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海猫日和

色々と思うこと,見たことについてとりあえず気の赴くままに書いてみる.

南幌町100503

2010-05-03 | フィールドノート
コッコに頼まれて,南幌町まで行くことになった.

日の出頃に起き,現地へ向かう.

途中の道路でアリスイを拾う.
交通事故に遭ったらしく,虫の息である.

収容し,安静にしておくが,長くは保たず力尽きてしまった.



目的地に着き,堤防上を低速で流しながら鳥を探す.
目当ての鳥は鳴かないが,草原性の鳥は色々と出てくる.

オオジシギを久しぶりにじっくりと見る.
ノビタキやヒバリ,チュウヒなどが姿を見せ,防風林からはウグイスの声がする.



一通りまわって,最終的な目的地である三重湖に向かう.

カモ類はあまり多くない.
多くは既に渡って行ってしまったのだろう.

岸辺に人がいると落ち着かないのか,繰り返し飛び立っては水面に舞い戻る.

カイツブリの重唱がヤナギの隙間から聞こえる.

トビが魚を獲り,樹上でゆっくりと食べている.

セイタカシギのつがいが餌を探す.



なかなかに面白い所であるようだ.
ぽつぽつと釣り人の人が居るが,まあ,NFPなどに比べれば人も少ない.



大学に戻り,アリスイを冷凍庫に安置する.
入れていた袋を見ると,ノミが落ちていたので回収する.
細かい種同定は後で行うとしよう.

そんなとある休日のお話.


夕張川河川敷
アオサギ,トビ,チュウヒ,オオジシギ,アリスイ,アカゲラ,キジバト,ヒバリ,ヒヨドリ,モズ,ノビタキ,アカハラ,ツグミ,ウグイス,ヤブサメ,ハシブトガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,ホオジロ,アオジ,オオジュリン,カワラヒワ,ベニマシコ,シメ,スズメ,ムクドリ,カケス,ハシボソガラス,ハシブトガラス

三重湖
カイツブリ,アオサギ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,ハシビロガモ,キンクロハジロ,トビ,セイタカシギ,アリスイ,キジバト,ヒバリ,ヒヨドリ,ノビタキ,ウグイス,シジュウカラ,ホオジロ,オオジュリン,カワラヒワ,シメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス

宮島沼100502

2010-05-02 | フィールドノート
遅い遅いと言われた今年も,遂にマガンのピークが来たらしい.

数日前になんと74000羽をカウントしたと云う.
史上最高羽数である.

…………そんなに入ったのか.



そんなわけで,1週間ぶりとなるがカウントに行くことにした.

だいぶ暖かくなり,昼間は上着が要らないほどである.
のんびりと運転しつつ,周りの田畑を見ながら沼へと向かう.

流石に篠津や当別あたりにはもう居ない.
しかし北村を越えたあたりで群れに出会う.

小麦畑や田んぼに降り,無心に餌を食べている.
畦に上っている個体も多く,落ち籾が少なくなっていることをうかがわせる.

天気も良く,既に渡って行った個体もいることだろう.
さて,今日のカウントは如何に.



沼に着き,カウント開始までの間で鳥を見る.
対岸にオジロワシがいて,水辺で何かを食べている.魚でも獲ったのだろうか.

近くにはマガモが浮いているが,気にした素振りは無い.
飛んでいなければ気にならないということか.

カモメは抜けたらしいが,綺麗な夏羽となったユリカモメが浮いている.
これまた此処では割と珍しい.

突堤の近くには蹲ったオオハクチョウとマガンが1羽ずつ.
特にハクチョウは開口呼吸を繰り返し,状態は悪そうである.
立ち上がった際に鮮緑に染まった尻が見える.

…………ああ,鉛か.

後で立ち上がったマガンの尻も便で汚れている.こちらも同じか.
まだ発生が絶えぬらしい.
何とかできればいいのだが.



オジロワシが飛び立つ.
マガモを追っているようだが,逃げられて別の場所に降りる.

しかし,トビの群れから激しく攻撃を受けている.
近くには巣があり,防衛に出てきたのだろうか.

と,思ったら,どうやらトビの目当てはオジロワシが持つ餌であるらしい.
遂には再び飛び立ち,別の場所に隠れて見えなくなる.

