今年6月のことだ。
8歳の姪が口をとんがらせて小学校から帰ってきた。
聞くとその日は1枚の田んぼを全員がサンダルを履いて、200人一斉に田植えをしたらしく、その時に事件が起きた。
同じクラスの女の子がサンダルを片方なくしてしまい、リーダーだった姪は田植えどころではなくなってしまった。
炎天下の中、1時間も水田を探し回ったらしい。
ドロドロになって探している姿が思い浮かぶ。
どうしても見つからず、あきらめて帰りかけたとき、なくなったと思っていたサンダルはなんと畔に脱ぎ捨てられていたようだ。
「ごめ~ん。まいちゃん」。
おとなしい姪はその日、晩御飯までふくれっ面だった。
まあ、そんなことは子どもならありえるから許してあげてね。
でも200人がひしめき合って田植えしている中、1足のサンダルを探すのはなんて非効率な!と今でも思い出しては笑ってしまう。ごめん。