ガワ萌ヱ日報

わずかな情報と膨大な妄想で構成された、ガワ萌ヱな人のためのWEB壁新聞です。

ぶらり冬旅京都編

2012年01月06日 22時17分10秒 | 未分類
目的は「ウルトラQリターンズ・怪獣絵師 開田裕治とTOYの世界」だったが、
せっかく河原町まで来たんだし・・・ってことで、
ちょと欲張った結果、ノンジャンルなぶらり旅になってしまった。




別に頑張って早起きしたわけではない。
早朝のように見えるが、これでも午前9時半近くの光景である。
ワタシが冬場に遠出する時は大雪注意報または大雪警報が発令される定めなのである。
ゆえに、高速バスに乗ったはずが、事故車のせいで低速バスになり、
さらに並走する除雪車(追い越し禁止)に行く手を阻まれ、
ついには徐行バスになってしまったのもまた定め・・・




しかし目覚めればそこは京都。しかもどピーカン。
今回はやや土地勘のある場所なので、スマホのナビをテストしつつ移動したのだが、
京都市役所まで来たら、現在地マークと目的地マークが重なっておるではないか。
しかし京都ロフトなんてないぞ・・・・と思ったら、
アーケードに視界を遮られて建物が見えていなかっただけどいう・・・




そんなわけで、あっさり到着!
会場がロフト1Fということで、ウルトラQ物販祭り状態に圧倒される。
まずは開田先生の絵を心ゆくまでガン見する。
そしてお買い物タ~イム♪




ロフトのすぐ近くに丸亀製麺があったので、
釜玉(並)と鶏の唐揚げを食す。




三条大橋の擬宝珠越しに北山方面を望む。
目的は達したが、そのまま帰るにはもったいない良いお天気なので、
もうちょいあちこち散策したくなってしまった。
八坂~清水寺、南禅寺~哲学の道、北大路~植物園はもう踏破済みなので、
まだ歩いたことのないルート考えるのもまた一興である。




そんなわけで、今回はA地点の京都ロフトから赤矢印の出町柳まで、
鴨川沿いに北上してみることにした。




じゃじゃ~~~~~ん

知ってる人は知っていが、知らない人にとってはただの川の合流地点にすぎない、
「四畳半神話大系」の聖地に立つ!




存外若者が多いのは、やはりアニメ化の影響であろうか。
小津はいないが、黒髪の乙女が飛び石渡りをしているではないか。
ならば私も・・・




あれをご覧と指さす先に、白鷺は小首かしげて川の中。
しかも飛び石もただの切石ではなく、亀型石と千鳥型石が配置されている。
本当は蹴上のインクラインにも行きたかったが、
相当な距離を歩くことになるので、今回は断念した。




今回の物品購入は悩みに悩んでこの2品。
多種類優先ならポストカードブックだが、勿体無くて使えないのは明らか。
ならば特に好きな絵をなるべく大判で・・・ということで、
ウルトラマンシリーズポスターブック(バルタン絵といえばコレでしょ!)と、
大好きなカネゴンのクリアファイル(背面のケムールがまた良いのよ!)を。
丸山浩さんのインタビューが掲載されてる「特撮が来た!23」は、
後日通販にて入手予定であります。



海外メディアの資料で見る福島第一の事故経過

2011年04月24日 19時35分38秒 | 未分類
某所でニューヨークタイムスが作成した放射能レヴェルの経過変化資料を拾ったので、
自分なりにフクシマを振り返ってみることにした。

以下の図表は極秘資料でもなんでもなく、
公表された数値を時系列で整理しただけのもの。
つまり、当初は一般人に知られてもかまわないとされていたが、
その後、国内のマスコミがこの手のものを作成、検証、報道した記憶がない。




横軸は3月11日からの時間経過。
縦軸は放射線量。単位はミリシーベルト/1時間。
1シーベルト=1000ミリシーベルト。
1ミリシーベルト=1000マイクロシーベルト。