そうこうしているうちにマガンがポツポツと帰ってくる.



所定の位置に着き,カウントを始める.

相変わらず南側から帰ってくる群れが多い.
カウント初心者を連れて行ったが,これはちとハードだったか.

まあ,何度かやれば慣れるだろう.

7時過ぎ,暗くなったところで切り上げる.
が,その時間でもまだ帰ってくる群れがいる.
どこまで採餌に行っていたのだろう.

今回は計45000羽という結果になった.
3万羽弱が渡っていった計算になるが,当初集まっていたのが3万羽前後なので,早めに来ていた群れが渡って行ったのだろう.

いつ見ても,何度見てもマガンは飽きないものである.
飛び立ちも,塒入りも,その全てが私を満たす.

また,此処に来るとしよう.


16:00~19:30
カイツブリ,アオサギ,トビ,オジロワシ,オオハクチョウ,マガン,オオヒシクイ,マガモ,カルガモ,コガモ,オナガガモ,ヒドリガモ,キンクロハジロ,ミコアイサ,カワアイサ,ユリカモメ,キジバト,アリスイ,アカゲラ,ヒバリ,モズ,ノビタキ,アカハラ,シジュウカラ,アオジ,カシラダカ,オオジュリン,カワラヒワ,ニュウナイスズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス

植物
アキタブキ

その他
セイヨウオオマルハナバチ

今朝のNFP100427

2010-04-27 | フィールドノート
久しぶりに大沢口から森に入ってみる.

こちらの方がやや雪解けが早いため,花も少し多い.
まあ,大した差ではないが.

大沢口に着くと,休養園地方面からヒバリの声が聞こえてくる.
例年ならオオジシギの急降下が聞こえる時季だが,今年はまだ此処には来ていないようだ.

沢が流れ,ミズバショウが咲き始めている.

カツラコースをゆっくりと歩き始める.
アオジが道ばたでせっせと餌を拾う.人が近づけば藪に隠れ,或いは枝先に止まる.囀る個体も先週より増え,縄張りが決まりだした事を感じさせる.繁殖期の始まりだ.

ウグイスの囀りも漸く本格的になった.

道を進むとやがてクロツグミの唄が聞こえてくる.

未だ冬毛のキツネが駆けていく.



春だ.

雪が多かった所為か,春の訪れは蝸牛の如くに思える.

そんな錯覚を憶えつつ,それでも,徐々に時は進む.

決して止まることなく.

雪は溶け,花芽は萌出で,そして鳥たちは春を謳う.

待ち侘びし春かな.


6:00~8:00
大沢口~桂コース途中まで


アオサギ,トビ,オオタカ,キジバト,アカゲラ,コゲラ,ヒバリ,ハクセキレイ,ツグミ,クロツグミ,ヤブサメ,ウグイス,キクイタダキ,ハシブトガラ,ヒガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,キバシリ,ホオジロ,アオジ,カワラヒワ,ベニマシコ,ウソ,シメ,ニュウナイスズメ,カケス,ハシブトガラス

開花
フクジュソウ,ミズバショウ,ザゼンソウ,エゾエンゴサク,アキタブキ,カツラ,ケヤマハンノキ


フッキソウ

その他
エゾアカガエル卵,エゾサンショウウオ卵,双翅目sp., ジュウモンジシダ,シシガシラ,エゾゼミ抜け殻,キタキツネ,エゾリス

春の水辺巡り100424

2010-04-25 | フィールドノート
後輩が宮島沼までマガンを見に行くという.

そんなわけで付いて行ってみた.



朝2時半集合という時点でちょっとマテと思ったり思わなかったり.
飛びたちは4時半頃になるから3時過ぎに出発でも余裕なのだが.

まあいい.



暗いうちに駐車場に着くが,何とその時点でヒバリが囀り始める.
早すぎだろ.



全員集合を待ってから水鳥センターの建物へ移動し,其処で飛びたちを待つことにする.4時40分頃,ある程度まとまって飛びたち,あとはバラバラと続いて行った.まあ,曇りの日ならこんなものだろう.

マガンの飛びたちはそのインパクトの所為か,一斉に飛び立つのが常であると誤解されている.

