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連載「パワハラ表、その16」--南伊勢町地域おこし協力隊パワハラ訴訟

2019-09-12 10:21:00 | リポート

三重県南伊勢町を提訴していた地域おこし協力隊パワハラ訴訟は3月25日に和解が成立しました。和解後も町当局はパワハラの存在を認めていません。裁判に原告から裁判所に提出された「パワハラ表」を本ブログで連載しています。今回は、その16の部分を紹介します。同町はパワハラが無かったというなら原告が示したパワハラ行為に対して具体的にコメントすべきです。パワハラ表の個人名は伏せてあります。

●「パワハラ表」

16.成果を挙げていないと罵倒すること

(1)原告らは,塩産業の復活のための地域創生プロジェクトに対するサポート業務にも尽力してきた(甲5の活動内容,甲13の22頁)。塩産業は被告において既に途絶えてしまった産業であり,そもそも塩つくりの専門的知識もない原告らが,サポート業務であれば格別,主体的に塩つくりの計画・立案を行ったり,すぐに成果を上げることは不可能であった。
(2)前述1(3),4(2),12(1)及び14(1)のとおり平成28年11月1日,被告の職員は,被告の南勢庁舎で,集団で約3時間にわたり,原告らに対し,怒鳴り声を上げて糾弾したが,この際,被告の職員は原告らに対し,「上がってこおへんからやんか。何の成果が上がったん?」(甲31の89頁),「違うさ,悪いて言うてへんじゃん,あんたらに。でも,成果が上がってこおへんやんか。地域おこし協力隊の本来の目的やで。悪い悪ないで言うたら,そんなん,話にならへんじゃん。そやろ。」(甲31の90頁),「また,あんたら●●課長が言うたように,ミッションがあるわけや。そやろ。違うの?ほんとは3月いっぱいまでにせないかんで。これ。全部,塩づくりから何から」(甲31の101頁),「成果はどんなんやって。成果ももらわんとわからへんし。うちの予算だけとは違うん。全部の予算がとまるさ。」(甲31の102頁),「だから,それも絶対成果を出さないかんで。」(甲31の29頁)等と発言し,塩づくりを含めて成果を挙げていないと罵倒した。
(3)前述4(3)及び13(1)のとおり,平成28年11月4日のアクションプランの報告の後も,被告の職員は原告らに対し,集団で約1時間にわたり,「竃方の塩づくりもあるわけや。これをやっていくために,見てきた,見てきた,見てきたはええわな。各,誰でも塩つくっとんやで。だから,竃方でやっていくためにはどうしたらいいんやろ。問題はわかっとるわけやんか,大体,高齢者もおりって,プレーヤーがおらんとかさ。違う?だから,そんな報告も口頭で聞いとるだけやもんで,書いた,行ってきたら,行ってきました。書いた紙でもレポートあるやん,考察があるわけや,最後には自分らの考えを。それも上がってないわけやんか。」,「いや,行ってきましたやもんで,問題がありますって,寄って終わっとるだけや。そやろ。」,「それから今後,竃方の塩づくりに生かすのには,あんたらの意見,何もねえが。そやろ。」(甲32の28頁),「干物,手伝いました。干物の手伝いは臨時職員でもええさ,その辺の違うか。それがあるもんで俺は言うとるだけで,あんたらの意見は何もねえさ。行ってきました,行ってきましたで。考えんでええの?」,「何回見てもサポート,サポートって,違うよ。竃方祭りに関しては,あんたらプレーヤーなんよ。いつまでサポーターのつもりでおんねん。」(甲32の29頁)等と発言し,サポートだけでは足りない,意見が何も無い等と罵倒した。