goo blog サービス終了のお知らせ 

うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#425 【追い上げ開始】

2011-05-26 | #13 神奈川 国体編
愛知  84
神奈川 74




どうだといわんばかりの表情を浮かべる森重。


ディフェンスリバウンドを奪い、手にはボールを持っている。



「おのれ!!」


「・・・。」にこ。



「森重!」


「ん。」



『パシ!!』


「!!!」


「!!」



「ガラ空きだ。」にか。



「おっ!見たか、天才による猿回しリバウンド!
そのためにあえててめーにリバウンドを獲らせたのだ!ハッハッハ!!」


「そうなのか!?」


「んなわけねぇだろ!!」



森重の死角から現れた清田。


見事に桜木と睨みあう森重の手の中から、ボールを奪い取った。


そして。



「くらえーー!!」



ゴール下のシュートを繰り出す。



だが。



「打たすか!」



横から天野。


完璧なタイミングで清田のシュートを狙った。



「天野!!」


「もらった!!」


「!!!」にか。


「!!」


清田は柔軟に体をくねらせ、ボールを後ろへ放った。


それはシュートではなく、パス。


そこには、ノーマークの山岡。



「ナイスパスっす!」


(ここで決めるのが、炎の男ですよね。三井さん。)



三井に憧れていた山岡。

3年生となり、陵南キャプテンを任させ、いつしか自分の夢を追い求める姿は次第に薄れていった。

だが、三井のそのプレーを眼に焼きついていた。

幾度となく、3Pを決めてきた三井の姿がプレーバックした。



『パシ!!』




「打てーー!!」

「山岡先輩!!」




『シュ!』



指先に集中し、ボールに力を伝え、回転を与える。



『クルクル。』



綺麗に回転するボール。




「3Pーーーーー!!」

「入れーーーー!!」




「!!!」にっ。


「んっ!!」


山岡は桜木に視線を送った。



『キュッ!!!』



『ダン!!』




「ん!!」

「なにーー!!」

「まっまさか!!」

「えーー!!!」




『パシ!!』



「おりゃーーー!!!」



「決めろ!!桜木ーーー!!!」



『ドガァ!!!!』




「あぁーーーーー!!!」

「パッパスだーーーー!!!」

「またアリウーーーーープ!!」

「桜木がすげーーーー!!!」




会場が爆発する。




「なっなんてことだーー!!!」

「パスだったとは!!!」

「8点差!!!!」




愛知  84
神奈川 76




山岡は3Pではなく、桜木へのパスを選んだ。


(俺は三井さんみたいになれなくても十分。チームの主役は俺じゃない。)




