お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

アートで科学

2013-11-12 | about 英語の絵本


 今日の絵本はロイス・エイラト(Lois Ehlert)の"Red Leaf Yellow Leaf"です。

 色鮮やかな絵本です。赤ちゃんも大喜びで眺めます。また、切り紙のコラージュなどの仕掛けや作りも楽しい絵本です。作家が大いに楽しんで作ったであろう、その思いがそのまま伝わってきます。

Red Leaf, Yellow Leaf
HMH Books for Young Readers


 お話は、お店で買われて子どもの家にやってきた木の"生い立ち"と“成長”の物語。そっけないくらいシンプルでわかりやすいテキストは、細部まで科学的にも正確で、まるで教科書のよう。大きな文字でお話の本文が書かれ、小さな文字で、邪魔にならないように科学的な注釈までがつけられています。小学校の理科の先生がこの絵本を副教材に使っていると聞いても、なるほどとすんなり納得できます。でも、デザインも素晴らしく、何よりきれいなので、教科書臭さはまったくありません。眺めて愉しい、まさに「絵本」です。

 巻末や表紙裏に"おまけ"の解説までついています。たとえば木陰を求めて集まる鳥たちにあげる餌のレシピまで載っているという、情報満載ぶり。ですから、読み物としては、読み手の年齢に合わせてだんだん深読みしていける構造になっていて、毎年秋が来るたびに読み返しも飽きず、長く楽しめます。

 邦訳も出ています。

あかいはっぱきいろいはっぱ (かがくのほん)
福音館書店


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