「仏説首楞厳三昧経」を一部でも信受して
書写したり 読誦したりする事で
不退転となり
弁才や智慧 法門や総持 成就浄土
分別や神通などの二十種の不可思議な功徳が得られるとされます。
以下 「仏説首楞厳三昧経」の一部です。
「仏言(ぶつごん)
如是如是(にょぜにょぜ)
如汝等説(にょにょとうせつ)
若人不厚種諸善根(にゃくにんふこうしゅしょぜんこん)
聞首楞厳三昧不能信受(もんしゅりょうごんざんまいふのうしんじゅ)
少有衆生(しょううしゅじょう)
聞首楞厳三昧能信受者(もんしゅりょうごんざんまいのうしんじゅしゃ)
多有衆生不能信受(たうしゅじょうふのうしんじゅ)
善男子(ぜんなんし)
人有四法(にんうしほう)
聞是三昧能得信受(もんぜさんまいのうとくしんじゅ)
何等為四(かとういし)
一者曾於過去諸仏聞是三昧(いっしゃそうおかこしょぶつもんぜさんまい)
二者為善知識所護深楽仏道(にしゃいぜんちしきしょごじんらくぶつどう)
三者善根深厚好楽大法(さんしゃぜんこんじんこうこうらくたいほう)
四者身自得証大乗深法(ししゃしんじとくしょうだいじょうじんほう)
有是四法(うぜしほう)
則能信受如是三昧(そくのうしんじゅにょぜざんまい)
善男子(ぜんなんし)
復有満願阿羅漢(ぶうまんがんあらかん)
及具足正見者(きゅうぐそくしょうけんしゃ)
信行見行者(しんぎょうけんぎょうしゃ)
是人信順如来語故(ぜにんしんじゅんにょらいごこ)
信是三昧而身不証(しんぜさんまいにしんふしょう)
所以者何(しょにしゃか)
是三昧者(ぜさんまいしゃ)
一切声聞(いっさいしょうもん)
辟支仏所不能通達(へきしぶっしょふのうつうたつ)
況余衆生(きょうよしゅじょう)
爾時(にじ)
長老摩訶迦葉白仏言(ちょうろうまかかしょうびゃくぶつごん)
世尊(せそん)
譬如従生盲人(ひにょじゅうしょうもうにん)
夢中得眼(むちゅうとくげん)
見種種色(けんしゅじゅしき)
心大歓喜(しんだいかんき)
即於夢中(そくおむちゅう)
与有眼者(ようげんしゃ)
共住共語(くじゅうくご)
是人覚已(ぜにんかくい)
不復見色(ふぶけんしき)
我等亦爾(がとうやくに)
未聞是首楞厳三昧時(みもんぜしゅりょうごんざんまいじ)
心懐歓喜(しんかいかんき)
謂得天眼(いとくてんげん)
与諸菩薩共住共語(よしょぼさつくじゅうくご)
論説義理(ろんせつぎり)
世尊(せそん)
我今従仏聞是三昧(がこんじゅうぶんもんぜざんまい)
不知其事(ふちごじ)
如生盲人(にょしょうもうにん)
不能得知諸仏菩薩所行之法(ふのうとくちしょぶつぼさつしょぎょうしほう)
我等従今已往(がとうじゅうこんいおう)
自視其身如生盲人(じしごしんにょしょうもうにん)
於仏深法無有智慧(おぶつじんほうむうちえ)
不知不見世尊所行(ふちふけんせそんしょぎょう)
我等従今已往(がとうじゅうこんいおう)
知諸菩薩眞得天眼(ちしょぼさつしんとくてんげん)
能得如是諸深智慧(のうとくにょぜしょじんちえ)
世尊(せそん)
若人無有薩婆若心(にゃくにんむうさつばにゃくしん)
誰当自謂(すいとうじい)
我是智者(がぜちしゃ)
我是福田(がぜふくでん)」
「要行捨身経」
「要行捨身経」の一部でも受持する事で
無等正覚が得られるとされます。
以下 「要行捨身経」の一部です。
「仏言(ぶつごん)
善哉善哉(ぜんざいぜんざい)
善男子(ぜんなんし)
汝当諦聴善思念之(にょとうていちょうぜんしねんし)