「よくやった!ナイスパスだ!!」

「アンビリーバブルやーー!!」

「凄い!!!」




「いい判断だ。勢いに任せず、より確実な方法を判断し、咄嗟に変えた。
そして、それに応えた桜木。素晴らしいコンビプレーだ。」

と高頭。

「山岡君!!凄い!!」




「どうですか!!ハルコさん!この天才桜木の活躍は!」




「完璧だよ!!」




「ハルコさん・・・。」ほわーー。


してやったりの顔をする桜木。


「山猿にしてはジョーデキだったぜ。」

「桜木こそな。もう1本いくよ!」

「おうよ!!」




「あたれーーーー!!!」

「もう1本だーーー!!」

「いけーー!!お兄ちゃん!!!」




「ちっ。面倒なやつらを乗せちまったかな・・・。こっちだ、青木!」


『パシ!』


ボールは、素早くエンドの青木から天野へ。


ここで、神奈川は勝負に出た。



『キュッ!!』


『キュッキュキュ!!』



「止めるぞ!」

「はいよ!!」



清田、山岡のGコンビが天野を襲った。




「ダブルチームだーーー!!!」

「勢いづいてきたぞ!!!」

「ノッてきたーーー!!!」




「ハーフラインは超えさせねぇ。」

「らしいっすよ。」にこ。


「上等だ。」にや。



『キュッキュ!!!』


『キュ!』


『ダムダムッダム!!』



パスはおろか、一歩も進ませない鬼気迫るディフェンス。




「すごいプレスだーーー!!」

「あれでは、天野は攻められない!!!」




「当たり前だ。清田はもちろん、他のやつらにも海南伝統のプレスを叩き込んだのだ。
そう簡単に抜かれてもらっては困る。」

と高頭。




試合残り時間7分を切った。


更に得点を詰めるべく、仕掛けた神奈川。


果たして、追いつけることができるのか。




愛知  84
神奈川 76 








続く。

#424 【残り時間】

2011-05-24 | #13 神奈川 国体編
愛知  84
神奈川 74




桜木のアリウープダンクが炸裂。


再び10点差。



「はっはっは。面白い。」



森重の笑い声が、会場に響き渡る。




「ヒロシのやつ、あんな楽しそうにしてやがる。」




「森重君が笑っている・・・。なんか不気味・・・。」

「ようやく見つけた好敵手ってとこらかしら。」




「赤坊主。勝つのは俺だ。」


「フン!俺だ!」



「桜木!ディフェンスだ!」



「もうてめーには1本もやらねぇ!!」


「俺は止まらない。」




再び、神奈川のオールコートマンツーマンプレス。



「走れ!!」



『キュッ!!』


『キュッキュ!!』



「パスが入れられない!!」

「すっ凄いディフェンスだ!!!」




「2!!」


「1!!」



『ビィ!』



金田の苦し紛れのパス。



『パシ!』



運よく天野へと渡った。


「桜木も清田さんも頑張っているんだ。俺も頑張らないわけにはいかないよね。」

「お前はやられ役のほうがお似合いだ。」


『キュッ!!』


『ダムダムッ!』



「!!!」


「!!」




「回り込んだーーー!!」

「ナイスディフェンスだ!!」




「ええで!拓真!!」

「山岡!!止めろ!!!」




『ダム!』


レッグスルーで方向転換。


『キュ!!』


バックロールで交わしにかかるが、山岡のディフェンスは崩れない。



(しつこいやつだ。)



「前だ!!時間がない!!」



『キュッ!』



「パスだ!!」



『ダムダム!!』



かまわず強引なドリブルを続行する天野。


8秒ギリギリところでハーフラインを越えた。




「おしい!!」

「あと少し!!」




完璧に近いディフェンスを見せた山岡。


(こいつ・・・。)

と厳しい表情を浮かべた天野。


「やりますな。」

と笑った山岡。



その他のマッチアップも素晴らしいディフェンスを見せている。




「休ませたおかげで、愛知よりも動けている!」

と表情の明るい田岡。




「ナイスディフェンス!!」

と晴子も声援を送る。


「だが、点差は縮まっていない。厳しい状況に変わりはない。」

田岡とは反対に険しい表情の高頭。




記者席の弥生も同じ見解であった。

「ディフェンスだけじゃ勝てないわよ。神奈川の厳しさは変わらないわ。」




「走りまくれ!!!」

「パスさせるな!!」

「抜かれるな!!!」


神奈川の5人は声を掛け合い、必死に守る。


想いの強さは、強固なチームワークを生んだ。


結果。



『ピィーーー!!』


「オーバータイム!!」




「うわぁぁーーー!!守りきった!!!」

「ナイスディフェンスだ!!!!」

「いいぞ!!神奈川!!!」




「止まっちまったな、デブ坊主。」


「・・・。」



(まぁ、しょうがねぇな。)

と密かに思う天野。




「いいぞ!先輩!!」

「ナイディ!!ナイディ!!」




神奈川ベンチも大いに沸きあがる。




「追加点を許さなかったのは大きい。
でも、24秒使われたことはもっと大きいかもしれない。」

と柳。

「無理なオフェンスよりも、時間を使うことを優先したとも取れる。
少なくても天野さんはそういう人だ。」

空斗も続けた。




残り時間8分。


刻一刻と迫る試合終了時間。




「えーと、10点差だから1分に1本ずつ返したいところだけど、
まだ時間もあるし、この勢いならいけるはず!!」

「神奈川の終盤の底力、粘り強さは他のチームにはないものがある。
でも、それは愛知、いや森重君も同じ。
どう考えても、この時間で10点差は厳しいわ。そして、何より・・・。」

何かを懸念する弥生。




『シュ!』




「この早撃ちだ。」にや。

笑う冨名腰。




「そのつもりなどなくても、時間帯、得点差、勢い、あらゆる要素が合わさり、早撃ちになってしまう。
そして、その状況で打ったシュートは入らない。」

と冷静な弥生の分析。


「まっまさか。」




『ガン!!』




「ほらね。」




天沼のシュートが外れた。


「リバウンドーーー!!!」



『ガツ!!』


森重の完璧なスクリーンアウト。


桜木は、封じられた。



(やべ!!)



『バチン!!』




「森重だーーー!!」

「強いぞ!森重!!!」

「ナイスリバウンドだーー!!」




「やはり、この全国大会、この終盤の緊張感は県大会とは違う。
天沼には少し荷が重いかもしれぬな。」

と高頭。


(流川君がいてくれたら・・・。)

晴子は心から思うのであった。




愛知  84
神奈川 74







続く。

#423 【ライバルに笑う】

2011-05-17 | #13 神奈川 国体編
愛知  83
神奈川 72




『ピィーーーー!!』


「バスケットカウントーー!!!」



審判が激しく2本の指を振り下ろす。



「!!!」


「!!」



「なにーーー!!!」



「白!!#10!ブロッキング!!」




「バッバスカンだーー!!!」

「桜木のファウル!!!」

「うわぁーーー!!!」

「審判厳しい!!!」




「どこに眼をつ」




「桜木君!!!」




勢い良く審判に詰めかかろうとする桜木。


晴子が叫ぶ。



『クル。』


「ハルコさん!!」




「手を挙げて!!」



「ハッハルコさん・・・。」


(男桜木。ハルコさんのために、ここはだまって・・・。)