黒い実線=発電所ゲート付近の値
赤い太線=原子炉建屋付近の値
赤い細線=事務棟の値


①3月12日午後、1号機原子炉建屋で水素爆発。

建屋の天井裏に溜まった水素が爆発して、建屋上部を破損。
周辺の放射線量が僅かに上昇。
炉心ではウラン235の崩壊熱による温度上昇で、
燃料被覆管のジルカロイ合金の溶融が進んで水素が発生した。、
同時に、被覆管内にに中に封じ込められていた放射能が外に漏れ出し始める。

翌13日には、ドライベント(炉心内圧を下げるための圧力弁開放)による、
放射能の増加が見られる。


②3月14日昼ごろ、3号機原子炉建屋で素爆発。

辛うじて格納容器と使用済み燃料プールは残ったと思われるが、
建屋の破損状況は悲惨を極める。
この頃から、原子炉圧力容器内への海水とホウ酸の注入が始まり、
一旦は放射能レベルが低下する。

しかし数時間後の14日夜、4号機で原子炉建屋で燃料貯蔵プール由来の水素爆発。
4号機は点検中で稼動していなかったが、
使用中のまだ充分に活動的な燃料を一時的にプールに貯蔵していたため、
一気に水温が上昇→沸騰→蒸発→露出→溶融→爆発の過程が進んだと思われる。
以降、原子炉建屋付近の固定計測機器(モニタリングポスト)の放射線データは公表されていない。


③3月15日、2号機の格納容器に付属する圧力調整室が爆発。

一気に大量の放射能が放出しているのは、この時までに燃料棒の破損が進み、 
結果的に、圧力容器の密閉性が大きく損なわれたことによる。
こまたの頃から、高濃度汚染水の漏洩が始まっていたと考えられる。


④続いて4号機原子炉建屋で火災発生。

この後数時間のうちに大きなピークが3つ続いているが、
火災によっても爆発に匹敵する放射能が放出されていることに注目したい。
重要なのは、何が燃えたかではなく、
何が発火につながる高温の熱源になったかということ。
そこにバッテリー類があれば火元となった可能性が高いが、
個人的には、プールの底に溜まった核燃料ペレットが、
一時的に再臨界した可能性を否定しきれない。


この頃、ワタシは真剣に国家崩壊の危機を感じていた。
15~16日にかけての放射線量の乱高下は、
圧力容器の底に溶け出した燃料ペレットが溜まる→
局所的な再臨界を繰り返す→
底が抜けて制御棒が脱落する→フルメルトダウン→水蒸気爆発
という最悪のシナリオを考えさせるに充分だった。


⑤3月17日、自衛隊のペリコプターによる3号機プールへの海水投下。

これ以降、放射線が減少傾向となり、事態悪化に一定の歯止めがかかる。


⑥3月18日、午後~早朝にかけて、東京消防庁ハイパーレスキューによる長時間放水が行われる。

水蒸気による一時的な放射能の飛散増加はあるが、
この日から電源復旧にむけた作業が開始される。



グラフの右側は一般的な被曝量との比較。
1時間当たりではなく、1回あたりの放射線被曝量。

1.全身のCTスキャン 10ミリシーベルト前後

2.米国における年間総被曝量 6ミリシーベルト

3.米国における自然界からの年間被曝量 3ミリシーベルト

4.胸部レントゲン1回あたりの被曝線量 1ミリシーベルト 



福島県では、1時間あたり3.8マイクロシーベルト以下であれば、
児童の野外活動を制限しないという。
仮に1日平均3時間程度外で過ごすとして、約12マイクロシーベルト、
遠足等を含めると、1年で約4ミリシーベルト。
小学校に6年通うと20ミリシーベルトを超える。
一方、幼児の放射線に対する感受性は成人の5倍程度といわれている。

