世界4大ピアノのテイスティングです。
<Weblog>
*世界4大ピアノ比較試弾会
~比較試弾シリーズvol.4~
私がMUSIC JOY新宿にて講師をやっている
宮地楽器で、世界4大ピアノ比較試弾会というのを
やっています。(10月15日まで)
最近、フランスワインがきっかけで、
再びフランス音楽のクラシックのピアノ曲を弾くことが
多くなり、いいピアノで弾きたいと思っていたので、
この試弾会のフライヤーを発見、
すぐ次の日に行ってきました。
スタンウェイ、ベーゼンドルファー、ベビシュタイン、ヤマハの
試飲ならぬ、試弾です。
用意した楽曲は、ドビュッシー、サティ、ショパン、ジャズです。
まず音を聴いて、その音質で何を弾くかパッと決めました。
<スタンウェイ> O180
ハインリッヒ エンゲルハルト シュタインヴェークは、
さまざまな苦節を経てドイツでピアノ製作者として
認められると、より自由で充実したピアノ創りのため
新天地アメリカへと移住。
1853年息子たちと共にニューヨークに
スタインウェイ&サンズ社を設立しました。
以来、親子は一丸となって創意工夫を重ね、
技術の革新に努めて「最高のピアノ創り」に邁進しました。
(文章「スタンウェイパンフレット」より)
音は「さわやか」
早速弾いたのは、
ジャズのハービーハンコックのドルフィンダンスでした。
弾くと、ピアノの音は暖かく感じます。
アドリヴがやりたくなるピアノです。
<ベーゼンドルファー> model 185
創業者であるイグナツ ベーゼンドルファーは
ヨーゼフ ブロッドマンの下でピアノ製造技術を15年間学び、
1828年ウィーン市よりピアノ製造業者の許可を得て独立、
ベーゼンドルファー社を設立しました。
1830年にはオーストリア皇帝から初めて
「宮廷及び会議所御用達のピアノ製造者」の称号を
授けられました。
リスト、ブラームス、ヨハン シュトラウス、ブゾーニ、、、
数多くの音楽家からの助言、
そして「至福のピアニッシモ」といわれる美しい響きを
大切に継承してきた結果、楽器としての個性を確立することが
できたのです。
(文章「ベーゼンドルファー パンフレットより)
音は「深み、丸み、そして暖かみ」
早速弾いたのは、
ドビュッシーの「月の光」です。
ピアノの微妙なピアニッシモのニュアンスを
ちゃんと汲み取ってくれます。
私の弾きたい「月の光」は、
暖かみのある「月の光」です。
だから、このピアノは弾き手の気持ちに
応えてくれました。
<ベビシュタイン> M/P 192
リスト、ドビュッシーが讃えた透明な響き、信頼の名器。
「ピアノ曲はベビシュタインの為だけに作られるべきだ。」
最も色彩豊かな作曲法を用いた作曲家、ドビュッシー。
稀代の天才にそう言わしめたピアノ、ベビシュタイン。
音は、「1音の主張」
早速弾いたのは、
ドビュッシーならぬ
サティーのジムノペティ-
このピアノでドビュッシーの「月の光」を弾くと、
厳冬の夜の「月の光」となります。
ドビュッシー自身が持つイメージは
きっとこんな感じだったのでしょう。
<ヤマハ> S4B
(パンフレット なし)
音は「ピアノらしい音」
早速弾いたのは、
ショパンの「小犬のワルツ」
このピアノは
ロマン派のピアノ曲にとても合います。
宮地楽器
http://www.miyajimusic.com
(画像「世界4大ピアノ比較試弾会」フライヤー)