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伊勢地域の新ごみ処理施設を考える学習会

2021-04-26 19:35:00 | リポート

4月24日伊勢広域環境組合が策定中の新ごみ処理施設を考える緊急学習会が開かれました。主催は「新ごみ処理施設を考える会」。講師を務めた今井一久さんのフェイスブックの記事を転載します。今井さんは元松阪市議、元松阪市ごみ処理施設建設対策委員長です。
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昨24日、伊勢地域の新ゴミ処理施設を考える会の講師を務めました。
 新ごみ処理施設は、4市町(伊勢市、明和町、玉城町、度会町)で構成する伊勢広域環境組合が、ごみ処理施設の老朽化に伴い立て替えるもの。日量205㌧のごみ焼却施設と、粗大ごみなどを再利用するマテリアルリサイクル施設の建設を計画しています。現在、策定中の基本計画案では、運営、維持管理費などを含む総事業費はごみ焼却施設に約372億円、マテリアルリサイクル施設に約132億円で計約504億円となっています。
 基本計画案について、4市町の可燃ごみ排出量削減計画が10年間で9%減など極めて低く、気候変動対策として不十分である。総事業費がメーカーいいなりで決められ、基本構想時の約400億円から約500億円に膨張していると問題を指摘。
 松阪市で日量200㌧の焼却施設(2015年度完成、総事業費127億円)を建設し、自らも特別委員会委員長として関わった経験から、計画を中立、公正な立場から点検する専門委員会の立ち上げが不可欠と強調。また伊勢広域の人口に近い東京都立川市がごみ減量に取り組み、焼却施設を小規模にすることで建設費を下げた経験も紹介しました。



職員の窮状訴えに「守秘義務違反だ」と市長が非難

2021-04-01 19:46:00 | リポート

会計年度任用職員の身分取り扱いに関する
松阪市長の発言に対する見解
       
2021年3月29日 松阪地域労働組合総連合
                  南勢ユニオン
 
去る3月9日の松阪市議会で会計年度任用職員の身分取り扱いを巡って論戦が行われました。無所属の会議員の質問に対する竹上市長の答弁には労働組合として認めがたい部分があり松阪地域労働組合総連合・南勢ユニオンとしての見解を表明します。
 松阪市は春日町の休日夜間応急診療所の事務部門を外部委託する決定をし、そこで働く13人の会計年度任用職員に対し、1月26日に通知し、2月4日に委託予定業者も交えて説明会を開きました。当事者にとっては突然の雇止め予告にも等しく、市が委託予定業者に全員の雇用を要望するというものの雇用と労働条件が確実に引き継がれる保証もなく職員は不安に包まれました。しかるにその後、委託予定業者の都合で4月初めからの民間委託はできなくなったので、新年度も民間委託が始まる前日まで今まで通り働いてもらってもよいとし、勤務条件通知書でも任用終了の期日未定のまま契約を取り交わす方針とされました。
無所属の会議員は次期1年間の雇用期間の途中で市の雇用がいつ終了となるか分からず当事者を不安に陥れる不当性、漸く生計を立てている人達を困窮に追いやる非人道性を指摘し、市は本来、民間に率先して社会的立場の弱い労働者に寄り添う必要があるのではないか、会計年度任用職員にもっと暖かい対応をしてほしいと主張しました。
これに対し、市長は民間委託にする経過を説明しつつ、議員が本件を知った経過が問題だとし「守秘義務違反だ」と非難しました。この発言は、会計年度任用職員が置かれた状況を全く理解していないと言わざるを得ません。同職員は雇用期間1年と定められ、次期の雇止めを恐れ上司や当局の方針に異議を唱えることはできません。窮状を知った議員が発言するに至った発端を「守秘義務違反」と決めつけることは全く不当です。
また、市長は新型コロナのワクチン接種により市の業務量が増えるので、休日夜間応急診療所の事務を民間委託にすると説明しました。しかし、当該業務は継続されるのですから雇用を打ち切ることは使用者の都合によるものであり長期間、業務に従事してきた職員に対する雇用責任が問われなければなりません。仮に民間委託する場合には、職員の雇用や労働条件が保障されるよう市が責任を持つべきです。
以上