この判断が妥当か否か、結果がわかるのは今から5~10年後になる。




原発報道とメディア

2011年04月17日 12時58分39秒 | 未分類

以前から東電の記者会見がネットで生中継されているのは知っていたが、

どうせ言えることしか言わない隠蔽会見なんか見る価値無いと思っていた。

しかし、それを注視している人が少なからずいるということは、

全くの時間の無駄というわけでもなさそうなので、

昨夜の WEB岩上 と ニコニコ生放送 を視聴してみた。

結果からいえばやはり不手際を装った隠蔽大会であることに間違いはないのだが、

それでも見るべき箇所はあった。






その1 注水は最大限行われているわけではなく、計算上蒸発していると思われる量を注ぎ足している。






一ヶ月も注水してるのになんで炉心の燃料棒が水没しないのか、やっとわかった。

つまり水没させたいけど、いっぱい入れると水蒸気圧が高まって、

炉心の放射能まみれの湯気を大気に開放しなきゃいけないから、

圧力容器に負担をかけない範囲でしか注水できないってこと。

しかもすでにあちこちから漏れちゃってるので、

通常運転並の圧力はかけられないってこと。





その2 水素は被覆管のジルコニウム合金からだけではなく、放射線が水を分解することによっても増える。





つまり、使用済み燃料保存プールが原因の水素爆発は注水で抑えてるけど、

炉心での水素発生は注水だけじゃ止められないってこと。

なので、1号機の格納容器上部に水素が溜まってるから窒素圧で追い出そうとしたけど、

すでに格納容器の気密性もあやしくて、あんまり圧力が上がらないっていう・・・・





その3 汚染水が海に流れ出すのは止めたが、しかし思ったほど海水中の放射能が減っていない。




これはちゃんと説明があって、

拡散防止用にフェンスやら板やら入れたので、沈んでいたものが攪拌されたかもしれないが、

もしかすると海面下に別の地下水流出ルートがあるのかも、だって。





その4 震災発生後一ヶ月目にして、ようやく外部設置用熱交換器を手配。





「発注じゃありませんよ、手配ですよ」と強調していたので、

いまだに既存施設の完全復旧を目論んでいるふしがあるが、

あれだけの地震と爆発の目にしていながら、あまりに楽観的過ぎないかね?

つか、素人のワタシでも、仮設循環冷却設備の構築を先行、

もしくは復旧と同時進行でやったほうがいいと思うんですがね・・・




とかまあ、TV(特に民放)では多分流れないであろうハナシがチラホラと。

HNKは親方の政府には配慮しなきゃならんけど、

民放みたいに大スポンサー様である電力会社に配慮しなくてもいいだけちょっとマシかなって。




電波メディアはこんな状況だけど、

新聞雑誌等の紙メディアは、時々海外の専門家の意見を載せている。

実際にフクシマを見ていないから、細かい部分は予想と予測の域を出ないし、

IAEA自体がウラン鉱山利権の代弁者みたいなものだし、

即座に鵜呑みにするわけにはいかないのだが、

それでも政府&東電の隠蔽体質と後手後手ぶりがうかがい知れたりするわけで・・・






1号機格納容器への窒素充填の謎

2011年04月10日 23時36分55秒 | 未分類

原子炉内の水位が回復してないから、

いまも水素が発生し続けているのは間違いない。

しかしすでに建屋の天井が吹っ飛んでいるわけだから、

発生した水素は配管の隙間から漏れて、大気中に逃げていくはず。




漏れる量より発生する量が多くて、

原子炉の外側の、格納容器上部にどんどん溜まってるってこと?

どんだけの勢いで被覆管溶けてんの?




