こないだ(?)見た「シン・ゴジラ」は面白くなく、
昭和29年制作の「ゴジラ」には感心し、
そして本作。――まあまあ面白かったですかね。後半はね。
冒頭から序盤にかけては、うーん……と思いながら見ていた。
モノクロかあ……。現代において白黒で作る意味がある作品になるのかね?
単に安易なオマージュ風になるだけだったりしない?
という不安が払拭されないうちに、御大ゴジラ登場。
このゴジラの登場の仕方がねー。ほんとにただ出て来ただけだったんですよね。
あっさり出てきやがって……、もとい、出ていらっしゃって、なんら期待感も特別感もない。
ファーストゴジラでは特撮の技術も何もなかったところで、
ひっぱってひっぱって、神秘性を高めてましたよ。ライティングを上手く使って。
今回のゴジラの登場は「はい、これがゴジラです~」という司会の声が聞こえんばかりの
あっさり具合。さらにその時のゴジラの動きがあまりに人間すぎてさー。
ゴジラをどういう存在にするのかというのは監督なり、脚本なりで作品ごとに異なるだろうが、
わたしは大自然の力・タタリ神という位置づけに納得しているので、
単にあっさり登場されても困るのよ。
怪物で怪獣で手に負えないほど凶暴、というのはそうなんだけど、
それに神性や神秘性、わずかにしても知性が感じられないと「ゴジラ」としては物足りない。
これが全然物足りなくて。
むしろ「なんであんなに雑に登場させた?」と不思議になるレベル。
その後も脚本的には疑問な展開が続き。
神木隆之介はあの時撃てないかねえ。撃てないという筋はわかるが、
演技としてというか、脚本の流れとして釈然としない。
もう少しイジればすんなり納得出来たと思うんだけど。
どこをどうイジれば良かったかはノーアイディア。
安藤サクラの反応もちょっと異常だと思った。
それなりに近所付き合いがあったお隣さんなんですよね?
いくら子供を3人失っているからと言って、戻って来たその場で神木を責めるか?
まずは「よく生きて帰ってきた」だろうと思うのだが……
まあ癖のある人柄を印象付けたいというのはあったのだろうが。
典子との出会いのシーンも陳腐すぎ。
血がつながってない子供をあの状況で育てるのも無理があるが、
それを丸抱えする神木の行動もねえ。
まあ当時の状況的に「ない」とは言い切れないのかもしれないけど、
そこにディテイルがほとんどないからなんかもやもやする。
ここらへんまででもやもやばっかりだったので、もう少しで視聴中止にしそうでした。
中止にしなかったのはほんとたまたまとしか言えない。
でも船に乗り組み始めたあたりからは普通に面白くなって最後まで見た。
ゴジラが銀座へ上陸した時の描き方は神性を感じられていいと思った。
もう少し攻撃力が少なくてもいいかな……とは思った。
そしてラジオ、新聞の記者たちのシーンはもう少し現実感がある方が良かった。
海上でのゴジラとの対峙とか、絶体絶命になった時の何だかっていう戦艦?
(でも武器を搭載した艦船って当時の日本にあったんですか?)
が駆けつけて救ったのはかっこ良かったが、……まあすぐやられちゃいますけどね。
元海軍軍人が集められたシーン、一番偉い人が腰が低いという演出は意外だった。
もっと勇ましく、威圧的に描くのかと思った。
勇気ある撤退をする一般人を入れたのも良かった。が、こんな人数が残るかなあ。
撤退が多数派になるんじゃないかなあ。
そしてこのシーンを見て、海外勢はどう思うんだろう。
そのヒロイズムに共感するんだろうか。それとも第二次世界大戦の日本の歴史に思いを
馳せたりするんだろうか。
吉岡秀隆はそんなに好きではない……そのドラマによって好きだったり嫌いだったりする
役者だが、今回はこの人が出て来ることでなんだか妙にほっとした。
はまってたもんね。この人が(わたしにとって)この映画を救った。
浜辺美波はところどころ上手いなあと思って見ていた。
この人と神木隆之介は「屍人荘」で共演してましたね。
その頃は可愛いなあと思うと同時に、その細さに恐れさえいだいたが、
今回は特にそういうことはなく。
青木崇高の役柄は最初と最後に上手に使われてたね。いい人で終わって良かった。
大団円は「いや、それはないやろ~」といいたくなるほどハッピーエンドでしたが、
まあそれでもいいよね。浜辺美波の復活まではやりすぎかとも思ったが。
ゴジラには今までほぼ興味がなく、本作含めて3作見ただけだが、他にこれを見るべき!