吾当為汝説其要法(ごとういにょせつごようほう)
我以仏眼観此林中(がにぶつげんかんしりんちゅう)
捨身行者未来当獲正等菩提(しゃしんぎょうしゃみらいとうかくしょうとうぼだい)
若有有情能発勝上捨身之意(にゃくううじょうのうほっしょうじょうしゃしんしい)
心生平等無有愛憎(しんしょうびょうどうむうあいぞう)
不生慳悋(ふしょうけんりん)
若能一発是心(にゃくのういっほつぜしん)
雖未捨身是人已過(すいみしゃしんぜにんいか)
二乗之行百千万倍(にじょうしぎょうじゃくせんまんばい)
即共諸菩薩等一切同志(そくくしょぼさつとういっさいどうし)
況捨身命普及有情(きょうしゃしんみょうふぎゅううじょう)
如是功徳(にょぜくどく)
我若具説不可窮尽(がにゃくぐせつふかきゅうじん)
迦葉波白仏言(かしょうはびゃくぶつごん)
世尊如来所言(せそんにょらいそごん)
在屍陀林普及一切有情(ざいしだりんふぎゅういっさいうじょう)
是義不然不名為普(ぜぎふねんふみょういふ)
若是普者水性有情即無有分(にゃくぜふしゃすいしょううじょうそくむうぶん)
唯願如来示我普義(ゆいがんにょらいじがふぎ)
仏言(ぶつごん)
善男子(ぜんなんし)
我正許説汝方即問(がしょうきょせつにょほうそくもん)
若有有情能施身分(にゃくううじょうのうせみぶん)
分為二分(ぶんいにぶん)
一分水中(いちぶんすいちゅう)
一分陸地(いちぶんりくじ)
是人命欲終時(ぜにんみょうよくしゅうじ)
囑善知識同志願者(ぞくぜんちしきどうしがんしゃ)
分割其身以為二分(ぶんかつごしんにいにぶん)
是分身者所得功徳(ぜぶんしんしゃそとくくどく)
与捨身人功徳無二(よしゃしんにんくどくむに)
我念過去燃灯仏時(がねんかこねんとうぶつじ)
在舎衛国修菩提行(ざいしゃえいこくしゅぼだいぎょう)
願捨身命皮肉筋骨(がんしゃしんみょうひにくきんこつ)
心心相続(しんしんそうぞく)
弥勒于時為我善友(みろくうじいがぜんゆう)
我命既尽即分二分(がみょうきじんどくぶんにぶん)
安置如法(あんちにょほう)
慈氏合掌即発願言(じしがっしょうそくほつがんごん)
以此微供普及有情(にしみくふぎゅううじょう)
水陸空行一切都食縁(すいりくくうぎょういっさいとじきえん)
是功徳無始已来(ぜくどくむしいらい)
恒相値遇共為眷属(こうそうちぐうくいけんぞく)
次復作仏即其人也(じぶさぶっそくごにんや)
我因捨身発大誓言(がいんしゃしんほつだいせいごん)
若有有情飢食我肉(にゃくううじょうきじきがにく)
渇飲我血(かつおんがけつ)
既飲たん已(きおんたんい)
願令一切有情因食我肉(がんりょういっさいうじょういんじきがにく)
発菩提心離飢渇苦(ほつぼだいしんりきかくつ)
未来当得法喜等食(みらいとうとくほうきとうじき)
資自性身(しじしょうしん)
飲我血者離諸愛渇(おんがけつしゃりしょあいかつ)
当獲法水灌注心源(とうかくほうすいかんちゅうしんげん)
愛法王資変化身(あいほうおうしへんげしん)
以是義故疾得無上正等菩提(にぜぐこしっとくむじょうしょうとうぼだい)。」
「菩提を成就せしめる」
座して 両手を外縛し
五方の 白色・青色・金色・赤色・色々な混ざった色の 五仏が
眷属を伴えて 自己の内側に融入し、
菩提を成就し 諸仏に遍礼し
諸仏が自己を加護したまう様子を観じて誦す。
「オン・ヤター・サルヴァ・タターガタ・スタタ・フーム。」
そのようにして 菩提を成就せしめるとされる。