    ~比較試弾シリーズvol.5~

私がMUSIC JOY新宿にて講師をやっている
宮地楽器で、世界4大ピアノ比較試弾会というのを
やっています。(2月18日まで)


試弾会、今回で2回目です。


スタンウェイ、ベーゼンドルファー、ベビシュタイン、ヤマハの
試飲ならぬ、試弾です。



<スタンウェイ> Aー188
ハインリッヒ エンゲルハルト シュタインヴェークは、
さまざまな苦節を経てドイツでピアノ製作者として
認められると、より自由で充実したピアノ創りのため
新天地アメリカへと移住。
1853年息子たちと共にニューヨークに
スタインウェイ&サンズ社を設立しました。
以来、親子は一丸となって創意工夫を重ね、
技術の革新に努めて「最高のピアノ創り」に邁進しました。

(文章「スタンウェイパンフレット」より)



ノーマルなピアノの音
音は「さわやか」




<ベーゼンドルファー> model 200
創業者であるイグナツ ベーゼンドルファーは
ヨーゼフ ブロッドマンの下でピアノ製造技術を15年間学び、
1828年ウィーン市よりピアノ製造業者の許可を得て独立、
ベーゼンドルファー社を設立しました。
1830年にはオーストリア皇帝から初めて
「宮廷及び会議所御用達のピアノ製造者」の称号を
授けられました。

リスト、ブラームス、ヨハン シュトラウス、ブゾーニ、、、
数多くの音楽家からの助言、
そして「至福のピアニッシモ」といわれる美しい響きを
大切に継承してきた結果、楽器としての個性を確立することが
できたのです。

(文章「ベーゼンドルファー パンフレットより)



音は「深み、丸み、そして暖かみ」




<ベビシュタイン> M/P 192
リスト、ドビュッシーが讃えた透明な響き、信頼の名器。
「ピアノ曲はベビシュタインの為だけに作られるべきだ。」
最も色彩豊かな作曲法を用いた作曲家、ドビュッシー。
稀代の天才にそう言わしめたピアノ、ベビシュタイン。



音は、「1音の主張」




<ヤマハ> S4B
(パンフレット なし)


音は「ピアノらしい音」




今回は
ドビュッシーの「月の光」
ショパンの「幻想即興曲」で
4台のピアノを弾き比べました。


ドビュッシー「月の光」
(好きな音の順)
1番 ベーゼンドルファー
2番 ヘビシュタイン
3番 スタンウェイ
4番 ヤマハ

やはり、ピアノの微妙なタッチを汲み取ってくれる
ベーゼンドルファーには音の暖かみがあります。


ショパン「幻想即興曲」
(好きな音の順)
1番 ヤマハ
2番 スタンウェイ
3番 ヘビシュタイン
4番 ベーゼンドルファー


ヤマハのピアノはロマン派の音に
良く合います。
特にこの「幻想即興曲」はヤマハの音が
好きです。


と、いうように、
同じピアノの音でも楽曲によって、
その表情はころころと変わります。

これらのコンサート用のいいピアノは
やはりクラシックピアノが弾きたくなります。
楽器全体が鳴る、あの感じはやはり
奥行きがあるコンサート用ピアノだから
感じられることだからです。
幻想即興曲は気持よかったです。

あー、もっと、練習しないとダメですね。


ベーゼンドルファーは気持よく
アドリヴがよどみなく出てくる。
次の日も、また弾きに行きました。
いい楽器で音楽しないとダメですね。



お店の人の話だと、
今、90%がレコーディングやコンサートで
スタンウェイを使用しているのだそうです。
だからノーマルなピアノの音だと思ったのかも
しれません。

ヘビシュタインはドビュッシーが絶賛したと
パンフレットにありますが、
それは昔のヘビシュタインで、
モデルチェンジした現在のものは、
よりスタンウェイに近くしようというものだそうです。


スタンウェイなどのピアノは
ハンマーを鳴らすという構造ですが、
ベーゼンドルファーは
チェンバロの構造を受け継いでいて、
楽器全体、箱を鳴らすという意図で
作られているのだそうです。
だから、叩き付けて弾いては
本来のこの楽器の良さがいかされないのだそうです。

私はもともとのタッチは小さい方で、
ジャズで鍛えられ、
その一音がたくましくなってしまいましたが、
もともとは繊細なピアノだと
自分では思い込んでいますが、
野太いピアノになってしまったでしょうか。

