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凍土壁工法は仮設工事

2016年09月05日 | その他
福島第一原発の止水のための凍土壁工事で漏水が止まらないとのこと
そもそも凍土壁は工事目的物(永久構造物)ではなく仮設工法(工事目的物を
完成させるための補助工事)で一定期間持てばよいもの
故にその耐用期間年数は短期(せいぜい2~3年)で工事目的(構造物)が
出来あがるまで効果が発揮できればよいもの
それを目的(完成構造物)とするのは本末転倒
完全な止水は無理であり工事費も維持費用も際限が無くなる

凍結工法はトンネル切羽(鏡)の止水や崩壊防止対策として開発され用いられてきた

  <九州道 加久藤トンネル北の切羽 中央の小さい穴は既設の避難坑>

その施工範囲(面積 奥行き 延長)は狭小で拘束された区域(100平方メートル程度)に限られていた
大構造物や広範なものには実績もほとんどなく効果も不明
仮設構造物としての止水工は杭工法や矢板工法など在来工法が
実績も信頼性も効果もありまた安価である
あえてこれら在来工法を採用せず何倍も高価な発展途上の凍土壁工法を用いるのは
何か別の意図が隠されているではないかと疑わざるを得ない

  <九州道 加久藤トンネル南の切羽>


 <山陽道 霜降山トンネルの切羽 岩質は風化花崗岩>