「ガルルルル。」

審判を睨みながら、手を挙げる桜木。




「ナイスファウルだよ。でも、次は気をつけてね。」




「はいっ。」



「もう、お前には負ける気はしない。」


「なんだと!!!おのれ!!ハルコさんとの愛の交信タイムの邪魔を!!!」




「愛の交信タイム?」

と晴子のとなりの高頭。


「いっいえ・・・。」

(バカ!桜木君!)




「桜木、お前は森重だけに集中しな。」

と山岡。


「あいつを止められるのは、桜木しかいないからな。」

と天沼が続ける。


「青木をフリーにした俺の責任だ。すまない。」

謝る大泉。


「おい!赤毛猿!!退場だけはするなよ!神奈川の恥になるからな!!」




「あっあれ!?いつもと雰囲気が違うで。」

「ふむ。他のメンバーはまだしも、清田が桜木を励ましているように見える。」

「チームが一つになった証拠です。ほっほっほ。」


「チームが一つ・・・。」

「本当に・・・。」


「今の彼らは負けない。」


(でも、11点差・・・。簡単に返せる得点差じゃありませんぞ!安西先生!)




『シュパ!!』




「森重決めたぞ!!!」

「12点差!!!」

「やばいぞ!追いつけるのか!!」

「意外とフリースローが入る!!」




「当たり前だ。ヒロシには、欠かさずフリースローの練習をさせているんだ。
並みのGよりも入るぞ。」

笑う冨名腰。




愛知  84
神奈川 72




(12点差・・・。こういうとき、牧さんなら・・。神さんなら・・・。ふーーー。)


「落ち着け。落ち着け。焦るな。焦るな。」


眼を閉じて、ぶつぶつ口ずさむ清田。



「早く運ばないと!」

「ん!」


「清田さん、早く運んで下さいよ!!」

「ん!!」


「時間がねぇんだ!早くしろ!!」

「ん!!!」


「野猿!!置いてくぞ!」


(こっこいつら・・・。)



『ダムダム!!』



「いいか、てめーら!しっかり、俺についてこいや!!」 


「そうこなくっちゃ!」

「おう!」

「そうだろ!普通!!」




「おぉ!!清田君、凄い気合だ!!」

「でも、12点差。簡単に返せる得点差じゃないわ!」




ボールは、山岡へ。


山岡から天沼。


金田の隙をつき、ドライブを繰り出す。


天沼のキレのあるレイアップシュート。



『バチン!!』



「!!!」

「こいつ!!」



愛知の怪物こと森重が、容赦なく叩き落す。



「まだまだ!」


ルーズボールを拾い上げる山岡。



『キュ!』


「お前には何もさせない。」

対峙する天野。


「そんなに怖い顔しなさんなって。」



『ビィ!』



ボールは一度トップの清田の元へ返した。



「仕切りなおしだ。」


その言葉に、河本の腰が浮いた。



『ビュン!』



「!!!」

「!!」

(やべ!)



清田のペネトレイト。


河本を置き去る。


一直線に愛知ゴールを襲う。



(森重!きやがれ!!)



清田は森重の挙動に神経を集中。



だが。




「危ない!!」



『ブン!』



青木の手が、清田のドリブルを狙った。



「危ね!」


間一髪のところで交わす。



(チャンス!!)



