日本地図をみながら

2011年02月22日 | 出来事
わたしが温泉に目覚めたのは40過ぎてから。

それまで行った旅行は子供優先だったり、観光が殆どだったので
かけ流し&秘湯という類の温質を探しての旅行はなかった。

Yさんに連れられて初めて行ったのが山形県の大平温泉、秘湯の宿だった。
ガードレールなしのスイッチバック有の対向車もすれ違えない狭い山道で
ぼこぼこの轍に沿って水がザーザー流れていた道を1時間以上走ったか
旅館の駐車場が宿から歩いて15分ほどの離れた場所で、
こんなところに一晩車を置いてって大丈夫?と思うような道端。
勿論防犯上、大丈夫?と。
昔からそうしてきたことも、
これだけ情報社会になったら変えていかないと駄目なんじゃない?と思った。

そこの露天風呂は前日の台風の影響で泥の河がうねりを上げている際にあったので
露天も泥湯になっているし、2階の客室から丸見えだったし、、、入れなかった。
今思うと、もったいなかったな・・・・と。
今なら絶対!


その温泉を皮切りに2000年から5年間で142湯つかった。
2002年にうーが家族に加わってからも数回獣医さんに預け出かけたが
2日間トイレもせず&吐いたりで、預けることは無理だとわかり
それ以来トレーラーで一緒にキャンプ地などを回るようにしたが
たまには1泊2食付の「上げ膳据え膳」の宿に泊まりたくて
娘に仕事休んで家にいな!などと勝手なことを言ったり
毎回毎回「また行くの!?」と嫌味を言われてもそれでも行き続けたが
とうとう結婚して赤ちゃんができたので
もうさすがにあてには出来ないと、
上げ膳据え膳の秘湯の旅は諦めて、またトレーラーを牽いて
2008年の小諸がスタートするまでは泊められる場所を探して温泉に入った。


だから今回の温泉旅行はまるでまるで夢のよう~~

何が彼女をそうさせた?
「Yさんと温泉でも行って来たら?」と天使のように言ってくれた。
0歳児と2歳児とうーの世話を押し付けるのだから・・・・ありがたやありがたや。

「行けるよ!」と言ったらすぐ、Yさんが「じゃ~ここに!」と即決!
行先を決めるのは常にYさんだけど、今回の早業は
目的が仙台の牛タンと決めていたようなので、宿も延長線上で!

早速日本地図をだし場所を見てみた。

地図を見て、行った温泉をマークしだしたら、いかに日本を知らないかがわかって
自分の無知さ加減にあきれてしまった。
Yさんの地図はいつも書き込んでいるのでボロボロでいい感じになじんでいるのに、
私の地図は久しぶりに開いたので紙が臭かった。
押し入れの中の教科書を取り出した時のようなカビのにおい、あれれれ・・・。

頭の中にもカビが生えないように日本地図の勉強をしなくては。


今回行く中山平温泉は宮城県の上の方ですぐ隣が山形ですぐ上が秋田。
そういえばこの近くの鬼首には平成13年に行ったことがある。
今回は「うなぎの湯・琢秀」という温泉宿にとまった。

例年の3倍の雪が今年は降ったらしい。
宿を覆うような雪の量。(隣の宿は雪の重さで倒壊していた)


温泉は宿の名の如く、ぬるぬるの化粧水のよう。
質はもう、ここまでくれば当たり前のように文句なし!
この露天の写真は雑誌で見るのと同じ位置で(つまらないけど)バチッ。


お湯よし、料理良し、部屋よし、





ここ3年は小諸に行きっきりで,以前のように温泉も味わっていなかったので
娘の好意に甘んじていった今回の旅。
充分満喫し、帰りも白布温泉に立ち寄りし、思う存分「入り貯め」してきた。


これを最後にもう二人だけ(うーを置いて)で行くことはないねと、同じ気持ちで締めくくった最高の旅だった。