プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

◇ 横浜開港資料館編「図説 アーネスト・サトウ 幕末維新のイギリス外交官」

2024年02月07日 | ◇読んだ本の感想。
アーネスト・サトウは興味深い人物なんだろうなーと数十年思い続けて、
しかし教科書に載っている程度の内容からはほとんど知識が増えることがなかった。
このままいくと寿命が尽きてしまう!と思って、ようやく何冊か読むことにしました。
今回はその1冊目。

……そしたらこの本って有隣堂の出版だったんですね!
わたしが有隣堂を知ったのはyoutubeでここ1年か2年のことだから、
このタイミングでアーネスト・サトウについて読むとしたことについて、
本のカミサマのお導きな気がした。いや、本屋のカミサマか。


だが本の感想としては、……これをアーネスト・サトウの1冊目としたのは失敗。でした。

まあ事前に察しがついても良かったんだけど、これはとにかく横浜開港資料館が、
「うちにはこんな資料があるますよー」という自慢――自慢は言い過ぎだろうが、
所蔵資料の周知のための本だから、アーネスト・サトウについて詳しく知りたい人向け。
ほとんど何も知らない人が読むべき本ではなかった。

いや、アウトラインは辿れるようにちゃんと作ってはいるんだけどね。もちろん。
なので面白いことは面白いんだけど、もっとちゃんと知ってからなら
さらに興味は持てただろう。何しろ手紙とかも多くて、他人の筆記体の手紙をこの大きさで
見ても内容わからんしねえ。

本の大きさは大判でした。A4よりもわずかに大きめ。
そこにかなりの枚数の図版を載せててくれたから、資料として見ればなかなか良心的な
作りだけれど、読み物としては読めなかったんだよな。
寝転がって読むのにも少々大きかった。

というわけで、アーネスト・サトウの他の本を読んでから読むべき本かと思われます。
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