スズメ問題
今年の4月頃,旭川と札幌で,スズメの大量死があった.市民からも,「そう言えば庭のエサ台でスズメを見なくなった.」「今年はスズメが少なかった」などの声があったとか.その2都市を皮切りに,あちこちでスズメが減っただの減らないだの議論になった事は記憶に新しい.もっとも,最近は下火であり,マスコミが注目しなくなると共に世間の目も余所に向くことになった.某○庁としてもカネがないから,うやむやにしてしまいたいのだろう.明確なプレスリリースもまだ無い.学術的な公表も許されていない.おかげで余計にややこしくなっている.
原因は今のところはっきりしない.融雪剤の塩化カルシウムによる中毒だとか,エサ不足,サルモネラ菌,ブドウ球菌,原虫Atoxoplasma sp.等の感染症であるとか,色々言われているが,このうちのどれと確定するのは今後も不可能だろう.原因を解明と一言で言うが,どれほど大変なことか.
が,可能性として,また多くの死体が見つかった場所が人家,エサ台付近,巣箱の中等であることから,人間側にも多くの問題があるのではないだろうか.特に巣箱やエサ台は,近年使用する人が多くなったもので,衛生管理などが十分とは言えない例も多い.ヒトと野鳥の関わり方を見直すべき時代になったと言うことだろう.
「ポリシーのない野生動物へのエサやりは援助交際と同じである」
なんて言う名言をふと思い出す.
そのスズメ問題に関するフォーラムが来週札幌で開催されることになった.
「スズメフォーラム ~身近な野生から学ぶ~」
主催:スズメネットワーク
日時:2006年12月17日(日)13:00~16:00
会場:北海道大学学術交流会館
参加費:無料
申し込み:不要
詳しくは下記URLを参照されたい.
http://sparrow.lowtem.hokudai.ac.jp/index.html