C57形蒸気機関車

2007年01月02日 | 保存鉄道車両

C5757135

C57形 C57135号 (さいたま市鉄道博物館)

C575713502 C57形は華麗な姿から「貴婦人」という愛称を持つ旅客用テンダー式蒸気機関車、D51と並んで蒸気機関車の代表的な存在。牽引力より運転速度を重視して動輪直径は1750mmとC51形からの大きさを継承しているが、大きく違うのは従来のスポーク形動輪からボックス形動輪(写真右参照)への変更である。これが美しい車体を生み出すベースになる。諸元は全長20.3m、全高3.95m、軸配置2C1(4-6-2)パシフィック、動輪直径1750mm、運転整備重量67.5t、炭水車重量48t、最大出力1290馬力。

1号機は昭和12年(1937)に川崎車輌で製造され、10年間で201両の大量生産された。1号機のC571は「SLやまぐち号」として現在も運転されており、今年が製造70周年の記念の年にあたるので、3月21日にはJR新山口駅で出発セレモニーが行われる。

写真のC57135号機は昭和15年に三菱重工業で製造された。昭和50年12月14日岩見沢発室蘭行225列車が国鉄最後の蒸気機関車牽引の定期旅客列車になったとき、この135号機が抜擢されこれをを牽引して後、交通博物館に静態保存された。これからも2007年10月14日オープンする鉄道博物館(さいたま市大宮)のシンボル的な存在である。

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C58581

C58形 C581号 (梅小路蒸気機関車館)

日本初の1C1(2-6-2)プレーリー形軸配置にすることで、ローカル線に配備出来るようにした旅客・貨物兼用の加熱式テンダー機である。昭和13年(1938)から9年間で427両製造された。この1号機は1938年汽車製造会社で製造され、1972年北海道・北見で最終運転まで34年間で207万3248キロを走破した。その後梅小路で保存されていたが、一時期C571号とともに山口線で復活し、時にはC571号機と重連も行った。しかしボイラーなど損傷も激しく、梅小路戻り静態保存車輌となった。諸元は全長18.3m、全高3.9m、動輪直径1520mm、運転整備重量58.7t、炭水車重量13.5t、最大出力1097馬力。この1号機はお召し列車を牽引したこともあり、蒸気機関車館では正面の菊のご紋、両サイドに鳳凰のマークがついてお召し列車用に装飾されている。

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