(一社)日本競走馬協会は2019年7月8日(月)、同協会が主催する【セレクトセール2019(Select Sale)】の「1歳セール(第1日目、Yearling Session)」を開催しました。
※ここでは、結果概要と最高額馬写真&動画(落札シーンなど)、吉田勝己氏(市場長の代理でコメント)のインタビュー動画を掲載します。
2019 JRHA Select Sale - Results(Yearling Session)
2019年度上場馬名簿
今年で22年目を迎えたセレクトセールは、日本競走馬協会が主催する当歳及び1歳馬の選抜市場です。
1998年創立と他の市場に比べると歴史は浅いものの、社台グループの生産馬を中心に、良血、好馬体の馬たちが惜しげもなく上場され、当歳市場からはディープインパクトやキングカメハメハ、ディープブリランテ、ロジャーバローズという4頭の日本ダービー馬が、1歳市場からはジャスタウェイやサトノクラウン、アドマイヤラクティ、ナカヤマフェスタ、トーセンスターダム、Yoshidaと世界の舞台でも活躍した馬たちを輩出。世界のホースマンから注目されるビッグマーケットに成長しています。
第1回セレクトセールの前には、米国ブラッドホース誌、英国ペースメーカー誌に広告を掲載したほか、英語のせり名簿を作成するなど、早くから世界を意識していたことも話題となりました。また、現在では当たり前となった劇場ステージ型のせり台や、販売希望価格よりも低く設定されたスタート価格、あるいは会場内外を彩る花や食事などの購買者サービスや、競馬とは直接的には関係がないような高級車、ファッションブランドなどの出店が会場内を彩っています。これらは、セレクトセールがきっかけとなって他の市場に導入されるようになっています。
開設当初は、当時の日本のマーケットが求める当歳市場がリードするような形で歴史が重ねられ、第2回セレクトセールからは1歳市場を休止。2005年までは当歳馬のみ300頭規模(2日間)で市場を拡大していきました。その後、購買者側の趣向に変化が生じて2006年からは1歳市場を復活。この年、初めて総売上げが100億円を突破。2009年までは当歳2日、1歳1日という計3日間スケジュールで行われていましたが、2010年からはそれぞれ1日のみの合計2日間開催に落ち着いています。
20周年目となった2017年度は、1歳市場・当歳市場ともに売却総額・平均価格・中間価格・売却率の市場レコードを達成、2018年度は、1歳市場で市場レコードを更に塗り替える驚異的な結果を残しました。
そして迎えた2019年度1歳セールの上場予定馬には、サトノクラウン(G1-香港ヴァーズ,G1-宝塚記念)の半弟「No.21-ジョコンダⅡの2018(父ディープインパクト)」やミッキークイーン(G1-オークス)の全弟「No.51-ミュージカルウェイの2018(父ディープインパクト)」などディープインパクト産駒が20頭、キングカメハメハ産駒8頭、ロードカナロア産駒20頭、ドゥラメンテ産駒18頭、Frankel産駒1頭など、計246頭(昨年243頭)がラインアップされていました。
⇒上場馬情報はセレクトセール情報ページから
欠場馬:10, 74, 97, 103, 135, 177, 219
セールは午前10時からスタート。セールの直前には、日本競走馬協会の吉田照哉会長代行から開会挨拶があったのち、恒例となっているセレクトセール出身馬のG1表彰が行われ、ダノンファンタジー号(G1-阪神ジュベナイルフィリーズ)、アドマイヤマーズ号(G1-朝日杯フューチュリティS,G1-NHKマイルC)、ノームコア号(G1-ヴィクトリアマイル)、ラヴズオンリーユー号(G1-オークス)、ロジャーバローズ号(G1-日本ダービー)の各オーナーに金メダルが送られました。
写真:G1表彰の様子
午後7時20分までの長時間にわたって活発な競り合いがおこなわれ、売却総額・平均価格・売却率は過去最高だった昨年を更に上回る驚異的なレコード記録となりました。
ちなみに最高額馬は、ミッキークイーン(最優秀3歳牝馬)の半弟「No.51-ミュージカルウェイの2018(父ディープインパクト)」で、1億円のスタートからみるみる競り上がり、最後は3億6,000万円で落札(落札者:近藤利一氏)されました。
※今年の購買登録者数は688名(うち外国人登録は19名)でした。
※2018年:667名(うち外国人登録は23名)、2017年:611名(うち外国人登録は19名)、2016年:572名(うち外国人購買者24名)、2015年:553名(うち外国人購買者23名)、2014年:498名(うち外国人購買者18名)、2013年:460名(うち外国人購買者14名)、2012年:440名(うち外国人購買者6名)、2011年:411名、2010年:356名