『バン!』



叩きつけるように大泉へのバウンドパス。



『パシ!』



受け取った大泉がシュートを放った。



『ピク。』


『ダン!』



反応良く、ブロックに跳ぶ森重。



『チィ!』



「なに!!」

「あの距離から届きやがった!!」

「掠った!!」



わずかに指先が触れ、ボールの軌道が変化した。


ホップするシュート。



『バチン!!』


「ん。」


「!!!!」


「!!!」



『ドガァァ!!』



「おっ。」


振り返る森重の眼に飛び込む桜木の姿。



『ギシギシ・・・。』



「負ける気はしねぇだと。俺もてめーに負ける気はしねぇ。」



桜木が炸裂させたアリウープダンク。



「はっはっは。面白い。」



目の前に現れたライバルに嬉しさを覚え、森重は思わず大きな声で笑った。



 
愛知  84
神奈川 74







続く。

#422 【攻防激戦】

2011-05-13 | #13 神奈川 国体編
愛知  81
神奈川 72




『キュ!キュッキュ!』


『キュッ!』



「さぁディフェンスだ!!シュートすら打たすなよ!!」


「おう!!」

「おうよ!!」




「うぉぉーーー!!」

「おぉぉーーーー!!!」

「神奈川はオールコートマンツーだーーー!!」

「勝負に出たーー!!」




「残り時間と点差を考えれば当然ね。」

と弥生。




「このために、第3Qで体力回復を図ったんだ。決して走り負けるではないぞ!!」

と田岡。




「あとは選手を信じるのみ!!」

「いけーー!!神奈川!!」

高頭と晴子。




「韋駄天やろー、チェック!」

「ぬっ。」


「俺が#4をつけている意味わかったか?」

「あぁ、わかったぜ。なかなかいい選手だな。」

「おい、上目線でいうんじゃねぇ!」

「それは、俺たちに勝ったらいいな!」



『キュ!』


『キュッキュ!!』



エンドラインの金田が河本へパスを入れる。



『ダム!』


『キュッ!!』



「!!!」




「あっさり抜かれたーーー!!!」

「さすが速いぞ!!河本ーー!!」




「きっ清田君!!」

「違うわ!!誘っている!!」




河本の進行方向に天沼。 


「囲むぞ!!」


「ちぃ。」


『キュッ!!』


思わず急停止する河本。


そこへ、天沼と清田が囲みにかかる。




「捕まったーーー!!」

「苦しいぞ!!」




「てめーに簡単に抜かれるとでも思ったか。」

「ぬっ!」



『キュッ!』


『ダムダム!』



河本はボールをキープするも、今にも取られそうな苦しい状態。


天野は、山岡がぴったりマーク。


「河本!こっちだ!」


エンドライン際を走るフリーの金田。


「頼んだ!」


『シュ!!』


「!!!」

「!!」


『バシ!』



「バレバレだろ。」にやっ。


「!!」

「このやろー!」




「ナイスカット!お兄ちゃん!!」

「でかしたぞ!清田!!」




「スティール!!!」

「#4がノり始めたぞー!!!」




ボールは、天沼が拾い上げた。


「前!」


既に清田は駆け上がっている。



「しまった!!」


振り返る河本。


パスを放つ天沼。



「ん!」


死角から伸びてくる長い腕。



『バチン!!』


「!!!」




「うわぁぁーーー!!!」

「天野!!!」

「今度は、天野がやり返したーーー!!」




「こらぁ!!沼っち、油断するな!!!」


転がるボールは、河本の前へ。


「いくぞ!河本!」


「OK!」

(頼りになるぜ。天野!!)


清田が戻ってくる前に、素早くボールを運ぶ河本。




「神奈川が一人足りない!!」

「アウトナンバーだ!!」




『パシ!』


『パシ!』



神奈川は足を動かし、マークマンをスイッチする。


ボールは天野へ。


その横をフリーの青木が駆け上がる。



(デブ坊主か!アオキンか!)


桜木は一瞬の迷いが生じる。


そこへ。



『パシ!!』




「森重だーーー!!!」

「いけーーー!!」




天野は、森重へとパスを出す。



(しっしまった!簡単に入れさせてしまった!)



迷う桜木の動きを天野は見逃さなかった。



『キュ!!!』


『ダムッ!!』



(ぐっ。こうなりゃ、止めるしかねぇ!!)


「来やがれ!!」



『ダム!』


『キュッ!!』



「おりゃーーー!!!」


「ぬぉ!」



「!!!」


「!!!!」



『ザシュ!!!』




「きっ決まったーーー!!!」

「再び2桁ーーー!!!!」




(やろー。)



森重が確実に桜木を超えていく。




愛知  83
神奈川 72







続く。

#421 【海南清田】

2011-05-12 | #13 神奈川 国体編
愛知  81
神奈川 70




『ピィーーーー!!』



「清田君、山岡君、天沼君、桜木君、大泉君。準備はいいですか。」


「よっしゃーーー!」

「ようやく出番。」

「遅すぎだぜ!オヤジ!!」

「さぁ、格好良く逆転といきまっしょ。」

「おう!!」


「2年坊よ!チーム桜木の強さを見ていやがれ!ハッハッハ!!」


(だから、チーム桜木って何・・・。)


「おい、赤毛猿!ここで負けたら、流川に笑われるぞ!気合入れろよ!」

「フン!この天才との勝負に逃げた負けキツネなど、もう眼中にはねぇ。
あるのは、目の前のデブ坊主をぶっ倒し、全国制覇することだけだ!!
野猿こそ、気合入れやがれ!!」