いやむしろ、水素爆発防止のためじゃなくて、

散発的な再臨界を繰り返している原子炉を冷却するために、

格納容器に液体窒素流し込んでるんじゃないかと・・・・




つまり水の注入による冷却効果が落ちてることの証拠っつうか、

循環冷却系の復旧、或いは再構築が到底間に合いそうにないから、

ここで米軍が早期解決を狙って事態の打開策を提案したのではないかと。




もし真実が明かされたとしても、政権交代後か、

フクシマが米軍の管理下になってからだと思うけど。





最悪の事態のさらにその斜め下とか・・・

2011年04月07日 20時46分42秒 | 未分類

ちょっと過去記事をさかのぼってみたんだが。

3月13日の記事

現実はさらにその斜め下をいっていたというオチ。

いや、まだオチには程遠いか。




チェルノブイリの事故の後、

自宅から10kmちょっとのところに似たような施設があるのが気がかりで、

「Newton」の原発特集号を買って読んだ学生時代。

安全神話を鵜呑みに出来なくて、

自分なりに理解して安心したかったのだろうけど、

記事の内容がワタシの知的レヴェルをはるかに凌駕していたので、

「沸騰水型=BWR」と「加圧水型=PWR」の違いがなんとなく判った程度だった。




その程度の人間が予想したところで、真実に近づけるはずもないのだが、

それでも何も知らないままでいるよりは良かったと思う。

しかしその後の推察でその可能性に気がついた「再臨界」と、

「緩慢な原子爆弾化」だけは現実のものになって欲しくなかった。




これで日本は太平洋戦争の敗北直後に等しいレヴェルまで落ちた。

いや、むしろ大地震と富士山噴火による大飢饉にみまわれた、

江戸時代末期、徳川幕藩体制末期に近い状態といったほうがいかも。




今度こそアメリカの植民地化来た?