という作品はあるんだろうか。海外制作ではゴジラをどう描くかはちょっと気になる。
一番出来がいい作品は見てみたいが、どれがいいのかわからん。
昭和29年制作の「ゴジラ」には感心し、
そして本作。――まあまあ面白かったですかね。後半はね。
冒頭から序盤にかけては、うーん……と思いながら見ていた。
モノクロかあ……。現代において白黒で作る意味がある作品になるのかね?
単に安易なオマージュ風になるだけだったりしない?
という不安が払拭されないうちに、御大ゴジラ登場。
このゴジラの登場の仕方がねー。ほんとにただ出て来ただけだったんですよね。
あっさり出てきやがって……、もとい、出ていらっしゃって、なんら期待感も特別感もない。
ファーストゴジラでは特撮の技術も何もなかったところで、
ひっぱってひっぱって、神秘性を高めてましたよ。ライティングを上手く使って。
今回のゴジラの登場は「はい、これがゴジラです~」という司会の声が聞こえんばかりの
あっさり具合。さらにその時のゴジラの動きがあまりに人間すぎてさー。
ゴジラをどういう存在にするのかというのは監督なり、脚本なりで作品ごとに異なるだろうが、
わたしは大自然の力・タタリ神という位置づけに納得しているので、
単にあっさり登場されても困るのよ。
怪物で怪獣で手に負えないほど凶暴、というのはそうなんだけど、
それに神性や神秘性、わずかにしても知性が感じられないと「ゴジラ」としては物足りない。
これが全然物足りなくて。
むしろ「なんであんなに雑に登場させた?」と不思議になるレベル。
その後も脚本的には疑問な展開が続き。
神木隆之介はあの時撃てないかねえ。撃てないという筋はわかるが、
演技としてというか、脚本の流れとして釈然としない。
もう少しイジればすんなり納得出来たと思うんだけど。
どこをどうイジれば良かったかはノーアイディア。
安藤サクラの反応もちょっと異常だと思った。
それなりに近所付き合いがあったお隣さんなんですよね?
いくら子供を3人失っているからと言って、戻って来たその場で神木を責めるか?
まずは「よく生きて帰ってきた」だろうと思うのだが……
まあ癖のある人柄を印象付けたいというのはあったのだろうが。
典子との出会いのシーンも陳腐すぎ。
血がつながってない子供をあの状況で育てるのも無理があるが、
それを丸抱えする神木の行動もねえ。
まあ当時の状況的に「ない」とは言い切れないのかもしれないけど、
そこにディテイルがほとんどないからなんかもやもやする。
ここらへんまででもやもやばっかりだったので、もう少しで視聴中止にしそうでした。
中止にしなかったのはほんとたまたまとしか言えない。
でも船に乗り組み始めたあたりからは普通に面白くなって最後まで見た。
ゴジラが銀座へ上陸した時の描き方は神性を感じられていいと思った。
もう少し攻撃力が少なくてもいいかな……とは思った。
そしてラジオ、新聞の記者たちのシーンはもう少し現実感がある方が良かった。
海上でのゴジラとの対峙とか、絶体絶命になった時の何だかっていう戦艦?
(でも武器を搭載した艦船って当時の日本にあったんですか?)
が駆けつけて救ったのはかっこ良かったが、……まあすぐやられちゃいますけどね。
元海軍軍人が集められたシーン、一番偉い人が腰が低いという演出は意外だった。
もっと勇ましく、威圧的に描くのかと思った。
勇気ある撤退をする一般人を入れたのも良かった。が、こんな人数が残るかなあ。
撤退が多数派になるんじゃないかなあ。
そしてこのシーンを見て、海外勢はどう思うんだろう。
そのヒロイズムに共感するんだろうか。それとも第二次世界大戦の日本の歴史に思いを
馳せたりするんだろうか。
吉岡秀隆はそんなに好きではない……そのドラマによって好きだったり嫌いだったりする
役者だが、今回はこの人が出て来ることでなんだか妙にほっとした。
はまってたもんね。この人が(わたしにとって)この映画を救った。
浜辺美波はところどころ上手いなあと思って見ていた。
この人と神木隆之介は「屍人荘」で共演してましたね。
その頃は可愛いなあと思うと同時に、その細さに恐れさえいだいたが、
今回は特にそういうことはなく。
青木崇高の役柄は最初と最後に上手に使われてたね。いい人で終わって良かった。
大団円は「いや、それはないやろ~」といいたくなるほどハッピーエンドでしたが、
まあそれでもいいよね。浜辺美波の復活まではやりすぎかとも思ったが。
ゴジラには今までほぼ興味がなく、本作含めて3作見ただけだが、他にこれを見るべき!
という作品はあるんだろうか。海外制作ではゴジラをどう描くかはちょっと気になる。
一番出来がいい作品は見てみたいが、どれがいいのかわからん。