「誰にいってやがる、俺はNo.1ガードだぜ!」



11点のビハインドにもかかわらず、彼らに気落ちしているところは見られない。


むしろ、リードされているがゆえに、集中力は最高の状態まで高まっていた。


最後の10分が、今始まろうとしている。


コートに足を踏み入れる10名の選手を観客が、ベンチが見守る。




「いけーーーー!!神奈川!!」

「愛知、そのまま突っ走れーーー!!」

「神奈川、またしても総入れ替えだーーー!!」




-----------------------------------------------

PG…#9 柳 春風 172cm/2年/湘北
SG…#13 緑川 航 185cm/2年/湘北
SF…#11 上杉 空斗 186cm/2年/陵南
PF…#14 白田 豊 195cm/2年/湘北
 C…#8 黒川 大蔵 193cm/2年/陵南


PG…#4 清田 信長 182cm/3年/海南大附属
SG…#5 山岡 拓真 185cm/3年/陵南
SF…#7 天沼 健一 182cm/3年/翔陽
PF…#10 桜木 花道 196cm/3年/湘北
 C…#6 大泉 大丸 191cm/3年/海南大附属

-----------------------------------------------



「やはり桜木さんだーーー!!」

「残り10分、体力は十分回復しているはずよ!」

「11点差なら、いけるぞ!!」

「さて、この選択。吉と出るか、凶と出るか。」




愛知も大橋を下げて、河本をコートに戻した。



-----------------------------------------------

SG…#11 大橋 卓巳 179cm/3年/愛和学院

SG…#5 河本純一郎 182cm/2年/名朋工業

-----------------------------------------------



「ころころ選手が代えようが同じことだろ。神奈川はうちには勝てねぇって。」

と金田。

「だが、体力は戻っているはず。#6、#7も見たことないが、侮れぬかもしれない。
油断するな。寛も頼むぞ!」

天野が締める。


『コク。』

(赤いの出てきた。)にっ。




神奈川ボールで始まる。




「桜木君!頑張って!!」




「ハルコさん!!任せといて下さい!!必ずや、この桜木が勝利に導きます!!」



「天野。マンツー。俺が赤いのにつく。」

「ん!」

(今日はやけに物いうな。)にこ。


「作戦変更だ。マンツーマンでいくぞ。」


「えっ。」

「おいおい!」


「監督には俺から説明する。それに、寛がいっているんだ。監督だって納得するさ。」


「しょうがねぇーな。」

「了解。」




神奈川のオフェンス。


『キュッ!』


『キュキュッキュ!』




「愛知もマンツーマンだーーー!!」

「足動くのか!!」




「あいつら・・・。まぁ勝てば何も文句はいわねぇがな。」

と笑う冨名腰。




清田には河本、山岡に天野、天沼に金田、大泉に青木、桜木には森重がついた。



「ようやく、タイマン勝負ができるな。デブ坊主!No.1センターの力を見せてやるぜ!」

「がっかりさせるな、赤坊主。」



「偉大なお兄様ってか。」

「うるせー!」


「IHにも出れないやつが、なんで神奈川の#4をつけてる。」


『ダムダム!』


「うるせーよ。それを今証明してやる!」


「弟と一緒で口だけは達者だな。」


(こいつ!)


トラッシュトークの清田と河本。



「久しぶりだな。山岡。」

「あんたもPGが板についているねぇ。」

ライバル山岡と天野。



「お前は誰だ?さては神奈川で一番へたな選手だろ!」

と金田。

「そうかもな。だから、少し手加減してくれないか。」

と天沼。

「わかった。そうとわかれば、お前をカモらせてもらう。」

「やれたらな。」にこ。



清田からその天沼にボールが渡る。



『キュッ!!!』


「!!!」

(速え!)




「あの#7、はぇーー!!!!」

「何者だーーーー!!!」




インサイドをドライブで切り裂く天沼。


『キュ!!』


大泉は、青木を抑え、しっかりとコースを空けた。


(サンキュ!)



『キュ!』


「!!!」



清田もインサイドにきれる。



『キュッ!!』



カバーに入る森重。


天沼はいち早く察知し、桜木へパスを出す。



「沼っち!ナーーイスパス!」



だが、森重は読んでいた。



『キュ!!』



一瞬にして、桜木の前を奪い、シュートを防ぐ。



「ほっ!」


「ん!」



桜木が絶妙に繰り出すポンプフェイクに、一瞬森重の腰が浮いた。


その瞬間をつき、森重の脇から、優しいアンダーパスを送った。




『ぐっ。』

(いい感じだ。)

