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内面反射防止の為につや消し塗装をしてみました

2008年11月16日 16時55分50秒 | 内面反射対策

「内面反射」とはカメラのレンズ(複数枚のレンズで構成されています)から入った光が、あるレンズと他のレンズとの間や、フィルム室(簡単に言うと、レンズの端からフィルム面までの空間)の壁に反射して、写真の写りを悪くしてしまうものです。

今春、flexaretの内面反射防止の為に光の反射率が低い植毛紙をフィルム室内に貼りました。しかし、フィルム室ないの端まで貼ったところ植毛紙の毛が大量に写真に写りこむ始末。なので、夏に端の数mmを切り取って剥がしました。

しかし、植毛紙を剥がす際に傷がついたり塗装が剥げたりで、今度は日差しの強い日に写真に光の線が写り込むといった問題が;;その時の詳細はこちら

いつか植毛紙を剥がした箇所に塗装しようと思っているうちに秋になりました。そんな中、これから紅葉の盛りで晴れた日に撮りに行くことも多くなるだろうからと、塗料を買って塗ってみました。

塗料は、今まで使ったことがなかったので、念のためそれとして売られている遊馬製作所/SCOPE LIFE さんの光学用黒つや消し塗料を購入して使用しました。






この黒いものが植毛紙です。端っこに白っぽく写っているところがフィルム室の端で、そこまでが傷がついたり塗装が剥げている部分です。

先ずは、マスキングテープを貼りました。



昨日、一度塗って一晩乾燥させ、今日はそこに上塗り。塗料がゴミを巻き込んで盛り上がったところをデザインカッターで削ったり、細かいところも時間をかけてやってみました。これは気分の問題ですが、植毛紙の台紙の白い部分が見えなくなるように筆を入れたりもしてみました。

そして、



↑こんな感じです!




ところで、二つ上の写真でもわかると思うのですが、後玉(レンズの内、一番フィルム面よりのレンズ)の周りの塗装に剥げがあります。


(この写真は今年の二月、flexaretを分解して組み立てている途中のものです)

後玉の周りの塗装の剥げのことはすっかり忘れていましたが、昨日フィルム室の端の一度目の塗装をし終えてから記録用に撮った写真を見て思い出しました。

忘れていた割りに、こちらは銀色の面が剥き出しで、シャッターを開いて内側から覗くと光の方向によってはかなり強く光を反射します。

こちらも塗ろうかと考えだしました。私のflexaret(二眼レフ)のレンズは分解しない限り取り外せません。そうとう奥になりますから、見えにくいですし手元が狂ってレンズ表面に塗装するといった最悪の事態も考えられます。

迷いはしましたが、今日になって塗ることにしました。塗っている間は緊張しました。筆が近づいていくところが、レンズに反射して映るなか、慎重に塗っていきました。後玉の周りの盛り上がっているところに軽く筆を押し当てて、少しずつ下まで塗っていくって感じです。レンズすれすれのところまでは塗らず、すこし余裕を持たせて塗ってみました。

そして!



上手く行きました!




軽く乾いたところで、早速マスキングテープを外して、マスキングテープの下になっていたところで少し塗っておいた方がよさそうなところには、爪楊枝に塗料をつけて点描。

ちょっと、塗らなくてもよい銀色の部分に塗料がついているところもありますが、
完成です!あとはひたすら乾かすだけです!



塗った面積が小さいので、光の線が写りこまなくなる以外に、写り自体にあまり変化はないと思います。ただ、後玉の周りの塗装のおかげで、逆光の際には際立った変化があるかもしれません。いずれにせよ、念のため、一週間くらいはゆくっり乾燥させて、その後で実際に写真を撮ってみて、もし、目に見える変化があったり、新たな問題があった場合には、また報告いたします





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