どちらにしろ、目先の平和にどっぷりと甘んじて、

ひたひたと押し寄せている危機に気がつかず、

いや、つとめて無視しようとしていた日本国民にふさわしい結末かも。

自分の周囲さえ安全で快適でありさえずればいい。

目障りな廃棄物は違法に投棄して、見えなくすればいい。

誰かが片付けてくれる場所は散らかしたもの勝ち。

見つからない限りはやったもの勝ち。

でも自分だけは無事で当然。




つかの間の、半世紀ほどの繁栄だったな。

しかも沖縄の犠牲の上に成り立った、米国の軍事力頼みの平和。

安寧を盲信し、利権にしがみつき、快適さに溺れた結果、

国土そのものが汚染され、国そのものが沈没するとはなんたる皮肉。

いや、むしろ当然の結果か。




まあまた1から、いやマイナスからやり直すだけなんですけどね。

いつの世も庶民は「生活」するのみ。

食べるものを食べて、出来ることをして、次の世代に未来をゆだねること。

ただそれだけ。



















概略説明

2011年04月03日 14時28分55秒 | 未分類

某掲示板で、たいへん簡素でわかりやすい記事へのリンクを見つけたので。

http://www.asahi.com/international/update/0330/TKY201103300512_01.html


福島第一では、地震発生から津波到達までの1時間はディーゼル発電機で、

その後8時間はバッテリーを使用して冷却系を稼動させていたわけだから、

当初9時間は原子炉の健全性は保たれていたと思われる。

その後、予備電力を使い果たして冷却系が停止→

核燃料の温度が上昇→炉心の水が蒸発→燃料が露出し始めるまで、

最大限に見積もって約3~4時間だろうか。

つまり地震発生からほぼ12時間後辺りから、危機的な状況が始まったと思われる。

翌12日の朝にはすでに燃料棒露出→被覆管損傷→水素発生、

昼前には燃料露出→溶融と事態の悪化が進んでいたと思われる。






ちなみに菅直人首相が福島第一原発を視察したのが、まさにこの12日の朝。

原発の安全性をアピールしたかったんでしょうけどね。

そこで「今それどころじゃないんです!」と言わない東電もねえ~





そうすると地震発生から24時間後の12日午後~夜あたりで、

ここの過去記事に書いたような、

被覆管が溶けて露出した核燃料が原子炉圧力容器の底に沈む→制御棒から離れる→

さらに溶けた燃料が集積→一定密度を超過→局所的に再臨界→圧力容器の底が損傷する

という最悪のシナリオが進行していたのかも。






実際はこの辺りから海水の注入が始まっていたはずなので、

大量の水蒸気発生→炉心内圧力増大→圧力開放弁から放射能拡散とか、

格納容器の圧力増大→圧力調整室破損とか、

最近の高濃度汚染水ダダ漏れに繋がる現象が起こっていたわけだ。






しかし、もしここで海水が注入されていなければ、

原子炉圧力容器溶解(フルメルトダウン)→水蒸気爆発→核燃料爆散×3発

それに加えて、使用済み核燃料プールの水蒸発→(原子炉と同じルート経由)→

使用済み核燃料爆散×4発(最悪6発)で、

完全にチェルノブイリ超えしていたわけで。






ここで原子炉の水蒸気爆発と、原爆水爆等の核爆発の違いを述べておくと、

前者では核燃料がばら撒かれるのに対して、

後者は火薬を使って爆縮させることで、一瞬のうちに核燃料を燃やし尽くす。

つまり、原爆として一瞬で放出されるはずの熱線を、

じわじわと継続して放出させるための装置が原子炉なわけ。

もっとも、用途が違うので燃料の質も中味も別物ではあるのだが。







繰り返しになるが、ワタシが今こうやってあれこれ御託を並べていられるのは、

自衛隊と東京消防庁ハイパーレスキューが決死の注水作業を決行し、

その後も各地の消防署ならびに米軍の応援によって、