はてさて。



宮地楽器 
http://www.miyajimusic.com


(画像「世界4大ピアノ比較試弾会」フライヤー)



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Bob Mintzer*playing the Saxophpne

2007-02-09 | ミュージック






           ボブ ミンツァーの
                  Sax教則本です。





ボブ・ミンツァーはテナー・サックスの名手。
伝統的ジャズに裏打ちされたスタイルで、
4ビート/ファンク/フュージョンまで、
何にでも対応できる男だ。

その才能は演奏面だけでなく、
総合的なアート・スキルにまで及び、
80年代のジャコ・パストリアス・ビッグ・バンドでは
音楽監督をも務めていた。

以降、
自身でもビッグ・バンドを率い、アレンジも手掛ける。
ギル・エヴァンスのようにアヴァンギャルドではないが、
パワフルで至極モダンな編曲が特徴であり、
その楽曲群は既にスタンダード化していると言ってイイ。

また近年、
人気フュージョン・バンドのイエロー・ジャケッツにも参加し、
履歴に重みを増した。

派手な動きはナイが、
着実に実力と名声を獲得し、
同業のミュージシャンから尊敬の念を一身に集める
カリスマ的存在である。


(文章「excite music」より)




Bob Minter
http://www.myspace.com/bobmintzermusic





*****************************



ボブ ミンツァーのsax教則本
「playing the Saxophone」
この中の
Chapter15 What They Didn't Tell Me In Music School


ここになかなか素晴らしい文章があります。

(訳は私ですが、直訳ではなく私のだいたい訳です。)

<Some Do's and Don'ts>

DON'T

1.Don't Show your dissaitsfaction with
your playing to your listeners.

It will effect their enjoyment of your playing.

(あなたの演奏のことを他人がとやかく批判しても
 人の言うことはいちいち気にしないこと。
 
 演奏するときはいつも楽しむ気持ちでね。)


2.Don't bad-mouth or complain about
a musical situation in public.

(音楽関係者の悪口は言っちゃダメ。)


3.Don't play late Coltrane licks on
a wedding gig.

(結婚式の披露宴の仕事の時に
 晩年のコルトレーンみたいな演奏はしないこと。)

注:晩年のジョン コルトレーンの演奏というのは、
 フリージャズで、演奏時間が1曲30分以上の
 魂の雄叫びのような演奏をしています。


4.Don't beat yourself up for what you think was
a poor performance.

Leave it at being a reflection of that moment and
try for better one next time.

(良くなかった時の演奏のことを、いつまでもくよくよと
 後悔していても、なんにもならないよ。

 気持ちを切り替えて、次の時はもっと良くなるように
 すればいいんだからね。)


5.Don't wait for the phone to ring.
Be an instigator!
Set up jam sessions,
write tunes,
make tapes,
find new places for gigs
(restaurants,art galleries,street fairs)
start a band (or many different bands)


(電話[演奏の依頼の]を待っててもダメ。
 自分から事を起こすんだ!
 ジャムセッションを企画したり、
 曲を作ったり、
 デモテープを作ったり、
 演奏できる場所を探しに行く。
  (レストランとかアートギャラリーとか
   駅前とか)
 バンドを始める。(いろいろな種類の))
 

(画像、文章
  「playing the Saxphone /B.Mintzer」より)


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マイケル ブレッカー氏死去

2007-01-15 | ミュージック
           



          ご冥福をお祈りいたします。





*マイケル ブレッカー氏死去

米ジャズ テナーサックス奏者

AP通信によると、13日、白血病のため
ニューヨークで死去。57歳。

トランペット奏者の兄ランディとバンド
「ブレッカー ブラザーズ」を、
ベース奏者エディ ゴメスらと
「ステップス アヘッド」を結成。

ピアノ奏者ハービー ハンコックや
ギタ-奏者パット メセニーら、
著名ミュージシャンと数多くのレコードを制作し、
グラミー賞を11回受賞した。




(文章 朝日新聞 2007 1 15 より)
(画像 アルバム Some Skunk Funkより)


*********************************


Tribute to Micheal Brecker
http://www.youtube.com/watch?v=Zdc7S_Ecevw





不滅の名作
Brecker Brothers < Some Skunk Funk>
http://www.youtube.com/watch?v=qEVTDeNpjPo





