大修繕も終わったので(神奈川区シャックのほう、保土ヶ谷区のシャッくはまだ)アンテナを整備したいと思っているんだが手元にも同軸ケーブルがいろいろあるので同軸ケーブルの良否を簡単に判別できないか考えてみた。
高価な測定器があれば簡単だが、手元にあるの比較的安価なアンテナアナライザーSA-160という0.5MHzから60MHzまでのアナライザー。高級なアンテナアナライザーは同軸ケーブルの損失等も測れる機能がついているものもあるがこれはそういう機能はないです。
仮設で付けた5バンド(7,21,50、144、430)の1.6m長位のマルチバンドのモービルホイップを測ってみる。
測れるのは60MHzまでなので7,21,50のSWRグラフはこんな感じ。
短いアンテナなので7,21の帯域は狭く、50MHzは少し広くなっているのがわかる。
同軸ケーブルの損失が大きいと見かけのSWRが良くなることが知られているので、適度な負荷を付けてどのくらいSWR良くなるかをみればケーブル良否の感じはわかりそう。
で、適当なダミーロードを作ってやってみた。
手元にあった100オームを2本直列にしたもので試してみると約60MHzまでSWRは3くらいの指示になった。下のほうの周波数でもほぼ変化なし。
理想的には200オームならSWRは4のはずだが抵抗の精度、アナライザの精度、コネクタ周りの影響のせいなので深く考えないことにした。
まあ、SWR3を基準にしたのは変化をみるのはちょうどいいかも。
仮設したマルチバンドホイップアンテナの同軸ケーブルを測ってみる。
ケーブルは3D2V位の太さで、長さは15m位ありそう。
やわらかな素材なので扱いやすいが損失は大きそうな気がするケーブル。
リップルがあるが、この周期は長さと波長に関係すると思われるがどう関係するかいまは面倒なので考えないこととする。同軸ケーブルは素材や製造上の関係でもこのリップルが現れるらしい。
SWRはこのリップルの平均値で考えるらしいが、面倒なのでこのアナライザの最低表示をみて判断するとした。この例では59.2MHzでSWR1.46
基準はSWR3なのでだいぶ損失があるのだうかがえる。
損失の程度を調べようかとおもったがインピーダンスが違った場合の損失やケーブル標準の損失はあちこちに出ていたが固有の損失について探したが
分かりやすい解説は見つからなかったのでこれも当面はパス。
さすがに損失が多そうな気がしたので手元にあった5D2Vに交換してみた。長さは4m弱にしたので単純な比較はできないが。
46.2MHzでSWR2.33なのでだいぶ改善されたようです。
このくらいの長さでもリップル(うねり)があるがこれも詳細はいまは考えない。
もう少し詳細に測定できれば終端をオープン/ショートしてリターンロスから想定するやり方がよさそうだが単純にみるにはダミーロードつないだほうが比較しやすい。
ということで、簡易的なやりかたで絶対数値はわからないが同軸ケーブルの良否はわかりそうなので当面はこのやりかたにしておこうとおもう。
ペンディング項目がおおいのでアンテナや伝送系に詳しいかたがいましたら教えていただけると嬉しい。
ケーブルの話はアンフェノールのHPに詳しく出ている -> 同軸ケーブルの選定の手引き
上記のHPはなかなか面白いです。(詳細省略)
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