注水冷却作業が続行されているからである。






本来なら、冷却と放熱を繰り返す循環冷却であるべきだが、

それが可能になるまでは、現在の「冷水掛け流し作戦」を続けるしかない。

核燃料が溶け込んだ汚染水が流出するのは必然だが、

それが爆散によって空気中に撒き散らされるよりは、

人体への悪影響は軽減される。

原子炉上空の大気流れを止めることは出来ないが、汚染水は貯蔵出来る。

海への流出は止められないだろうが、ある程度は抑制できる。

局所再臨界も、温度が下がれば新たな燃料の沈殿が収まって、やがて収束する。





尚、「廃炉」についてだが、1号機と2号機はともかく、

3号機のフルサーマル用MOX燃料については、

まだ処分法が確立されていないことは以前の記事でも述べた。

つまり廃炉に数十年を要するというのは、

その研究開発期間を含んでいると思ったほうがいい。







収束まで5年くらいかかるだろうか・・・

2011年03月30日 21時42分14秒 | 未分類
とにかく、今すぐコンクリート石棺の設計を始めるべし。

中途半端に色々被せても、

放射能に汚染された廃棄物が増えるだけだし。





核燃料の冷却に必要な期間は早くて1年、最長で3年だから、

早く冷えたところから、水の代わりにコンクリートを流し込むべし。

その作業に使う専用車両はすでに現場にある。

壊れていない燃料棒は処理施設に回して、

いつか出来るであろう核廃棄物貯蔵施設に葬るとしても、

原子炉や貯蔵プールで溶解した分はもうどうしようもない。

リモコンロボットを使って、回収→集積できればいいけどね。





汚染水については、廃船間近のタンカーに積んで、

当面は沖合いに放置して、

その後海底に沈めて漁礁にするしかない。





もう原子炉圧力容器も、格納容器も、タービン建屋もガッタガタなんだから、

さらにその外側から完全封鎖するしかないじゃないか。

3年冷やして、その後1年で汚水処理して、

更に1年がかりで石棺作って都合5年・・・

それでも原発から半径10km の範囲には、

再び人が住むことは出来ないと思われる。





これが初動3日間の無策の結果である・・・










またまた今更なハナシで申し訳ないが・・・

2011年03月27日 13時10分30秒 | 未分類
過去記事で、原子炉内部が圧力開放弁を介して間接的に暴露状態であると書いたが、

残念ながら、実際それと似たような状態であることがわかった。




圧力開放弁から気体として放出された放射性ヨウ素が、

雨の雫とともに関東各地に落下して、水道水が汚染された。

原子炉への水の注入が続く限り、

高温で気化した水、つまり水蒸気が発生し続け、

それが格納容器の圧力を押し上げ続けるわけで、

どこかへその「圧」を逃がさなければならないわけで。

そのために圧力調整室があるのだが、

「室」でる以上、容量には限りがあるわけで・・・





・・・と思ったら、さすがに圧力開放弁開けっ放しはまずかったらしく、

必要な時だけ緊急避難的に開放することになっているらしい。

ならば、じゃんじゃん空気中に蒸発している貯蔵プールはさておき、

格納容器内の原子炉に注入した分はどうなってるんだと。




結果、2号機は壊れた圧力調整室から、

1号機、3号機はタービン棟へ続く配管のいづこかから漏洩していた模様だ。




しかしこれはただの水ではない。

溶解破損した燃料棒から露出した核燃料に直接触れて、

その中の放射性物質がたっぷり溶け込んだ、いわば「死の水」なわけで。

まあ一つ幸いなことといえば、危険極まりないウランとプルトニウムは、

自然界に存在する最も重い元素なので、

ふわふわと空中に漂ったりはしないことだろう。




(ただし再臨界メルトダウン後の水蒸気爆発による拡散時を除く)