しかし,天候や時季や群れのサイズや人の行動などに色々影響を受けるものなので,一斉に揃って飛びたつというのは,実のところ毎回では無い.其れが見たくて何度も足を運ぶが,毎回見られるわけではなく,まあ,割と当たりやすい宝くじのようなものだ.

とはいえ,一度見れば間違いなく惹きつけられるものなので,大げさに語られるのも止むなしといったところだろう.

明るさが増し,岸周辺のマガンが飛びたってからゆっくりと突堤に向かうことにする.こうした配慮に他の観察者も理解を示してくださるようで,ありがたい.

まあ,フラッシュ焚いてるダメな人も居たけど.



しばらく岸辺で観察を行い,周辺の田畑で採食するマガンを観察する.農業を通じて,ヒトとマガンとの関係が垣間見える.その後モエレ沼へ,次いで元江別のアオサギコロニーへと向かうことにする.



モエレ沼ではカモ類が期待していたより多く無かった.
こちらも渡りの遅れがあるのだろうか.天候は小雨に変わり,そのせいもあると言えばあるか.小鳥もあまり見られない.此処でも夏鳥の飛来は遅れているのだろう.

アオサギコロニーではちょうど繁殖期で,婚姻色になり抱卵に入っているアオサギを刺激しないように遠目から観察する.周囲には色々な生き物や痕跡があり,思い思いに其々観察をしていた.

新入生には良い経験になったのではなかろうか.

様々なモノを見,色々と考えて,関わって行ってほしい.



夕方は以前からカウントを頼まれていたので再び宮島沼へと赴く.

カウント結果は総計して28000羽少々.周辺の沼を入れると35000程度.

少しずつ集結してきているようだが,ピークはもう少し先のようだ.

そんなわけで,忙しい一日であった.


宮島沼
3:50~6:00


カイツブリ,アオサギ,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガン,ヒシクイ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,キンクロハジロ,スズガモ,ミコアイサ,カワアイサ,トビ,カモメ,アカゲラ,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,モズ,ツグミ,シジュウカラ,オオジュリン,ホオジロ,アオジ,カワラヒワ,ムクドリ,スズメ,ハシボソガラス

その他
ヒシの実,ドブガイ,ツリミミズ科sp., アキタブキ,


モエレ沼
8:00~9:30


アオサギ,マガモ,ヒドリガモ,ヒドリガモ×アメリカヒドリ,オナガガモ,ヨシガモ,キンクロハジロ,ミコアイサ,カワアイサ,トビ,カモメ,キジバト,アリスイ,ヒバリ,ハクセキレイ,オオジュリン,ホオジロ,カワラヒワ,ムクドリ,ハシブトガラス


アオサギコロニー
10:00~11:00


アオサギ,キジバト,ドバト,ヒバリ,ハクセキレイ,ノビタキ,ツグミ,シジュウカラ,ホオジロ,スズメ,ムクドリ,ハシブトガラス

その他
中型哺乳類の糞(おそらくキツネ:ガムシ入り),ペリット(フクロウと思われる:ネズミ類),フクロタケ類,オニグモの卵のうと幼生,コハコベ,アキタブキ,等脚類sp., 甲虫類幼虫,エゾヤチネズミのトンネル,ガムシの越冬穴

今朝のNFP100423

2010-04-23 | フィールドノート
数日間があいたが,森に行ってみた.

だいぶ雪もとけ,足元はまだぬかるむが,それでも歩きやすくなった.

エゾエンゴサクが開き,ナニワズのつぼみが膨らむ.サンショウウオの卵塊も少しずつ増えてきている.

夏鳥は未だアオジがさえずる他に目立つものはなく,静かである.

遠くでクマゲラが鳴く.今年は近くに塒を持つ個体がいるらしく,育種場や大学でも良く聞こえる.もっともその木の近くには写真屋が大挙して押し寄せているため,あまり良いことではないのだが.

集まっているのはマナーの悪い奴らで,フクロウの時もそうだった.営巣木のまわりで騒ぐとか,木を蹴るとか,撮影の邪魔になる枝を折るとか,挙げればキリがない.そもそも遊歩道を外れるんじゃねえよ.

