"The Best Christmas Pageant Ever" は実にユニークなクリスマスのお話です。
イタズラなどというなまやさしい範疇にはおさまらないくらい「悪いこと」ばかりしてきたきょうだいが、「オヤツがもらえるよ」と聞いて、生まれて初めて教会に行き、あげくにクリスマスの劇にまで出演することになってしまったのですが・・・実は、きょうだいは誰ひとりクリスマスが何であるのか知らなかったのです・・・。
The Best Christmas Pageant Ever (Best…) | |
HarperCollins |
上の絵本はオリジナルなお話を小さい子向きに短くしたものです。オリジナル・バージョンは1971年にBarbara Robinsonによって書かれたお話で、雑誌McCall'sに発表されたのが最初です。その後、単行本として出版されるや80万部を売り上げるベストセラーとなりました。
学校のクリスマス劇として、あるいは児童劇団によって上演されたり、テレビ番組になったり(1982年)、いまだに毎年クリスマスの季節になると読み返され、上演されているロングセラー。
但し、良識的な家庭の「子育ての基準コード」に抵触しそうな「悪い」こどばが頻出しますので、親としては、ところどころ読みにくいかも?
小さい子にはそれなりに、大きくなれば大きくなるにつれて、読みかえすたびにさまざまに理解が広がり、新しい発見がある、なかなかに含蓄のある物語です。