endy's teapot

今朝のSKshow!

今朝の産経抄(9/17)「若者よ」

2004年09月17日 | skshow
原文はこちら

論理構造タイプ: エッセイ型
出現テクニック:事例紹介
インプレッション:産経らしさ × 構造の魅力 ◎ 読みごたえ○

●分析前の一言
以前に,やはりこういう事例列挙のエッセイを,中身はおもしろいが,構造的には見るものなしで,転載だけではしょうがないと紹介したところ,私の先生がみんなに勧めるコラムとして紹介されていた.もちろん,中身の良さをとってのことだが,個人的には(汗)だった.
今回は,そこまで写しぱなしでなくて,事例を真ん中に紙面の小学生を枕にして,若者閉塞感を憂いている.これもコラムとしては上出来だと思う.なかなかこの異質なバランスが産経抄の魅力.濃いほうだけの分析ではやはり物足りない.

●分析結果


・第1パラグラフ
 [概要]紙面の紹介
 [論理構造]枕
 [中心人物]
 [分析]意外と少ないのが紙面からの書き起こし.もちろん時事ネタあるが,紙面を引用することはほんとうに少ない.
→第2パラグラフ
 [概要]筆者の感想,事例紹介
 [論理構造]といえば,専門家
 [中心人物]
 [分析]
→第3パラグラフ
 [概要]
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]本といえば,映画の人が本を大切にするということで逆説的なエッジを立たせている.

→第4パラグラフ
 [概要]ロングパラグラフ
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]内容紹介の続き
→第5パラグラフ
 [概要]ロングパラグラフ
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]
→第6パラグラフ
 [概要]筆者の主張
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]"実は、若者にとって、いま夢中になれる仕事を見つけるのは至難のことだが…。"まったくその通り,なのかな.ここより前が枕になってるわけね.
●今日のあとがき

今朝の産経抄(9/16)「思川」

2004年09月17日 | skshow
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論理構造タイプ: エッセイ型
出現テクニック:「」,専門家
インプレッション:産経らしさ △ 構造の魅力 ○ 読みごたえ ○

●分析前の一言
思川が注ぎ込む,渡良瀬遊水池は,悲しい歴史のしみこんだ池である.その悲しみにさらに幼い悲しみが沈み込んだ.
構造としては,話題紹介,背景探求,といえばの事例紹介,さげというまことにスタンダードなコラム.習作としては手本にできる.産経らしくはないけど


●分析結果

・第1パラグラフ
 [概要]事例の紹介,筆者の主張
 [論理構造]「」,事例
 [中心人物]
 [分析]事件に対して"なぜ救えなかったのか。どうして助けてやれなかったのか。"極めてオーソドックスな反応
→第2パラグラフ
 [概要]筆者の主張,背景の記述
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]
→第3パラグラフ
 [概要]筆者の考察,ロングパラグラフ
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]親たちの生い立ちの紹介
→第4パラグラフ
 [概要]ロングパラグラフ
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]親への不満
→第5パラグラフ
 [概要]事例紹介
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]"思川"といえば,同名の小説を引用して"“思い”に駆られることだろう"と駆られるということばを引き出している.
→第6パラグラフ
 [概要]筆者の主張
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]救えるような信号も出て,気付いた人もいたのに.ということで,主張がもっともらしさが迫力がでている.

●今日のあとがき

今朝の産経抄(9/15)「北の手口」

2004年09月17日 | skshow
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論理構造タイプ: 単純反復型
出現テクニック:「」,専門家,さげ 落語枕 一部の人 といえば 擬態 反語 ロングパラグラフ プチ枕 中心人物 事例紹介
インプレッション:産経らしさ ◎ 構造の魅力 △ 読みごたえ ○

●分析前の一言
もう,らしい,こてこて

●分析結果

・第1パラグラフ
 [概要]筆者の主張
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]"やっぱり、である。"これだけで,十分堪能できる.
→第2パラグラフ
 [概要]筆者の主張
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]
→第3パラグラフ
 [概要]筆者の主張
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]
→第4パラグラフ
 [概要]報道の紹介
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]
→第5パラグラフ
 [概要]事例紹介,筆者の主張
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]
→第6パラグラフ
 [概要]筆者の主張
 [論理構造]一部の
 [中心人物]
 [分析]"こうして軍事優先の基地建設をつづける秘密国家・北朝鮮と、小泉首相は国交正常化交渉を急ぐ気らしい。せっせと援助や賠償の金をみつぎ、日本の上空にきのこ雲でも立てるつもりだろうか。",ここで矛先を日本の首相へ


●今日のあとがき
もう申し上げることはありません.筆者は書きたいことを一気に列挙.これぞ単純反復の見本です.ということは構造は単純.

今朝の産経抄(9/14)「四季のオリジナル 南十字星」

2004年09月17日 | skshow
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論理構造タイプ: エッセイ型
出現テクニック:専門家,一部の人
インプレッション:産経らしさ △ 構造の魅力 △ 読みごたえ △

●分析前の一言
浅利さんを枕に,いつも昭和史を主張するかとおもえば,プチ枕程度
毒のあまりないコラム
劇団四季のオリジナルミュージカルは大好きです.何作か観にいったことがあり,これも
いずれ行きたいです.中でも,日下武史が飛びぬけて大好きで,あんないい俳優さん他に
ないというくらいに好きなんです.
今はストレートプレイばかりですが,スルースは2度観に行きました.
現在ベニスの証人のチケット手配中です.


●分析結果

・第1パラグラフ
 [概要]事例紹介
 [論理構造]専門家,
 [中心人物]
 [分析]実は,ここではまだ専門家の紹介だけで,コラム全体の書きたいことはみえない.ただ,非常に著名な人の引用なので,それに惹かれて読み進めることになる.

→第2パラグラフ
 [概要]話題の紹介
 [論理構造]といえば,
 [中心人物]
 [分析]ここで司馬遼太郎は枕に使われたことがわかる.いきなり浅利慶太でも十分な気がするので,ここは筆者の博学披露といったところだろうか.
"昭和の戦争に大胆にも挑戦し続けている劇団四季である。"という書き出しでも十分な部ランディングはされていると思う.
→第3パラグラフ
 [概要]筆者の考察
 [論理構造]
 [中心人物]浅利慶太
 [分析]"昭和の戦争"という言葉で"明治"の司馬遼太郎と比較して"昭和の浅利"としてエッジをたたせている.ここまできて,枕が活きてきている.
→第4パラグラフ
 [概要]内容紹介
 [論理構造]
 [中心人物]
 [分析]
→第5パラグラフ
 [概要]筆者の主張
 [論理構造]プチ枕
 [中心人物]
 [分析]"植民地独立の動因となったことも確かだった。そうした事実を学校や家庭では教えようとしていない。" ここは,とても産経らしい主張.普段の毒がないのでさらっと過ぎてしまいそうになる.
→第6パラグラフ
 [概要]話題の紹介
 [論理構造]
 [中心人物]浅利慶太
 [分析]このさげで,エッセイ風ということにした,前のパラグラフでおわっていたら落語枕型でもっと産経らしいがこの方がコラムとしては上品で好感がもてる.

●今日のあとがき