苦楽の彼岸 山あるき 森あるき

こんにちは!umebocです。
主に近畿の山々をうめ子と2人で歩いています。

【24】村田エフェンディ滞土録(角川文庫)

2008-12-21 | 
時代は100年ほど前。日本からトルコに留学した、村田の話。


「家守綺譚」の続編?になるのだろうか。
淡々とした雰囲気はそのままに、「家守~」に、少し肉付けされた感じの物語。
主人公の村田は「家守~」の中で名前が出てきていた人だけに、
感慨深い気持ちで読み進めた。
友情や、思想、ときには不思議な出来事、最後、ぐっとくる。
ただ、ボクの嗜好として、「家守~」が完璧に近かったため、
それ以上にはなれなかった。
物語の良さで判断するなら、こちらが上なのだけれど。

実は、この本は人に勧められて(存在を知らなかった)読んだのだけれど、
内容を若干教えてもらっていた。
そして評価として「家守~」より面白いと言われていたので、
かなり先入観を持って読んでしまった。もったいないことをした。

村田エフェンディ滞土録(角川文庫)/梨木香歩
 umeboc好み度 ★★★☆☆