道草備忘録

本サイト安彦良和WORLDとあまり関連のない「道草」的ページ。 SHINJIが時々関心を持ったことを備忘録として記録。

機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 最終回

2011-06-26 14:04:54 | Comic
ガンダムエース2011年8月号



ついに10年の歳月を経て、「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」が最終回を迎えました。

ア・バオア・クー戦から、アルテイシアの帰還というオリジナル路線に入り
キシリアとの決着を深掘りすると同時に、ジオン優位が崩れるという展開に
するつもりだったんでしょうけど、なぜかギレン射殺するあたりから急激に
駆け足モードに入り、バタバタと反乱兵が消え去って、あれれ?という間に
アニメの展開に合流してしまった印象です。

ア・バオア・クー戦も、セイラの反乱、シャアとアムロの最後の肉弾戦の
ストーリーにかき消されたようで、印象が薄いままいつの間にかジオン劣勢
になってしまったように感じましたね。

特にシャアとアムロの対決は、妙な改変がされてしまい、こんな展開にする
ならアニメ通りトレースしてもらった方が良かったと思います。

最終回は、肝心の印象深いアムロの声かけシーンは端折られて、サラサラと
走り抜けたような拍子抜けな印象。でも、最後のアムロの一言「僕にはまだ
帰れる場所があるんだ」というシーンでちょっとジーンときましたね。

しかし、そこで再び歌詞の直書きシーンが・・・うーん、この歌詞書き表現
ほんと好きになれないのですが・・・歌詞など書かなくても充分感動できた
シーンだと思いますよ。愛蔵版では抜いてほしいところです。

どうも、最終章はやっつけ感が漂う、グダグダ展開になってしまって
残念な終わり方でした。編集部他ブレーンがついて、休載して会議重ねても
オリジナル(アニメトレース)を超えられないとは・・・無念
安彦さんのモチベーションも序盤だけで、最後まで耐えられなかったのかな。


まあ、もう出来上がったものは仕方ありません。お金を払った分だけの満足感を
得られなかったけど、安彦さんの画でガンダムを全編読めたという価値は
あったと思います。

安彦さん、10年間楽しませていただきました。ご苦労様です。ありがとう!


なお、「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」はサンライズ制作でアニメ化プロジェクトが
始動しているそうです。こちらがどうなるのか?詳細はまだハッキリしていませんが
楽しみではありますね。

もともとガンダム商売をグローバル化するための戦略の一端として、クオリティの高い
原書づくりを任されたのが、安彦さんの「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」だったので
これを元に、アニメーションをリメイクするという可能性はあったわけです。
オリジナルは既に30年以上前のもので、海外で展開するのはクオリティが低すぎます
からね。今後もオリジナルを元にガンダムビジネスを続けるなら、オリジナルを
リメイクしつつ延命を図るしかないのかも。

さてさて、この企画がどうなるのか。期待したいところですね。

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