実際、タービン棟の地下に溜まった水の一部は、

すでに排水口から太平洋に流れ出しているわけだが、

最も重い元素であるだけに、海上を漂うわけでもなく、

ただ静かに海底に沈殿していくばかりであろうと思われる。

そしてその海底が大陸移動によって地表に現れる頃には、

半減期数千年~数十万年のプルトニウムといえども、

すでに放射線を出し尽くしていることだろう。




今更だが・・・泣きたくなるほど今更だが、

地震直後に、崩壊熱が溜まる前に、

可及的速やかにポンプを集めて海水を投入出来ていれば・・・・・・




被爆された作業員の方々だが、

彼らが足に受けたのはベータ線であって、

チェルノブイリや東海村臨界事故のような中性子線ではない。

ゆえにもし遺伝子の損壊があったとしても、

それは皮膚の表層にとどまる可能性が高い。

だからといって、応援に来てくれた作業員(おそらくは孫請け、ひ孫請け)の、

安全管理を怠った東電が許されるわけではないが。







福島第一3号炉の黒煙から推察できること

2011年03月24日 20時41分44秒 | 未分類
何かがくすぶっている。

原子炉の真上にある可燃物とは一体何かと考える時、

一番ヤバそうなのが、使用済み核燃料を貯蔵プールに出し入れするためのクレーン。

特に3号炉は建屋の上部が完全破壊してるので、

天井付近にあったクレーンがプールに落下してるのはほぼ確実。




普通のプールにクレーンが落ちても火事にはならないが、

3号炉のプールに入っているのはプルトニウム濃度の高い燃料棒だから、

その頭がちょっとでも水から出てしまうと、

重元素の自然崩壊熱でどんどん温度が上がってしまう。





原子力発電というのは、そもそもこの原子崩壊を人為的に連続させて、

発生する膨大な熱でお湯を沸かして、その蒸気でタービン回すものだからして、

原子崩壊連鎖を絶てば(原子炉を停止させれば)勝手に冷えるものだと思っていた。

しかも単に水に沈めておけば良いわけではなくて、

その水を循環させておく必要があるとは知らなかった・・・無念。





つまり、仮にプールが満タンだったとしても、

弱火で炊き続ければいつか沸騰する→水が減る→燃料棒がさらに加熱する悪循環。

熱々になった燃料棒にクレーンへの配電用ケーブルか、

油圧系から漏れた作動油が触れて、あの黒煙になったものと思われる。





そこで、航空消防隊の特殊車両、ハイパーレスキューの屈折放水車、

東電が借りてきたコンクリート打ち込み用車両等々で、

決死の注水作業が続けられてきたわけだが、

それでも燃料棒が付近の可燃物を発火させるほど高温になっているということは、

3号機のプールを満タンにすることが出来ていないということ。

果たして漏れているのかこぼれているのか・・・・・





と思ったら、原子炉棟の隣のタービン棟の地下で、

溜まった水が足に触れたことにより、作業員がベータ線被爆したとのニュースが。

(初稿でガンマ線と語表記。ベータ線に訂正)

いまのところ原子炉格納容器は無事らしいので、それが確かであれば、

この水に含まれている高濃度の放射能が、

燃料貯蔵プールに由来すると考えるのが自然ではないのか?

空気中の放射能レベルは当然チェックしているが、

足元の水は警戒していなかったのだろうか?

ただの津波の名残の水だと思ったのだろうか?




ならば原子炉格納容器に付随する圧力調整室が壊れていると思われる2号機でも、

3号機と同じ現象が起こっていると思われるのだが・・・・




今出来ることは、外部からの的確&粘り強い注水によって、

放射能の飛散を防ぎ切ること。

そして、周囲の放射能レベルの低下を辛抱強く待つこと。

それしかない。





焦れた米軍が強行突入しなければ・・・のハナシだが。





仕事が休みのうちに色々まとめ

2011年03月20日 11時34分47秒 | 未分類
●電源復旧工事

津波で破壊され、海水をかぶった上に、

水素爆発で放射能を帯びた瓦礫に囲まれた設備が、

簡単に復旧するとは思えないので、今後相当な時間を要するものと思われる。

その間、自衛隊とハイパーレスキューの心労が続くことになる。




●放射能の減り具合

3号機の使用済み核燃料プールが一時的に満水状態であると仮定すると、

現状の放射能の主な発生源は、

やはり1号、2号、そして4号機の使用済み核燃料プールではないかと推察される。

放射能はプール内の使用済み燃料の、量、質、そしてこれまでの冷え具合によるから、

どれがどのくらい危険なのかについては、現場の判断を信じる他はない。




●ものすごく今更のハナシ

地震発生当日、非常冷却機能が失われた時点で廃炉を決定していれば、

そして即座に米軍の核対策専門部隊を投入していれば、

その日のうちに福島第一は制圧されていたかもしれない。

しかし、いかに緊急事態とはいへ、

在日米軍海外の部隊を緊急上陸させることを決断できなかったようだ。




●米国の思惑

米国本土の放射能汚染絶対阻止。

今は大部分を100キロ圏外に待機させ、

状況に会わせた機材と助言を必要に応じて提供しつつ、

日本政府の対応と事態の推移を見守っている。

しかし米国本土に危機が及ぶと判断した時点で、

強制的に介入してくるものと思われる。

米軍が当初予定していた原子炉制圧作戦がどのようなものかはわからない。

しかし、それがすみやかに原子炉内部を冷却し、

放射能の飛散を最小限にとどめるものであることは確かだろう。

それが原子炉の再利用および延命の道をを完全に断ち切り、

なおかつ一定期間、または恒久的な米軍部隊の駐留をともなうものであったとすれば、

現政権の体質的に、拒否反応があって当然というべきか・・・





●鬼が笑うほど先の話・・・でもないかも

首都圏の電力事情を鑑みるに、

直近の問題は夏の暑さ対策に尽きるだろう。

短期的には工場の昼夜2交代制操業とか、ネクタイ&スーツ禁止とか、

日中の暑さをやりすごす為の避難所とか・・・・

長期的には、首都一極集中という現状を考え直さねばならないだろう。

首都機能の一部移転とか、分散とか・・・・







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