拳を握る安西。




そこには、トップからきれてきた清田。



「赤毛猿にしては上等だーー!!」



『パス!』



『ダン!!』



「なっなにーーー!!!」


追走してきた河本が叫んだ。



「くらえ!愛知ーーー!!!!」


宙を舞う清田。




「いけーーー!!お兄ちゃん!!」

「ぶちかませ!清田!!」




「!!!!」


「!!」


「!!!」



『ガッシャン!!!!』




「うわぁーーーー!!!」

「おぉぉぉーー!!」

「あのPG、ダンクかましやがったーー!!」

「あの身長ですげーーーー!!」

「山王の柳葉並にすげーーー!!!」




清田のスピード感溢れるダンクシュート。



「どうだ!韋駄天やろー!!」

「こっこいつ!!」




「やった!さすが、清田君だ!!」

「PGになっても、ジャンプ力は健在ね。」




「清田信長・・・。そうか、こいつ、見覚えがあると思ったら、2年前のIHの決勝で対戦した海南の選手か。
このダンクは見覚えがあるぜ。」

と天野。


「今更、おせーよ。当時はNo.1ルーキーと呼ばれ、今はNo.1ガード。
その名は、清田信長、俺様のことだ!かっかっか!」


「監督も教えてくれればいいのに。
ともあれ、今まで思い出せなかったってことは、それだけの選手ってことだ。」

と河本。


「なんだと!」


「じぃとひょろ男がいたからな、こいつを忘れても仕方ないぞ。韋駄天。」


「ぬっ、赤毛猿!」


「じぃ?ひょろ男?」

「牧と神のことだろう。諸星先輩が、よくいってた。」

と青木。


「野猿は実力もねぇのに、口だけは達者だからな。ハッハッハ!」

「てめーにいわれたくねぇ!!」


(こっこいつら、相当仲が悪いぞ。)



ここまで、見せ場のなかった清田が、ダンクを披露。


一瞬にして、愛知、観客の度肝を抜いた。




愛知  81
神奈川 72







続く。

#420 【強者愛知】

2011-05-09 | #13 神奈川 国体編
『ピィーーーー!!』


「赤!メンバーチェンジ!!」




「ディフェンスのスペシャリスト大橋さんや!!」

「老将冨名腰監督、ついに動いてきましたね。」



-----------------------------------------------

SG…#5 河本純一郎 182cm/3年/名朋工業

SG…#11 大橋 卓巳 179cm/3年/愛和学院

-----------------------------------------------



冨名腰の指示は、2-1-2からマンツーマンへ。


注目の秀吉には、投入されたばかりの大橋がついた。



『キュッキュ!!』


激しいディナイディフェンス。



(なんだ、こいつ!)


3Pライン内では、一切ボールを持たせない大橋のディフェンス。


そして、3P外では、秀吉との距離を開け、ドリブル突破に備えた。



(こいつの持ち味は、トリッキーなドリブルとパス。
つまり、それだけをさせなければいいことだ。)


『キュ!』


(振り切れない。)



秀吉は大橋を振り切ろうと、激しく動くが振り切れず、みるみる体力を削られた。


現チームにおいて、PGの役割をも担う秀吉にプレーをさせない。


かろうじて、海斗がゲームをコントロールしているが、外角を狙うことができなくなり、
更なる悪循環を招いていた。




「さすがにPGがいないと厳しい。海斗もシュートチャンスが作れないでいる。」

(清田を投入するか。)

悩む田岡の横で、安西が交代を告げる。


「柳君、緑川君。いきますよ。」

「了解。」

「はい。」



-----------------------------------------------

SG…#15 清田 秀吉 175cm/1年/海南大附属

PG…#9 柳 春風 172cm/2年/湘北

-----------------------------------------------

-----------------------------------------------

SF…#12 上杉 海斗 186cm/2年/海南大附属

SG…#13 緑川 航 185cm/2年/湘北

-----------------------------------------------



「ハァハァハァ。なんだ、あいつ。
俺のせっかくの華々しいデビュー戦を!ハァハァハァ。」

ベンチに座る秀吉が荒々しい呼吸で怒鳴っていた。


「それが小猿の実力だ。ハッハッハ!」

「うるせー。」



清田 秀吉


出場時間 96秒

アシスト2を記録。

ほろ苦い全国デビュー戦となった。



安西は、大橋に抑えられるや否や秀吉をあっさり交代させた。

同時に、清田兄弟、双方がベンチに退いたのを機に、海南の上杉海斗も交代させた。




「思ったより、冨名腰監督の対応がはやかったわね。そして、安西先生も。」

「ベンチ同士も熱い!」




柳、緑川を投入すると、すぐに白田を含めた湘北2年生トリオが鮮やかなパスワークで得点を奪った。

神奈川の主導権を海南アウトサイドから湘北トリオに移す。

目まぐるしくオフェンスのリズムを変える神奈川陣営。

突破口を探る。

来たる勝負のときに備えて。



『シュパ!』


「よぉし!悪くない!」


緑川、本日初得点をあげる。



だが。



『シュパ!』



緑川はあっけなく天野にカットイン許す。


(はっ速い。)




「こらーー!!!グリ!!なにをやっておるか!」




(そっそんなこといったって。)



続いて、緑川がSF大橋にスクリーンでブロック。


黒川が森重を抑え込み、空斗が切れ味鋭いドライブを決めた。




「ナイッシュ!空斗!!」

「緑川君もナイススクリーンや!!」




(なんだかんだいっても、湘北のスタメンを務める緑川。
自分の活かし方、味方の活かし方をよく心得ておる。)

