魚柄さんの新しい本が8月10日に発売になります。
冷蔵庫で食品を腐らす日本人──日本の食文化激変の50年史
この50年、日本の食生活は世界史上にないほど激変していた! その経過をひそかに記録していた食文化研究家ウオツカ。生産者、流通、消費者の都合で180度変わる「日本の食」事情に悲憤慷慨のウオツカ節が炸裂。
新書判256ページ/定価:本体740円+税/ISBN978-4-02-273159-3 C0277
あちこちの家庭の冷蔵庫は、いまや食品の墓場と化している! 一度炊いたお米や生野菜は干せば3年以上もつ上においしく食べられる。魚は酒カス漬けで半年以上保存でき料亭の味に変身する……。なのに、このような「保存の知恵」は冷蔵庫の普及で、すたれた。日本の食文化変遷をさまざまな切り口から検証し、「本当に幸せな食環境」を見出す魚柄仁之助。その提言の集大成となる1冊。資源もないのに無駄遣いばかりする日本人のために、「暮らしのスケールダウン」をどのようにしたらよいかを食の観点からつきつめ、具体的にコーチする、ほんとうに役に立つ新書。
●目次から
第一章 巨大化する冷蔵庫
――詰め込みすぎて
食品をミイラ化させる現代人
第二章 「しまつ」をしよう
――よりよい食生活を続けるために
第三章 食の下克上
――高級食材と大衆食が
簡単に入れ替わる時代
第四章 食の流通
――築地市場はもういらない?
第五章 食の履歴書
――食にまつわる実体験を公開
終 章 日本の食環境は今日……