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 この道は いつかきたみち

  このみちを また駈ける

   このみちは 心は遠い ・ ・ ・ ・ に

ゼロの焦点

2009年12月02日 | 映画
12月1日 映画の日 東宝「ゼロの焦点」を観る
封切映画を観るのは「男たちの大和」以来4年振り
「・・・大和」はひどかつた

禎子広末涼子の舌の上でころがすようなセリフ回しは軽薄に写る
久我美子と比べるのは可愛さう
見合い結婚で失踪した夫憲一西島秀俊を捜し求める切迫緊迫感はない
西島はさらにひどい ただの平成の青年にしか見えない
鵜原宗太郎杉本哲太が左箸で飯を食つていたが これは演出かそれとも自然なのか?
鹿賀丈史の室田儀作はとてもレンガ屋の社長には見えないが
また近年のテレビドラマにやたらとみられる顔アップの多用は落ち着かない

冒頭学徒出陣壮行会のフィルムが流れるがこれもよく分からない
時代背景と本題の伏線としてならマッカーサーの厚木進駐のフィルムが相応しいように思う
SLや路面電車そしてボンネットバスも再現して一所懸命努力は感じられる
しかしもうこの手の作品を作るのは無理ではないか
細かいことになるが電線架線がいたるところにあつたり田舎道や海岸道路が
アスコン舗装であつたりとあの頃ではないこと
ほんとうにやるならアスコンを引つ剥がして砂利道にして轍掘れと泥濘くらいは再現してほしかつた

時代劇戦争物そして戦前から戦後昭和20~30年代物はやれる俳優もスタッフもいないだろう
今の時代感覚でものを考えていてはできないしその時代事象背景をもつと知る必要がある
いまどき「見合い結婚の夫婦」や「パンパン」や「オンリー」をやれるタレントがいるか・・・
その顔雰囲気情景はとても出せないだろう
こういう作品は時代を今に置きかえてやるしかないか
寂しいけれど――

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