と田岡。


「大蔵もいいぞ!巧く森重を抑えているぞ!!」




だが。



「!!!」



『ピィーーーー!!』



「!!!」



『バス!!』


「白!#8!プッシング!!!」




「うわぁぁぁーーー!!」

「森重が力技できたーーーーー!!!」

「さすがに止められない!!!」

「しかも、バスカンだーーー!!!」




黒川は、第3Q、3つめのファウルを犯した。


第1Qに犯したファウルとあわせると4つ。

もう後がない。

しかも、森重のバスカンプレーを献上してしまった。


「赤いの出したら。」

「ぬっ。」




「こら!!黒坊主!!ファウルするなら、シュートを打たせるな!!」




(そのつもりだったんですけど、どんどん動きがよくなっている・・・。
俺の動きに対応してきているのか。)



『シュパ!』


フリースローも決め、点差は更に広がっていく。




「田岡先生。」


「ここは、黒川を信じてやらせます。よろしいでしょうか。」


「わかりました。」


(ここは耐えどころだぞ!黒川!!)




神奈川のオフェンス。


白田、十八番のフックシュート。



『シュ!』



『チッ!』



「!!!」


「なに!」


(どこから!)



森重が横からブロック。


(叩き落せなかった。もう少し早めに動こう。)



ボールの軌道が変わる。



(さっきは届いていなかったのに・・・。
力をセーブしていたとでもいうのか。いや、対応してきたというのか。)



ボールは、青木が奪った。


そして、金田を経由し、天野へ。


柳と緑川が懸命の戻りを見せた。




「よく戻った!!!」

「速攻を防いだ!!!」




そこに、大橋と空斗が加わり、3on3。



『ダムッ!!』


トップの天野、左右を確認する。



「・・・。」にこ。

(打ってくれといわんばかりだな。)



『シュ!!』



「!!!」

「!!」

「なに!!」

「打たれた!!」



コート上全員の意表をついた天野の3P。



『シュパ!!』




「きっ決まったーーーー!!!」

「やるぜ!天野!!」

「アーマーノ!アーマーノ!」




「頼りになるやつだわい。」

にんまり微笑む冨名腰。




『バチーーン!!!』


そして、第3Q終了間際、天野が緑川のシュートを豪快にブロック。


速攻崩れから、強引に青木がねじ込み、愛知は2点を追加した。




「うわぁぁーーーー!!」

「おぉぉーーーー!!」

「ついにーーーーー!!」

「11点差ーー!!!」

「愛知が2桁のリードを奪ったぞーーー!!」




『ピィーーーーー!!』


怒涛の第3Qが終了した。




「神奈川はよく我慢したわね。」

「確かに清田君たちを戻してもいい状況でした。
秀吉君はすぐに引っ込めたのに。」

「最終Qに全てを注ぐつもりね。ここからは激しくなるわよ!」




愛知  81
神奈川 70







続く。

#00 【こんにちは】

2011-05-07 | #00 ご挨拶&目次
こんにちは。毎回、拙いブログを見ていただきありがとうございます。

うまだんくと申します。

名作スラムダンクの続きを勝手にアレンジし、書かせて頂いております。


約2ヶ月ぶりの更新をさせていただきました。

様々な要素や原因が絡み合い、PCさえ触れることができない状況が続き、

ようやく【何気ない日常】を取り戻し始めました。


今後、定期的な更新ができるかどうかはわかりませんが、

途中で投げ出すようなことはいたしません。

気長にお付き合いしていただけたら幸いです。


なお、皆様からのコメントを放置するわけにはいきませんので、

しばらくコメントの受付を控えさせていただきます。

今までの激励や応援、厳しい声などのコメントは全て読ませていただきました。

ありがとうございました。



最後に、東日本大震災におきまして、

亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、

被災地域の一日も早い復興がなされますことを心よりお祈り申し上げます。



今後ともよろしくお願いいたします。

#419 【秀吉の弱点】

2011-05-07 | #13 神奈川 国体編
愛知  67
神奈川 62




秀吉のトリッキーなパスが、森重の裏をかき、白田のシュートを演出した。


「いいぞ!秀吉!」

「いえーーい!」


親指を立てて、海斗に応える秀吉。



「ちっ、あいつ、動きが読めねぇ。」

「あのドリブルのハンドリングは、ストバスあがりか。」

「やりづらいな。ああいうタイプは。」



愛知のオフェンス。



『ダムッ!』


『ドン!!』


(ぐっ!)