ついでに,某日本野鳥の会に所属しているらしく,それを吹聴し,通りがかる人に自慢げに此処にクマゲラがいると話している.別にお前のもんじゃないだろう.お前が偉いわけでもない.撮った写真がすごいのかといえば,そうでもなかろう.機材はお高いようだが,使う者の中身が残念なのではたかがしれたものだ.

こういう輩がいるから私は基本的にその某団体が嫌いなのである.

まあ,肥大化した組織の末端構成員など,そういうものなのかもしれないがね.



自分がそのようにならぬよう,そして周りの人間がそうならぬよう,他山の石として活用するとしよう.そう思えば,良い教材と言えなくもない.

そんな今日この頃.



6:00~7:30
育種場~大沢園地~四季美途中まで往復


カイツブリ,トビ,ハイタカ,ヤマシギ,キジバト,アカゲラ,クマゲラ,ヤマゲラ,コゲラ,ヒバリ,ミソサザイ,ツグミ,ハシブトガラ,ヒガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,キバシリ,ホオジロ,アオジ,カワラヒワ,シメ,スズメ,カケス,ハシボソガラス,ハシブトガラス

開花
アキタブキ,フクジュソウ,ザゼンソウ,エゾエンゴサク,ケヤマハンノキ,カツラ


ナニワズ,ミズバショウ

その他
エゾリス,エゾサンショウウオ卵塊,エゾマイマイ,サッポロマイマイ,クジャクチョウ,クマゲラ食痕,クスサンの繭,エゾヤチネズミのトンネル



アキタブキ


エゾヤチネズミのトンネル痕


宮島沼100420

2010-04-20 | フィールドノート
先日は塒入りを見に行った.

そうであれば,飛び立ちも見たいと思うのが人というものである(オイオイ).

そんなわけで早朝の宮島沼に向かうことにする.



出発時刻は3時半.まだ真っ暗な中を一路宮島沼へと向かう.

日曜のカウントからどう変わっただろうか.

低気圧が近いらしく天候はあまり期待できないが,それはそれで仕方がない.そういうものだ.



沼に着くと,薄暗い中ヒバリがさえずっている.

マガンの声が辺りに響き,飛び立ちへの期待が高まる.

まだ暗いので建物の影で少し待ち,明るくなってから表に回る.

曇りなので飛び立ちはばらつき,3回程度大きな動きがありつつ,徐々に採食に向かう.岩見沢方向,月形方向はやはり多いようだ.

概ね飛び立ちがはけてから突堤に向かい,残ったカモ類を見ながら色々と考える.




今年から突堤に入るのを自粛するようになったようで,飛び立ちが始まるまで観察センターの所から見るようにしている.ある意味思い切った試みだが,私は歓迎したいと思う.

確かに間近でマガンの飛び立ちに接するのは感動ものだが,だからと言って,そのために彼らがストレスを感じる(この場合,突堤への立ち入り)ように強いるのはどこか違う気がするからだ.

これを楽しみにしてくる人は多くいるはずだが,そろそろ人間のほうがマガンに対して配慮することを覚えてもいいのではないか.

どのみち頭上を飛んで行くのだし,感動はさほど違わないと思うのだが.



だが,人間とは贅沢なものである.

突堤に入れるのが,そして其処から観察するのが当然の権利であるかのように思っている人はまだ多いのだろう.

そして,写真を撮るためなら何をしてもいいなどと,あるいは自分だけなら大丈夫とでも思う人間はまだいるのだろう.

そんな幻想は,壊れてしまえばいい.

もっとも,伝え方は考えていかなければならないし,段階も踏まなくてはならない.代替となる方法も考えなければならない(但しこれは観察用に遮蔽物を造るとのこと).

少しずつでも進んでいけばいい.

マガンが今後もこの場所に,この地域に飛来し,生息できるよう,地元民や観光客を含め,多くの様々な立場の人が考え,譲り合い,すり合わせて行動していかなければならない.私も例外ではなく,できることをしていきたいと思う.

春の水辺に落とした,そんな戯言.


