うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#188 【流川を超えろ!】

2009-09-11 | #08 高校 新体制編
Bチーム(安田・潮崎・桜木・・・)×Cチーム(流川・柳・緑川・・・)の試合が行われている。


桜木を交わした流川のダブルクラッチがネットを揺らした。


「おのれーー!流川!」

桜木の流川に対する敵対心は益々増えるばかり。

「桜木。落ち着いていこう。うちのチームは、桜木が中心なんだ。
桜木が落ち着かなくちゃ、勝てるものも勝てないよ。」

「ぬっ。ふーーー。」

一息入れる桜木。

「ヤスはよくわかっているな。あとは、この桜木に任せておきなさい!
シオ!さっきのパス、もっと速くていいぞ!!」

「おう。わかった。」

「どんどん、俺にパスを回せ!!」



だが。



『ガン!』



「シオ!そんなシュートを外すなーー!!」

潮崎のミドルシュートが外れる。

ゴール下では、ポジション争いが行われている。


『ガシ!』


流川がベストポジションを確保した。



「流川だけには負けーーん!!」


落下してくるボールを流川と桜木が狙う。



『びよーん。』




「なんだとーー!!」

「桜木先輩ーー!!」



『パス!』


(!!)


流川がボールをキャッチしようとした瞬間、桜木が流川の後ろからボールを上へ弾いた。



そして、再び、跳んだ。



『バシ!』



「!!」



ボールを掴む桜木。



「天才は、獲れるまで何度でも跳ぶーー!!そして、合宿シュート!!」



『バチィン!!』



「あめーよ。」

「ぐわぁ!!」




「流川先輩のブロック!!」

「さすが、流川。」




流川は桜木の安易なシュートをブロック、2次攻撃を防ぎ、こぼれ玉を柳が拾った。




「柳も速い!!」




安田のディフェンスをあっさり交わすと、ワンマン速攻を決めた。



「おのれーー!!キツネとサル風め!!ガルルル。」


(どあほう・・・。)

(ジャンプ力だけは認めるけど、シュートは全然だな。)

と柳。




「リバウンド勝負は花道でも、まだまだ総合的には流川が数段上だな。」

「はい。でも、4ヶ月もバスケから離れていた桜木君が、流川君と対等に戦えるわけがありませんよ。
ましてや、桜木君はバスケを始めて、ようやく1年です。
リバウンドだけでも、流川君に勝っているというのは、凄いことだと思います!!」

「あらー。晴子ちゃん、やけに桜木花道の肩を持つじゃない?」にたっ。

「そっそんなことありません!!」

「・・・。」

安西は黙っていた。




「ヤス!俺にパスだ!!パス!パス!パス!」

(うるさいな・・・。わかったよ。)

安田から、45°の桜木にパスが回る。

「初めから、そうしやがれ!!」


前に流川が立ちはだかる。


「ようやく、湘北のエースを決める対決だな。へっ。」

「興味ねぇよ・・・。」

「負け惜しみだな!」

桜木が叫ぶ。




「花道のやつ、あの位置から何をする気だ?」

「流川を抜けるとは思えないけど・・・。」

(2人とも頑張って!)




流川が鋭くボールを見つめる。


体育館に静寂が訪れる。


桜木が、腕を伸ばし、ボールを下に移動した瞬間、バッシュの音が響き渡った。


『キュ!!!』


「!!!」



流川の横を風が通り過ぎる。



流川が振り返るとそこには、桜木の背中があった。



(・・・。)



一歩も動けない流川。




体育館に歓声が響き渡る。

「どわぁぁぁーー!!!」

「のぁぁぁーー!!!」

「花道が流川を抜きやがった!!!」

「うそだろ!流川先輩が一歩も動けないなんて!!!」




だが・・・。




『ダンダンダン・・・。』



ボールは転がり、エンドラインを割っていた。



「キックボール!Cボール(流川)!」

審判の声が響く。




「なんだ?」

「どうなってんだ??」




「ミッミスった・・・。」

頭をかく桜木。




「驚かせやがって!ドリブルで抜いたんじゃなくて、花道だけが流川を抜いたのかよ。」

と宮城。

「ホント、ビックリしたわ!
桜木花道が流川を抜いたら、それこそ湘北バスケ部始まって以来の一大事よ。」

笑う彩子。

「でも、今の桜木君の動き、速かったな・・・。
流川君が動けなかったのもわかるような気がする・・・。」

「確かに・・・。」

宮城と彩子の声が揃った。

「・・・。」

安西は未だに沈黙を保ったままだった。




その後、試合は、緊張の糸が解けた桜木のミスが目立ち、一方的な試合に。

柳がコートを切り裂き、流川がコートを支配した。



B 15
C 23




「ぬおーー。天才としたことが、キツネとサル風に負けるとは・・・。」

(ミスが多すぎるんだ。どあほう。)

(今更だけど、サル風って俺のことかよ・・・。)








続く。