南勢ユニオンのブログ

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相次いで未払賃金の立替払が実現

2015-02-08 22:36:00 | リポート

南勢ユニオンが相談にのった未払賃金の立替払が相次いで実現しています。

◎一つは、松阪駅前で昨年7月まで営業していたエステ店(Consideration)です。二人の女性従業員に2ヶ月分の給料を支払っていませんでした。裁判で支払命令がでても支払わないほど悪質でした。昨年秋、南勢ユニオンに相談があり、事実上の倒産認定の申請を松阪労基署に行いました。このほど、労基署が倒産状態にあることを認め、未払い額の8割を国が立て替えて元従業員に支払うことになりました。
立替払の申請には期限があり、南勢ユニオンへの相談がもう少し遅れたら立替払が出来ない滑り込みセーフの手続きでした。

◎もう一つは、昨年7月に従業員を雇い止めしたDIOジャパン経営の志摩のコールセンターです。
東京の本社が、企業存続を固執したため倒産状態でないとの理由で、賃金未払いが続きました。今年1月、裁判所が破産を確定したため、志摩の7人の元従業員の未払賃金の立替払を申請ができるようになりました。この支払実現に至るまで、南勢ユニオンが東京本社と団体交渉したり、全労連の呼びかけで他県のDIOジャパン従業員とともに厚生労働省にDIOへの指導強化を申し入れるなどの粘り強い活動がありました。

すさまじい労働実態―-三重労働局が監督結果を発表

2015-02-05 21:29:00 | リポート

三重労働局は、2月3日、昨年11月に実施した「過重労働解消 キャンペーン」における重点監督の実施結果を発表しました。すさまじい労働実態が浮かび上がっています。今回の重点監督は、若者を使い捨てる「ブラック」や過労死が疑われる事業場など、労働基準関係法令の違反が疑われる事業場に対して集中的に実施したものです。その結果、約3分の1にあたる51事業場で 違法な時間外労働などの労働基準関係法令違反を確認したため、それらの事業場に対して、是正・改善に向けた指導を行われました。。
三重労働局では、引き続き、若者の「使い捨て」が疑われる事業場等に対し、監督、指導を行っていくと言っています。

【重点監督の結果のポイント】

(1)重点監督の実施事業場: 154 事業場
 このうち、112事業場(全体の72.7%)で労働基準関係法令違反あり。

(2)重点事項にかかる違反の分類 [(1)のうち、法令違反があり、是正勧告書を交付した事業場]
①違法な時間外労働があったもの: 51 事業場(33.1%)
  うち、時間外労働の実績が最も長い労働者の時間数が 月100時 間を超えるもの:13事業場 (25.5%)
 うち月150時間を超えるもの:1事業場(2.0%)
②賃金不払残業があったもの: 12 事業場( 7.8%)
③過重労働による健康障害防止措置が未実施のもの: 1 事業場( 0.6%)
④その他: 71 事業場( 46.1 %)


(3)健康障害防止に係る指導の状況 [(1)のうち、健康障害防止のため指導票を交付した事業  場]
①過重労働による健康障害防止措置が 不十分なため改善を指導したもの: 76 事業場(49.4%)
  うち、時間外労働を月80時間以内に削減するよう指導したもの:29事業場(38.2%)
②労働時間の把握方法が不適正なため指導したもの: 19 事業場( 12.3%)