4:30~6:00

カイツブリ,アオサギ,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガン,オオヒシクイ,マガモ,カルガモ,コガモ,オナガガモ,ヒドリガモ,ハシビロガモ,キンクロハジロ,ミコアイサ,カワアイサ,トビ,カモメ,ヒバリ,ハクセキレイ,シジュウカラ,スズメ,ムクドリ,ハシブトガラス

今朝のNFP100419

2010-04-19 | フィールドノート
そろそろ雪もとけただろうか.

そんなことを思いつつ,森に行ってみた.

先日よりは少なくなっているが,それでもまだ道の上には雪が残っている.
やはり昨年は雪が少なすぎたのだろう.

この時期までしっかり残っているというのは久々だ.



側溝に雪解け水がたまっており,そこにサンショウウオの卵を見つけた.

まださほど膨らんでおらず,産み落とされてそんなに間が経っていないことを教えてくれる.


アオジのさえずりが盛んになり,縄張りを宣言し始めている.とはいえまだ雪に覆われた部分が多いので,きっちり決まるのはまだ先のことだろう.牧草地のヒバリの縄張りさえまだ決まっていないのだ.

池の水面は半分ほど開き,カイツブリの声が響く.

ヤナギの陰からオシドリのつがいが飛び立つ.

日当たりのいい場所で,ミズバショウが咲いている.



ザゼンソウやフクジュソウも開き始めた.

サッポロマイマイが地を這う



北の森にも春が訪れた.



春の日
明けくるとき
朝は7時
丘に露満ちて
揚げ雲雀名のり出で
蝸牛枝を這う
神、天に居まし
この世は全て事も無し

(R. Browning:「春の朝」より)


6:00~8:10
育種場~大沢園地~四季美~大沢池堰堤~キャンプ場~育種場


カイツブリ,アオサギ,オシドリ,マガモ,トビ,オオタカ,ヤマシギ,キジバト,アカゲラ,オオアカゲラ,コゲラ,クマゲラ,ヤマゲラ,ヒバリ,ミソサザイ,ヒヨドリ,ツグミ,ウグイス,エナガ,ハシブトガラ,ヒガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,キバシリ,メジロ,ホオジロ,アオジ,アトリ,カワラヒワ,ベニマシコ,ウソ,シメ,ニュウナイスズメ,スズメ,カケス,ハシボソガラス,ハシブトガラス

開花
アキタブキ,フクジュソウ,ザゼンソウ,ミズバショウ,ケヤマハンノキ,カツラ,オノエヤナギ,エゾノバッコヤナギ

その他
エゾリス,エゾサンショウウオ卵,クスサンの繭,ネズミ類食痕,クマゲラ食痕,サッポロマイマイ,ベニチャワンタケ,クジャクチョウ

宮島沼100418

2010-04-18 | フィールドノート
ぼちぼちと沼が開いたらしい.

気温も上がってきたことだし,宮島沼を訪ねてみた.

久々のカウントである.



予報では小雨だというが,現地では降っていない.風も弱く,カウントには向いている天気である.少々冷え込みがきついが,まあ,春先はこんなものだろう.

予想外にオオヒシクイとハクチョウ類が多い.

彼らが渡るのはマガンよりも少し早いので,もうちと少なくなっていると思っていたのだが.岸に上がり,何やら根っこをほじくり返して食べている.ハクチョウも水草をせっせと食べる.こういうのを見れば,餌付けなど基本的に必要ないということが分かるはずだ.

ついでにカモメがやたらと多い.1000羽以上いただろうか.今年はずいぶんと内陸を通る個体が多いようだ.確かに昨日石狩浜にも多くいたけども.

たまたま内陸ルートになったのだろうか.風向きや強さに関係するのだろうか.それとも単なる気まぐれなのか.

吹き付ける風は答えてはくれない.



夕暮れになり,暗くなる空をマガンの編隊が帰ってくる.

今回は月形方面から戻ってくる個体が多く,数えるのに難儀した.
真正面からで,ついでに夕日に重なるので,距離がつかみづらいのである.

少々多めに見積もって34000羽と出る.
同行者のカウントは少々少なめ.初心者は半分程度.

まあ,そんなもんだろう.慣れればカウントできるようになる.

例年通りなら,沼明けから4,5日経てば,おそらくピークが訪れる.
その時にはどれだけ入るのだろう.周辺湖沼にも分散しているようだし,それはそれで良い傾向ではあるのだ.

