谷津干潟 ぶらっと観察会

2010年05月17日 | まち歩き

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谷津干潟自然観察センター ぶらっと観察会 に参加して

5月8日習志野市にある谷津干潟自然観察センターで開催される「ぶらっと観察会」に参加した。同センターで初心者向けに観察会を開催していることを日本野鳥の会埼玉県支部の三室定例探鳥会でよくご一緒する小林さんに教えてもらった。京葉道路花輪ICで降りカーナビの設定通りに向かったが、正面玄関に着いたが駐車場への入り口が分からない、どうもナビだと駐車場へはすごく遠回りになる。(若松交差点から国道57号線下りに入ればすぐにセンター駐車場の案内がある)

Yaduhigata101参加者はかなり年配の方もいれば小学生も数名参加、お世話はすべてボランティアの人たちで進められているようだ。10時開会、まずセンター内の会議室でオリエンテーション(写真左)が林さんのYaduhigata105司会で始まり、解説の阿久津さんから概要について説明があった。25名ほどの参加者に対してボランティアの方が10名あまりほど、ほぼワンツーマンで教えてもらえそうだ。20分ほどでオリエンテーションは終わり、正面玄関前の芝生で「双眼鏡の使い方」のレクチャーが小林さんからあった。(写真右)持参していない人はセンターで双眼鏡を貸してもらえる。そして全員で記念撮影、帰るときにそれぞれ2Lサイズにプリントされた写真を頂いた。

Yaduhigata110hamasigi10時20分からいよいよ観察会だ。外に出ると干潟を囲んで遊歩道が整備されている。8名づつくらい3班に分かれて数か所屋根がついた観察デッキに向かい、そこから干潟にいる鳥たちを観察すYaduhigata111hamasigiる。最初に目に入ったのはハマシギだ。ガイドブックにハマシギは旅鳥として多数飛来し、干潟では大群を作るとある。(写真左) まさに何十羽、いや百を超えるかもしれない、ときおり群をなして空を舞う。ボランティアの方が鳥の特徴や習性を説明してくれる。用意して頂いたスコープで見るとよく特徴が分かる。(写真右) 多くの鳥は夏と冬では羽色が変わる。ハマシギの腹には大きな黒斑が出て夏羽となっている。

Yaduhigata118kiashishigi1時間半余りの短い観察だったが、多くの野鳥を観察することが出来た。干潟ではハマシギのほか、チュウシャクシギ・ダイゼン(写真下左)・メダイチドリ(写真下中)・キョウジョシギ(写真下右)・キアシシギ(写真左)・トウネン・オオソリハシシギなどを観察することが出来た。特筆すべきはキアシシギで、夏季はシベリア北東部やカムチャッカ半島で繁殖し、冬季には南半球のオーストラリアに渡って越冬する。日本には旅鳥として春は4~5月、秋には他のシギより早く7月下旬から10月まで飛来する。体長は25cmほどだが、なんと毎年北半球と南半球(12,000Km)を行ったり来たりしている。まさにビックリである。

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Yaduhigata12212時近くになって淡水池の観察に移動する。淡水池はセンターの中と屋Yaduhigata125外の観察小屋(写真左)とで観察することが出来る。観察小屋には淡水池を覗けるような小窓があって、鳥に気づかれないように観察できるようになっている。淡水池では写真右のようにセイタカシギが抱卵している様子を目の前に見ることが出来た。その後5月16日セイタカシギのヒナ3羽がかえって、かわいい姿を見せているそうである。また淡水池ではカイツブリの子育ても観察することが出来た。以上のようにボランティアの皆さんにお世話になって楽しい観察会だった。次回は7月10日、詳しくは谷津干潟自然観察センターのHPに。

 


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