これもいい。
Brecker Brothers<Sponge>
http://www.youtube.com/watch?v=4RgHYcmK_-g





マイケルの若い時です。
Michael Brecker<Oleo 1983>
http://www.youtube.com/watch?v=Ns02jzH8Ccw





尖ってます。ドラムはガットです。
Michael Brecker<invitation>
http://www.youtube.com/watch?v=HewOa0IYv9s





2001 ブルーノート東京 
Michael Brecker<Madame Toulouse>
http://www.youtube.com/watch?v=GRFMG5C2PPA





独奏です。やっぱりテナーサックスはいいなぁ。
Michael Brecker<Naima>
http://www.youtube.com/watch?v=fJt3qeuPdns





***********************************



マイケル ブレッカーを原体験できてよかった。

私の世代には<Some Skunk Funk>は青春でした。クスン。


追悼 マイケル ブレッカー
I'm Sorry (私の演奏です)
http://briefcase.yahoo.co.jp/jazztune20002002



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アルバム/METHENY MEHLDAU

2006-11-26 | ミュージック





       ダウンロードではなく、
           CDでオーディオで聴いていたいアルバム





*アルバム/METHENY MEHLDAU

Pat Metheny(g)
Brad Mehldau(p)


4,7曲目のみカルテット
Larry Grenadier(b) Jeff Ballard(ds)



ギタリストのパット メセニーと
ピアニストのブラッド メルドーによる
この注目すべきスタジオ コラボレーションは、
長年の末に遂に実現。
ブラッド メルドーは13歳の時に
パット メセニー グループによる
1982年の2枚組アルバム「TRAVELS」からの
「Are You Going With Me?」を友達から
聞かせてくれたのが「人生を変えた瞬間」となった。
熱心にメセニーの作品をさらに探し求めたメルドーは
メセニーとライル メイズによる歴史的名盤
「AS FALLS WITHCHITA, SO FALLS WITCHITA FALLS 」
から聴き始めた。
「僕にとって、パットはマイルスやコルトレーンや
 キース ジャレットと同格。
 彼らは、リスナーがジャズから受ける表現力の
 可能性と感情の充実感をさらに強く意識させる
 ミュージシャン達なんだ。」



パット メセニーの場合、その瞬間は数年後に訪れる。
カー ラジオから流れてきた、サキソフォニストの
ジョシュア レッドマンによる1994年のアルバム
「MOODSWING 」からの[Chill]を初めて聞いた時で
当時はまだほとんど無名だったメルドーがピアノで
参加していた。
今になってメセニーはこう回想する。
「ピアノ ソロが始まると、そのプレイがあまりにも
 魅力的だったので、僕は車を道路脇に寄せて
 聴かないといけなかった。。。。。」



一世代も違うこの2人のアーティストは、
互いを崇拝するだけでなく、共通のインスピレーションを
元にアーティスティックなパートナーとしての関係を
築いていった。
去年の12月にNY、マンハッタンにて、
メセニーのプロデュースの下でレコーディングされた
このアルバムでは、両アーティストがそれぞれの曲を
持ち寄った。
デュオとして彼らのアプローチの波長があまりにも
ピッタリと合ったため、アルバム クレジットを
見ないことには誰がどの曲を書いたのか聞き分ける
のが難しいくらいスムースな作品となった。
これはこのパフォーマ達が共演した初めての作品で、
あわただしいツアー及びレコーディングの
スケジュールの合間を縫って数日間でレコーディング。
しかしながら、それはあたかも旧友同士の会話のようで、
直感的で、とても自然で、リスナーにとっても、
プレイヤーにとっても、興味の尽きない素晴らしい作品と
なった。



「昨年12月に行われたレコーディングの日々は、
 クリエイティヴな面でミュージシャンとして
 僕が最も満足感を覚えたものだった。
 全てが終わって全部を聴き返してみた時、
 自分の耳を疑った。
 2人がまるでずっとプレイしてきたかのように
 思えたからだ」とパット メセニーは回想する。


(文章「アルバム パンフレット」より)


Amazon.co.jp
sr=8-1/qid=1164509702/ref=sr_1_1/503-7352652-1168722?ie=UTF8&s=music



Interviw with Metheny&Mehldau 1/2
http://www.youtube.com/watch?v=jyuOHNfDsKI




**************************


ダウンロードではなく、
CDでオーディオで聴いていたいアルバムです。


4曲目のカルテットの演奏が好きです。
こういうドラムの時のメルドーのソロは
ほんとに光ります。


やっぱりパット メセニーはいいなぁ!!


