Bチーム(安田・潮崎・桜木・・・)×Cチーム(流川・柳・緑川・・・)の試合が行われている。
桜木を交わした流川のダブルクラッチがネットを揺らした。
「おのれーー!流川!」
桜木の流川に対する敵対心は益々増えるばかり。
「桜木。落ち着いていこう。うちのチームは、桜木が中心なんだ。
桜木が落ち着かなくちゃ、勝てるものも勝てないよ。」
「ぬっ。ふーーー。」
一息入れる桜木。
「ヤスはよくわかっているな。あとは、この桜木に任せておきなさい!
シオ!さっきのパス、もっと速くていいぞ!!」
「おう。わかった。」
「どんどん、俺にパスを回せ!!」
だが。
『ガン!』
「シオ!そんなシュートを外すなーー!!」
潮崎のミドルシュートが外れる。
ゴール下では、ポジション争いが行われている。
『ガシ!』
流川がベストポジションを確保した。
「流川だけには負けーーん!!」
落下してくるボールを流川と桜木が狙う。
『びよーん。』
「なんだとーー!!」
「桜木先輩ーー!!」
『パス!』
(!!)
流川がボールをキャッチしようとした瞬間、桜木が流川の後ろからボールを上へ弾いた。
そして、再び、跳んだ。
『バシ!』
「!!」
ボールを掴む桜木。
「天才は、獲れるまで何度でも跳ぶーー!!そして、合宿シュート!!」
『バチィン!!』
「あめーよ。」
「ぐわぁ!!」
「流川先輩のブロック!!」
「さすが、流川。」
流川は桜木の安易なシュートをブロック、2次攻撃を防ぎ、こぼれ玉を柳が拾った。
「柳も速い!!」
安田のディフェンスをあっさり交わすと、ワンマン速攻を決めた。
「おのれーー!!キツネとサル風め!!ガルルル。」
(どあほう・・・。)
(ジャンプ力だけは認めるけど、シュートは全然だな。)
と柳。
「リバウンド勝負は花道でも、まだまだ総合的には流川が数段上だな。」
「はい。でも、4ヶ月もバスケから離れていた桜木君が、流川君と対等に戦えるわけがありませんよ。
ましてや、桜木君はバスケを始めて、ようやく1年です。
リバウンドだけでも、流川君に勝っているというのは、凄いことだと思います!!」
「あらー。晴子ちゃん、やけに桜木花道の肩を持つじゃない?」にたっ。
「そっそんなことありません!!」
「・・・。」
安西は黙っていた。
「ヤス!俺にパスだ!!パス!パス!パス!」
(うるさいな・・・。わかったよ。)
安田から、45°の桜木にパスが回る。
「初めから、そうしやがれ!!」
前に流川が立ちはだかる。
「ようやく、湘北のエースを決める対決だな。へっ。」
「興味ねぇよ・・・。」
「負け惜しみだな!」
桜木が叫ぶ。
「花道のやつ、あの位置から何をする気だ?」
「流川を抜けるとは思えないけど・・・。」
(2人とも頑張って!)
流川が鋭くボールを見つめる。
体育館に静寂が訪れる。
桜木が、腕を伸ばし、ボールを下に移動した瞬間、バッシュの音が響き渡った。
『キュ!!!』
「!!!」
流川の横を風が通り過ぎる。
流川が振り返るとそこには、桜木の背中があった。
(・・・。)
一歩も動けない流川。
体育館に歓声が響き渡る。
「どわぁぁぁーー!!!」
「のぁぁぁーー!!!」
「花道が流川を抜きやがった!!!」
「うそだろ!流川先輩が一歩も動けないなんて!!!」
だが・・・。
『ダンダンダン・・・。』
ボールは転がり、エンドラインを割っていた。
「キックボール!Cボール(流川)!」
審判の声が響く。
「なんだ?」
「どうなってんだ??」
「ミッミスった・・・。」
頭をかく桜木。
「驚かせやがって!ドリブルで抜いたんじゃなくて、花道だけが流川を抜いたのかよ。」
と宮城。
「ホント、ビックリしたわ!
桜木花道が流川を抜いたら、それこそ湘北バスケ部始まって以来の一大事よ。」
笑う彩子。
「でも、今の桜木君の動き、速かったな・・・。
流川君が動けなかったのもわかるような気がする・・・。」
「確かに・・・。」
宮城と彩子の声が揃った。
「・・・。」
安西は未だに沈黙を保ったままだった。
その後、試合は、緊張の糸が解けた桜木のミスが目立ち、一方的な試合に。
柳がコートを切り裂き、流川がコートを支配した。
B 15
C 23
「ぬおーー。天才としたことが、キツネとサル風に負けるとは・・・。」
(ミスが多すぎるんだ。どあほう。)
(今更だけど、サル風って俺のことかよ・・・。)
続く。
桜木を交わした流川のダブルクラッチがネットを揺らした。
「おのれーー!流川!」
桜木の流川に対する敵対心は益々増えるばかり。
「桜木。落ち着いていこう。うちのチームは、桜木が中心なんだ。
桜木が落ち着かなくちゃ、勝てるものも勝てないよ。」
「ぬっ。ふーーー。」
一息入れる桜木。
「ヤスはよくわかっているな。あとは、この桜木に任せておきなさい!
