本日は土曜日、ブロック決勝の4試合が行われる。
明日の日曜日には、決勝リーグの第1戦が行われる。
そして、次週の土日で、第2、第3戦が行われ、上位2チームが全国の切符を手にする。
Aブロック決勝 海南大附属高校 × 武里高校
牧世代が抜け新海南の初陣。
相手は、古豪と呼ばれる武里。
選抜第4位の海南の初戦とあって、その注目度は、県内外問わず高い。
大勢の観衆で埋め尽くされた観客席から試合を見守る陵南、翔陽、そして湘北メンバー。
「清田のやつ、PGが板についてやがる。」
と宮城。
「神が凄い。3Pに加え、ドライブも速くなっている。」
と安田。
「・・・。」
(海斗は、スタメンか・・・。悔しいな。)
と柳。
湘北と反対の観客席には、陵南メンバーが座っている。
「よく似ているねー。君たち。」
山岡が上杉の顔を見ながらいう。
「あっちのほうは、シュータータイプかな。」
と仙道。
「はい。海斗は、外が得意でしたから。」
「だから、今日は神が中から攻めているのか。侮れねぇな。」
越野に気合が入る。
(ジンジン・・・。#4・・・。いいな。)
「だが、インサイドは相変わらず手薄だ。」
後ろに座っていた田岡が口を出す。
「あのセンターは、高砂さんタイプのようや。PFも小菅さんがやっとる。
今年も海南は小さいチームやで。」
「そのようだ。」
試合は終了した。
「初陣にしてはいいだろう。」
(4アウトは、決勝リーグまでおあずけだ。)
『パタ。』
高頭が扇子をしまう。
「よっしゃーー!決勝リーグ進出だーー!!」
いつものように、清田がヘアーバンドを高く放り投げた。
「ふーー。」
「大丸。海斗。お疲れ様。」
一呼吸をして、仲間をねぎらう神。
「はい!!」
海斗は、コートサイドをちらっと見て、拳を突き出す。
(空斗、勝ち上がって来いよ!)
試合に備えている空斗もコートに向かって、拳を突き出した。
(ナイスゲーム。)
海南は、昨年までのような圧倒的な強さは見せることは出来なかったが、
ウィークポイントをつくバスケスタイルは受け継がれていた。
そして、何より、静かなエース神を中心にまとまった組織力に秀でたチームであった。
海南 89
武里 72
Bブロック決勝 陵南高校 × 緑風高校
続いて、県内No.1プレーヤーの呼び声高い仙道擁する陵南対
アメリカ人ハーフのマイケル沖田率いる新鋭緑風高校の対決となった。
観客席の湘北、白田。
「あっ!克美先輩だ!」
「そうか。白田は、武石中だったね。昔、緑風高校とは練習試合をしたんだが、あいつは、ホントに性格が悪かった。
白田もいじめられたんじゃないか?」
と石井。
「えっ、まぁ、少しは・・・。」
と頭をかく白田。
「まぁ、決勝リーグに上がってくることは、万に一つもねぇから、安心しろ。」
宮城が笑った。
「お金持ちたちのバスケ部ね。」
と気楽な仙道。
「気に入らない。」
福田の機嫌が悪い。
「がっつりやってやりましょう!!」
山岡のテンションは高い。
「柳、お前の仲間っていうのは、どいつとどいつだ?」
「ベンチに座っています。あの黒い坊主とその横の海南の#11と同じ顔のやつですよ。」
宮城の問いに、素早く答えた。
「スタメンではなさそうだな。」
「実力的にはスタメンでもよさそうなんですが・・・。
何か裏がありそうな・・・。」
柳は首をかしげた。
「ふっふっふっ。」
田岡が不気味に笑っている。
(田岡の作戦その壱。上杉と黒川は、秘密兵器として決勝リーグまで温存だ。)
試合は第3Qも終盤になっていた。
「仙道は、PGではなさそうだな。」
(少し安心したぜ。)
と宮城。
「流川。仙道は、任せたぜ!」
「うす。」
「ふっふっふっ。」
田岡がまだ不気味に笑っている。
(田岡の作戦その弐。PG仙道は、決勝リーグまで温存だ。
PGに仙道を置き、上杉と黒川を投入したときこそ、新生陵南の門出となる!
高頭!安西先生!度肝を抜きますよ!!)