ふたりとも、ロックテイストが入っているので、
聴いていてさわやか。
スペーシーな感じもいいです。


私の中では、今年一番よかった
ジャズのアルバムです。
過去のサウンドを知ることも大事ですが、
やっぱり新しいサウンドはいい!!



*****************************


全くの余談ですが、
私の知人がですね、プロポーズの時に
パット メセニーの曲の
「Are You Going With Me?」を
彼女にプレゼントしたんだそうで。

と、いうのを彼らの結婚式の時に
司会の人が話してました。




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世界4大ピアノ比較試弾会

2006-10-14 | ミュージック

         世界4大ピアノのテイスティングです。




<Weblog>

*世界4大ピアノ比較試弾会
    ~比較試弾シリーズvol.4~

私がMUSIC JOY新宿にて講師をやっている
宮地楽器で、世界4大ピアノ比較試弾会というのを
やっています。(10月15日まで)

最近、フランスワインがきっかけで、
再びフランス音楽のクラシックのピアノ曲を弾くことが
多くなり、いいピアノで弾きたいと思っていたので、
この試弾会のフライヤーを発見、
すぐ次の日に行ってきました。


スタンウェイ、ベーゼンドルファー、ベビシュタイン、ヤマハの
試飲ならぬ、試弾です。
用意した楽曲は、ドビュッシー、サティ、ショパン、ジャズです。
まず音を聴いて、その音質で何を弾くかパッと決めました。



<スタンウェイ> O180
ハインリッヒ エンゲルハルト シュタインヴェークは、
さまざまな苦節を経てドイツでピアノ製作者として
認められると、より自由で充実したピアノ創りのため
新天地アメリカへと移住。
1853年息子たちと共にニューヨークに
スタインウェイ&サンズ社を設立しました。
以来、親子は一丸となって創意工夫を重ね、
技術の革新に努めて「最高のピアノ創り」に邁進しました。

(文章「スタンウェイパンフレット」より)


音は「さわやか」


早速弾いたのは、
ジャズのハービーハンコックのドルフィンダンスでした。
弾くと、ピアノの音は暖かく感じます。
アドリヴがやりたくなるピアノです。




<ベーゼンドルファー> model 185
創業者であるイグナツ ベーゼンドルファーは
ヨーゼフ ブロッドマンの下でピアノ製造技術を15年間学び、
1828年ウィーン市よりピアノ製造業者の許可を得て独立、
ベーゼンドルファー社を設立しました。
1830年にはオーストリア皇帝から初めて
「宮廷及び会議所御用達のピアノ製造者」の称号を
授けられました。

リスト、ブラームス、ヨハン シュトラウス、ブゾーニ、、、
数多くの音楽家からの助言、
そして「至福のピアニッシモ」といわれる美しい響きを
大切に継承してきた結果、楽器としての個性を確立することが
できたのです。

(文章「ベーゼンドルファー パンフレットより)



音は「深み、丸み、そして暖かみ」


早速弾いたのは、
ドビュッシーの「月の光」です。

ピアノの微妙なピアニッシモのニュアンスを
ちゃんと汲み取ってくれます。

私の弾きたい「月の光」は、
暖かみのある「月の光」です。
だから、このピアノは弾き手の気持ちに
応えてくれました。




<ベビシュタイン> M/P 192
リスト、ドビュッシーが讃えた透明な響き、信頼の名器。
「ピアノ曲はベビシュタインの為だけに作られるべきだ。」
最も色彩豊かな作曲法を用いた作曲家、ドビュッシー。
稀代の天才にそう言わしめたピアノ、ベビシュタイン。



音は、「1音の主張」


早速弾いたのは、
ドビュッシーならぬ
サティーのジムノペティ-


このピアノでドビュッシーの「月の光」を弾くと、
厳冬の夜の「月の光」となります。
ドビュッシー自身が持つイメージは
きっとこんな感じだったのでしょう。




<ヤマハ> S4B
(パンフレット なし)


音は「ピアノらしい音」


早速弾いたのは、
ショパンの「小犬のワルツ」

このピアノは
ロマン派のピアノ曲にとても合います。





宮地楽器 
http://www.miyajimusic.com


(画像「世界4大ピアノ比較試弾会」フライヤー)



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