【セレクトセール2019-1歳-結果概要】 - 2019/7/8開催
■上場頭数:239頭(牡136頭、牝103頭) 前年比:+6頭
■落札頭数:222頭(牡127頭、牝95頭) 前年比:+11頭
■売却率:92.9%(牡93.4%、牝92.2%) 前年比:+2%
■売却総額(税別):10,732,000,000円(牡7,394,500,000円、牝3,337,500,000円) 前年比:+1,057,500,000円
■平均価格(税別):48,342,342円(牡58,224,409円、牝35,131,579円) 前年比:+2,491,631円
■中間価格(税別):31,000,000円 前年比:±0円
■最高価格(税別):360,000,000円(No.51-ミュージカルウェイの2018、byディープインパクト)
牡・鹿・2018/4/3生
父ディープインパクト 母ミュージカルウェイ(母父Gold Away)
落札者:近藤 利一 氏
販売者:ノーザンファーム
写真・動画:落札シーン&落札後の横姿&セールシーン
⇒各馬の結果一覧等はこちらから
1歳セール終了後、吉田勝己氏が合同記者会見にこたえ、下記(動画参照)のようにコメントしました。
動画:吉田勝己氏インタビュー
※参考:昨年の結果は・・・
【セレクトセール2018-1歳-結果概要】 - 2018/7/9開催
■上場頭数:233頭(牡136頭、牝97頭)
■落札頭数:211頭(牡124頭、牝87頭)
■売却率:90.6%(牡91.2%、牝89.7%)
■売却総額(税別):9,674,500,000円(牡6,963,500,000円、牝2,711,000,000円)
■平均価格(税別):45,850,711円(牡56,157,258円、牝31,160,920円)
■中間価格(税別):31,000,000円
■最高価格(税別):250,000,000円(No.21-キングスローズの2017、byディープインパクト)
牡・鹿・2/18生
父ディープインパクト 母キングスローズ(母父Redoute's Choice)
落札者:(株)ダノックス
販売者:(有)ノーザンレーシング
写真・動画:落札シーン&落札後の横姿&セールシーン
⇒2018年度開催結果レポート
<参考>
・セレクトセール情報ページ
・JRHA日本競走馬協会
by 馬市ドットコム
※ここでは、結果概要と最高額馬写真&動画(落札シーンなど)、吉田勝己氏(市場長の代理でコメント)のインタビュー動画を掲載します。
2019 JRHA Select Sale - Results(Yearling Session)
2019年度上場馬名簿
今年で22年目を迎えたセレクトセールは、日本競走馬協会が主催する当歳及び1歳馬の選抜市場です。
1998年創立と他の市場に比べると歴史は浅いものの、社台グループの生産馬を中心に、良血、好馬体の馬たちが惜しげもなく上場され、当歳市場からはディープインパクトやキングカメハメハ、ディープブリランテ、ロジャーバローズという4頭の日本ダービー馬が、1歳市場からはジャスタウェイやサトノクラウン、アドマイヤラクティ、ナカヤマフェスタ、トーセンスターダム、Yoshidaと世界の舞台でも活躍した馬たちを輩出。世界のホースマンから注目されるビッグマーケットに成長しています。
第1回セレクトセールの前には、米国ブラッドホース誌、英国ペースメーカー誌に広告を掲載したほか、英語のせり名簿を作成するなど、早くから世界を意識していたことも話題となりました。また、現在では当たり前となった劇場ステージ型のせり台や、販売希望価格よりも低く設定されたスタート価格、あるいは会場内外を彩る花や食事などの購買者サービスや、競馬とは直接的には関係がないような高級車、ファッションブランドなどの出店が会場内を彩っています。これらは、セレクトセールがきっかけとなって他の市場に導入されるようになっています。
開設当初は、当時の日本のマーケットが求める当歳市場がリードするような形で歴史が重ねられ、第2回セレクトセールからは1歳市場を休止。2005年までは当歳馬のみ300頭規模(2日間)で市場を拡大していきました。その後、購買者側の趣向に変化が生じて2006年からは1歳市場を復活。この年、初めて総売上げが100億円を突破。2009年までは当歳2日、1歳1日という計3日間スケジュールで行われていましたが、2010年からはそれぞれ1日のみの合計2日間開催に落ち着いています。
20周年目となった2017年度は、1歳市場・当歳市場ともに売却総額・平均価格・中間価格・売却率の市場レコードを達成、2018年度は、1歳市場で市場レコードを更に塗り替える驚異的な結果を残しました。