『ピィーー!』
試合終了を告げるブザーがなった。
「作戦通り!!今年こそ、陵南が優勝するときだーー!!!ひゃっひゃっひゃ!」
「俺たちがいなくても、先輩たちは強いな。」
「あぁ。さすが仙道さん、40点オーバーって簡単にできることじゃない。」
「俺、陵南に入って、よかった。早くあの人と一緒に試合出たいよ。」
「大丈夫。俺たちは決勝リーグからって、監督も言っていたし、もう少しの辛抱だ。」
「あぁ。」
陵南 106
緑風 71
仙道と福田のホットラインが得点を荒稼ぎし、ブロック決勝にもかかわらず、100点ゲームで圧勝した。
こうして、ブロック決勝、海南と陵南が順調に勝ち上がった。
お互いに余力を残したバスケを展開して。
続いて、桜木の出場しない湘北の試合が行われる。
続く。
明日の日曜日には、決勝リーグの第1戦が行われる。
そして、次週の土日で、第2、第3戦が行われ、上位2チームが全国の切符を手にする。
Aブロック決勝 海南大附属高校 × 武里高校
牧世代が抜け新海南の初陣。
相手は、古豪と呼ばれる武里。
選抜第4位の海南の初戦とあって、その注目度は、県内外問わず高い。
大勢の観衆で埋め尽くされた観客席から試合を見守る陵南、翔陽、そして湘北メンバー。
「清田のやつ、PGが板についてやがる。」
と宮城。
「神が凄い。3Pに加え、ドライブも速くなっている。」
と安田。
「・・・。」
(海斗は、スタメンか・・・。悔しいな。)
と柳。
湘北と反対の観客席には、陵南メンバーが座っている。
「よく似ているねー。君たち。」
山岡が上杉の顔を見ながらいう。
「あっちのほうは、シュータータイプかな。」
と仙道。
「はい。海斗は、外が得意でしたから。」
「だから、今日は神が中から攻めているのか。侮れねぇな。」
越野に気合が入る。
(ジンジン・・・。#4・・・。いいな。)
「だが、インサイドは相変わらず手薄だ。」
後ろに座っていた田岡が口を出す。
「あのセンターは、高砂さんタイプのようや。PFも小菅さんがやっとる。
今年も海南は小さいチームやで。」
「そのようだ。」
試合は終了した。
「初陣にしてはいいだろう。」
(4アウトは、決勝リーグまでおあずけだ。)
『パタ。』
高頭が扇子をしまう。
「よっしゃーー!決勝リーグ進出だーー!!」
いつものように、清田がヘアーバンドを高く放り投げた。
「ふーー。」
「大丸。海斗。お疲れ様。」
一呼吸をして、仲間をねぎらう神。
「はい!!」
海斗は、コートサイドをちらっと見て、拳を突き出す。
(空斗、勝ち上がって来いよ!)
試合に備えている空斗もコートに向かって、拳を突き出した。
(ナイスゲーム。)
海南は、昨年までのような圧倒的な強さは見せることは出来なかったが、
ウィークポイントをつくバスケスタイルは受け継がれていた。
そして、何より、静かなエース神を中心にまとまった組織力に秀でたチームであった。
海南 89
武里 72
Bブロック決勝 陵南高校 × 緑風高校
続いて、県内No.1プレーヤーの呼び声高い仙道擁する陵南対
アメリカ人ハーフのマイケル沖田率いる新鋭緑風高校の対決となった。
観客席の湘北、白田。
「あっ!克美先輩だ!」
「そうか。白田は、武石中だったね。昔、緑風高校とは練習試合をしたんだが、あいつは、ホントに性格が悪かった。
白田もいじめられたんじゃないか?」
と石井。
「えっ、まぁ、少しは・・・。」
と頭をかく白田。
「まぁ、決勝リーグに上がってくることは、万に一つもねぇから、安心しろ。」
宮城が笑った。
「お金持ちたちのバスケ部ね。」
と気楽な仙道。
「気に入らない。」
福田の機嫌が悪い。
「がっつりやってやりましょう!!」
山岡のテンションは高い。
「柳、お前の仲間っていうのは、どいつとどいつだ?」
「ベンチに座っています。あの黒い坊主とその横の海南の#11と同じ顔のやつですよ。」
宮城の問いに、素早く答えた。
「スタメンではなさそうだな。」
「実力的にはスタメンでもよさそうなんですが・・・。
何か裏がありそうな・・・。」
柳は首をかしげた。
「ふっふっふっ。」
田岡が不気味に笑っている。
(田岡の作戦その壱。上杉と黒川は、秘密兵器として決勝リーグまで温存だ。)
試合は第3Qも終盤になっていた。
「仙道は、PGではなさそうだな。」
(少し安心したぜ。)
と宮城。
「流川。仙道は、任せたぜ!」
「うす。」
「ふっふっふっ。」
田岡がまだ不気味に笑っている。
(田岡の作戦その弐。PG仙道は、決勝リーグまで温存だ。
PGに仙道を置き、上杉と黒川を投入したときこそ、新生陵南の門出となる!
高頭!安西先生!度肝を抜きますよ!!)
『ピィーー!』
試合終了を告げるブザーがなった。
「作戦通り!!今年こそ、陵南が優勝するときだーー!!!ひゃっひゃっひゃ!」
「俺たちがいなくても、先輩たちは強いな。」
「あぁ。さすが仙道さん、40点オーバーって簡単にできることじゃない。」
「俺、陵南に入って、よかった。早くあの人と一緒に試合出たいよ。」
「大丈夫。俺たちは決勝リーグからって、監督も言っていたし、もう少しの辛抱だ。」
「あぁ。」
陵南 106
緑風 71
仙道と福田のホットラインが得点を荒稼ぎし、ブロック決勝にもかかわらず、100点ゲームで圧勝した。
こうして、ブロック決勝、海南と陵南が順調に勝ち上がった。
お互いに余力を残したバスケを展開して。
続いて、桜木の出場しない湘北の試合が行われる。
続く。
試合結果が楽しみ。
花道はどこへ??
ほんと、インフルエンザには要注意です。きっと、お肌の調子も悪いし、ストレスがたまってるのかも。
賛否両論だと思いますけど、花道のあそこへ行きます。お楽しみに。
ストレスですか・・・。なんだかんだで、一番怖かったりしますよね。
Unknownさん
常にスタメンが出ていたというわけではないとお考え下さい。