シオ!さっきのパス、もっと速くていいぞ!!」
「おう。わかった。」
「どんどん、俺にパスを回せ!!」
だが。
『ガン!』
「シオ!そんなシュートを外すなーー!!」
潮崎のミドルシュートが外れる。
ゴール下では、ポジション争いが行われている。
『ガシ!』
流川がベストポジションを確保した。
「流川だけには負けーーん!!」
落下してくるボールを流川と桜木が狙う。
『びよーん。』
「なんだとーー!!」
「桜木先輩ーー!!」
『パス!』
(!!)
流川がボールをキャッチしようとした瞬間、桜木が流川の後ろからボールを上へ弾いた。
そして、再び、跳んだ。
『バシ!』
「!!」
ボールを掴む桜木。
「天才は、獲れるまで何度でも跳ぶーー!!そして、合宿シュート!!」
『バチィン!!』
「あめーよ。」
「ぐわぁ!!」
「流川先輩のブロック!!」
「さすが、流川。」
流川は桜木の安易なシュートをブロック、2次攻撃を防ぎ、こぼれ玉を柳が拾った。
「柳も速い!!」
安田のディフェンスをあっさり交わすと、ワンマン速攻を決めた。
「おのれーー!!キツネとサル風め!!ガルルル。」
(どあほう・・・。)
(ジャンプ力だけは認めるけど、シュートは全然だな。)
と柳。
「リバウンド勝負は花道でも、まだまだ総合的には流川が数段上だな。」
「はい。でも、4ヶ月もバスケから離れていた桜木君が、流川君と対等に戦えるわけがありませんよ。
ましてや、桜木君はバスケを始めて、ようやく1年です。
リバウンドだけでも、流川君に勝っているというのは、凄いことだと思います!!」
「あらー。晴子ちゃん、やけに桜木花道の肩を持つじゃない?」にたっ。
「そっそんなことありません!!」
「・・・。」
安西は黙っていた。
「ヤス!俺にパスだ!!パス!パス!パス!」
(うるさいな・・・。わかったよ。)
安田から、45°の桜木にパスが回る。
「初めから、そうしやがれ!!」
前に流川が立ちはだかる。
「ようやく、湘北のエースを決める対決だな。へっ。」
「興味ねぇよ・・・。」
「負け惜しみだな!」
桜木が叫ぶ。
「花道のやつ、あの位置から何をする気だ?」
「流川を抜けるとは思えないけど・・・。」
(2人とも頑張って!)
流川が鋭くボールを見つめる。
体育館に静寂が訪れる。
桜木が、腕を伸ばし、ボールを下に移動した瞬間、バッシュの音が響き渡った。
『キュ!!!』
「!!!」
流川の横を風が通り過ぎる。
流川が振り返るとそこには、桜木の背中があった。
(・・・。)
一歩も動けない流川。
体育館に歓声が響き渡る。
「どわぁぁぁーー!!!」
「のぁぁぁーー!!!」
「花道が流川を抜きやがった!!!」
「うそだろ!流川先輩が一歩も動けないなんて!!!」
だが・・・。
『ダンダンダン・・・。』
ボールは転がり、エンドラインを割っていた。
「キックボール!Cボール(流川)!」
審判の声が響く。
「なんだ?」
「どうなってんだ??」
「ミッミスった・・・。」
頭をかく桜木。
「驚かせやがって!ドリブルで抜いたんじゃなくて、花道だけが流川を抜いたのかよ。」
と宮城。
「ホント、ビックリしたわ!
桜木花道が流川を抜いたら、それこそ湘北バスケ部始まって以来の一大事よ。」
笑う彩子。
「でも、今の桜木君の動き、速かったな・・・。
流川君が動けなかったのもわかるような気がする・・・。」
「確かに・・・。」
宮城と彩子の声が揃った。
「・・・。」
安西は未だに沈黙を保ったままだった。
その後、試合は、緊張の糸が解けた桜木のミスが目立ち、一方的な試合に。
柳がコートを切り裂き、流川がコートを支配した。
B 15
C 23
「ぬおーー。天才としたことが、キツネとサル風に負けるとは・・・。」
(ミスが多すぎるんだ。どあほう。)
(今更だけど、サル風って俺のことかよ・・・。)
続く。