いずれにせよ時は来る.
ならば,その時を楽しみにするとしよう.


4:50~7:00

オオハクチョウ,コハクチョウ,マガン,オオヒシクイ,マガモ,カルガモ,コガモ,オナガガモ,ヒドリガモ,ハシビロガモ,キンクロハジロ,カワアイサ,ミコアイサ,トビ,カモメ,ヒバリ,ハクセキレイ,オオジュリン,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス

石狩浜100417

2010-04-17 | フィールドノート
さて,以前に書いたとおり,海岸調査に行ってきた.



予定では先週だったのだが,低気圧の接近により,風と波が強いということで今週に延期になったのである.

場所は例のごとく石狩浜.



昼前くらいに浜に着き,分担して歩き始める.
今回は人数が少なめなので2チームに分け,新港方面は少々余す形になる.

そういえば座礁していた貨物船は,調査前日に無事に離礁できたらしい.大きな被害もなく,重油漏れもなく,良かったといえるだろう.



3時間程度で調査が終わる.

今まではぽつぽつと重油が見つかっていたが,今回は重油は見つからず,死体は白骨化したウミネコが一体だけであった.肉は残っておらず,羽も汚れが少ないので,持ち帰って羽標本を作ることにする.

海鳥は,今年は移動が遅めなのか,カモメやユリカモメ,ウミアイサの群れが見られた.特に油に汚れた個体も見当たらず,こちらを見ては遠ざかり,風に乗る.



此処で貨物船が沈んだのはもう6年近く前のことになるが,その影響がようやく目につかなくなったということなのか.それとも,別の場所には未だ残っているのだろうか.

それを判断することは今の私にはできない.もっと積み重ねればわかるのだろうか.もう少し時間が経てばわかるのだろうか.



此処の調査は今年で4回目となる.年々結果は違うが,続けることで残せるものがあればいいと思う.ある意味では自己満足の産物である.

だが,それでいいのだ.

基盤というものは,誰かがどうにかして作らねばならぬ.
どんなデータであれ,無いよりは良い.

データがなければ何も言うことができぬ.そして,必要になってから採ろうとしても,もはや遅いのである.



時は過ぎる.

いずれ私も消えてなくなる.

その時には,誰か続けてくれるだろうか.



そうなるように,努力しよう.


11:20~15:00

ウミウ,アオサギ,ウミアイサ,カワアイサ,トビ,カモメ,ユリカモメ,シロカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,ヒバリ,ハクセキレイ,ハシブトガラス

今朝のNFP100409

2010-04-09 | フィールドノート
何となく森に行ってみる事にした.

雪はだいぶ溶けたかと思いきや,案外残っている.深い所で膝下くらいだろうか.
ただ,踏み固められているのでコース上は特に支障なく歩く事ができる.

残雪の上に,イタヤカエデやカツラの種が散らばっている.雪に埋もれていたものが出てきたのだろう.比較的新しいのは,落ちたばかりと思われるハンノキの花序か.

落ち葉や朽ち木を動かしてみると,トビムシが跳ね回る.

雪のある時期以外ではなかなか見る事がないが,面白い虫だと思う.こうして落ち葉や落枝が分解され,土に還っていく.そうして森は廻る.



早春のせせらぎにミソサザイの早口が響き渡る.

囁き,煌めき,唄いながら流れ下る雪解け水.

何時か何処かで命を養い,空に帰り,また降り下る.



沢筋にはミズバショウの芽が顔を出す.

風に乗りながら,オオハクチョウが北へ向かう.

ウグイスやアオジは時を待っているのか,彼らが春を謳うのは今少し先のようだ.


6:30~8:50
育種場~大沢園地~桂~大沢~大沢園地~育種場


トビ,オオタカ,キジバト,アカゲラ,ヤマゲラ,コゲラ,ヒバリ,ヒヨドリ,ミソサザイ,ウグイス,キクイタダキ,ハシブトガラ,ヒガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,キバシリ,メジロ,アオジ,ベニマシコ,ウソ,シメ,スズメ,カケス,ハシブトガラス

開花
ケヤマハンノキ,アキタブキ

その他
オオアシトガリネズミ(死体),クスサンのマユ,コシジマルトビムシ,クマゲラの食痕