そして迎えた2019年度1歳セールの上場予定馬には、サトノクラウン(G1-香港ヴァーズ,G1-宝塚記念)の半弟「No.21-ジョコンダⅡの2018(父ディープインパクト)」やミッキークイーン(G1-オークス)の全弟「No.51-ミュージカルウェイの2018(父ディープインパクト)」などディープインパクト産駒が20頭、キングカメハメハ産駒8頭、ロードカナロア産駒20頭、ドゥラメンテ産駒18頭、Frankel産駒1頭など、計246頭(昨年243頭)がラインアップされていました。
⇒上場馬情報はセレクトセール情報ページから
欠場馬:10, 74, 97, 103, 135, 177, 219
セールは午前10時からスタート。セールの直前には、日本競走馬協会の吉田照哉会長代行から開会挨拶があったのち、恒例となっているセレクトセール出身馬のG1表彰が行われ、ダノンファンタジー号(G1-阪神ジュベナイルフィリーズ)、アドマイヤマーズ号(G1-朝日杯フューチュリティS,G1-NHKマイルC)、ノームコア号(G1-ヴィクトリアマイル)、ラヴズオンリーユー号(G1-オークス)、ロジャーバローズ号(G1-日本ダービー)の各オーナーに金メダルが送られました。
写真:G1表彰の様子
午後7時20分までの長時間にわたって活発な競り合いがおこなわれ、売却総額・平均価格・売却率は過去最高だった昨年を更に上回る驚異的なレコード記録となりました。
ちなみに最高額馬は、ミッキークイーン(最優秀3歳牝馬)の半弟「No.51-ミュージカルウェイの2018(父ディープインパクト)」で、1億円のスタートからみるみる競り上がり、最後は3億6,000万円で落札(落札者:近藤利一氏)されました。
※今年の購買登録者数は688名(うち外国人登録は19名)でした。
※2018年:667名(うち外国人登録は23名)、2017年:611名(うち外国人登録は19名)、2016年:572名(うち外国人購買者24名)、2015年:553名(うち外国人購買者23名)、2014年:498名(うち外国人購買者18名)、2013年:460名(うち外国人購買者14名)、2012年:440名(うち外国人購買者6名)、2011年:411名、2010年:356名
【セレクトセール2019-1歳-結果概要】 - 2019/7/8開催
■上場頭数:239頭(牡136頭、牝103頭) 前年比:+6頭
■落札頭数:222頭(牡127頭、牝95頭) 前年比:+11頭
■売却率:92.9%(牡93.4%、牝92.2%) 前年比:+2%
■売却総額(税別):10,732,000,000円(牡7,394,500,000円、牝3,337,500,000円) 前年比:+1,057,500,000円
■平均価格(税別):48,342,342円(牡58,224,409円、牝35,131,579円) 前年比:+2,491,631円
■中間価格(税別):31,000,000円 前年比:±0円
■最高価格(税別):360,000,000円(No.51-ミュージカルウェイの2018、byディープインパクト)
牡・鹿・2018/4/3生
父ディープインパクト 母ミュージカルウェイ(母父Gold Away)
落札者:近藤 利一 氏
販売者:ノーザンファーム
写真・動画:落札シーン&落札後の横姿&セールシーン
⇒各馬の結果一覧等はこちらから
1歳セール終了後、吉田勝己氏が合同記者会見にこたえ、下記(動画参照)のようにコメントしました。
動画:吉田勝己氏インタビュー
※参考:昨年の結果は・・・
【セレクトセール2018-1歳-結果概要】 - 2018/7/9開催
■上場頭数:233頭(牡136頭、牝97頭)
■落札頭数:211頭(牡124頭、牝87頭)
■売却率:90.6%(牡91.2%、牝89.7%)
■売却総額(税別):9,674,500,000円(牡6,963,500,000円、牝2,711,000,000円)
■平均価格(税別):45,850,711円(牡56,157,258円、牝31,160,920円)
■中間価格(税別):31,000,000円
■最高価格(税別):250,000,000円(No.21-キングスローズの2017、byディープインパクト)
牡・鹿・2/18生
父ディープインパクト 母キングスローズ(母父Redoute's Choice)
落札者:(株)ダノックス
販売者:(有)ノーザンレーシング
写真・動画:落札シーン&落札後の横姿&セールシーン
⇒2018年度開催結果レポート
<参考>
・セレクトセール情報ページ
・JRHA日本競走馬協会
by 馬市ドットコム