森重はパワードリブルで、黒川を押し込む。



『キュッ!!』



白田のカバーリング。


2人がかりで森重を捕らえた。




「ナイスディフェンスだ!!!」

「ナイスカバーー!!」




森重は、ここで冷静にパスアウトをする。


「!!」


「!!!」



『パシ!』


『パシ!!』


『パシ!』



素早くボールが周り、あっという間に逆サイドの青木へ。



『シュパ!』



あっさりと追加点を奪う。




愛知  69
神奈川 62




「いいぞ!いいぞ!アオキ!アオキ!!」




2校から選出された愛知県代表もまた、抜群のパスワークを見せていた。




「森重君もいい判断ですね。」

桜木の横に座る安西が口を開く。


「フン!ドーってことねぇ!」


「1on1なら攻める。アウトナンバーなら、冷静にパスを捌く。バスケを良く理解しています。」

「・・・。」

「ですが、あの程度なら桜木君にも出来ている。」


「トーゼン!!」


「この試合、桜木君にはもうワンランク上のステージを目指してほしい。」

「ワンランク上のステージだと?」


「頼みましたよ。ほっほっほ。」


「ハッハッハ!まっかせなさい!!」

(もうワンランク上って、なんだ・・・。)




『ダダッダムダッダム!』


秀吉独特のリズムを刻むドリブル。



『ダッダダダム!』


低いドリブル。



(こいつ、遊んでいるのか。)

苛立ちを隠せない河本。



『サッ。』


「!!!」


秀吉の出した腕の方向に眼をやる河本。



「フェイクだ!!」



「!!」



『ダム!!』


逆から秀吉が河本を抜く。



『キュッ!!』


(バックビハインドか!)



天野が冷静に河本をフォローする。



(ちっ。やるな、天野さん。だが、これはどうだ!!)

と秀吉。



『ダム!』



「バックビハインドに見せかけたフェイク!!」

「持ってないか!!」

「ダブドリ!!」



審判は笛を吹かない。



『ダムッ!!』


「なっ!」


天野も抜いた。




「すげーーぞ!あの#15!!!」

「ドリブルのテクニックがすげーー!!」




「昔から、ドリブルだけはうまかったからな。」

と清田。

「シュートは、全く入らないのが最大の弱点だが。」

と苦笑う大泉。




「秀吉君のドリブルキープ力は、神奈川においてもトップレベル!」

「でも、シュートは最低レベルなのよね。」

(使い勝手が難しい選手よね。)




壁のように立ちはだかる森重。


その後ろ、0°エンドラインのぎりぎりを空斗がきれる。



(もらい!)にかっ。



『バン!』



「おっ。」


「なに!!」



森重の股を抜くバウンドパスが、空斗に渡った。



『スト。』



空斗のバックシュートが決まる。




「もっ森重の股を通したーーー!!」

「なっなんてやつだ!!!」

「あいつ、結構やるぞ!!」




「ナイスパス。」にこり。

「空斗さんもいいとこ、きれますね。」にかっ。




愛知  69
神奈川 64




「高頭先生!秀吉君が凄いですよ!!愛知を翻弄しています!!」

はしゃぐ晴子。

「ふむ。巧く自分のリズムを作り、相手のリズムを崩している。
まずは成功といえる、だがそう長く持つか。」

と高頭。

(なにせ、レイアップシュート以外は、全く入らん素人並だからな。)




「安西先生!!秀吉の起用バッチリですぞ!愛知は対応できておりません!」

と田岡。


「今はな。」

(いつかボロは出る。)

と清田は心配そうに見ていた。




「あいつは少し目障りだな。リズムがうちとは合わん。大橋、準備しとけや。」

と冨名腰監督。

「わかりました。」




『バス!』


金田のシュートが決まり、再び神奈川のオフェンス。



『ダッダム!!』




「抜いた抜いた!また抜いたぞ!!!」

「いけーーー!!#15!!」




河本と金田を抜いた秀吉。


森重は、インサイドを警戒して動かない。


ジャンプシュートの打てる間合い。



「フリーー!!」

海斗が声をかける。




「打てーー!!」

ベンチから清田も声を掛けた。




(・・・。)


『ビィ!』


秀吉は、海斗にパスを送った。




「フリーだったぞ!!」

「なんで打たないんだーーー!!!」

「チャンスだったぞ!!」

「どうした#15!!」




(おっ俺だって入るなら、打つさ!)

「海斗さん!打って!!」



『シュ!』



『バス!!』



海斗は、難しいジャンプシュートをねじ込んだ。



「さすが!」

「さすがじゃない!打てるときは打たないと!!」

「だって、入らないんだもん。」

「だから、シュート練習サボるなっていつもいっているんだ。」




「あぁー、秀吉の悪いくせがでちまった。」

と清田。




「大橋、わかったか。今の#15の動き。」

「ええ。ジャンプシュートが苦手かもしれませんね。」

「邪魔者は厄介払いといこうか。」




愛知  71
神奈川 66







続く。