夕歩道
2012年12月12日
お母さんギツネは子ギツネに、人間は怖いものだと教えます。キツネと知れたら最後、捕まっておりに入れられちゃうと。でもお店の人はお客が子ギツネとわかっても、手袋を売ってくれました。
新美南吉「手袋を買いに」。雪の夜の美しい物語。人と生き物、大人と子ども。心の内の微妙なずれが、雪明かりに照らし出されます。子ギツネは「人間ってちっとも恐(こわ)かないや」と、屈託なく。
断層は地中で起きたずれの跡。断層だらけのこの国に、五十基の原発が、ひしめき合っています。何かずれてはいませんか。お母さんギツネはつぶやきます。「ほんとうに人間はいいものかしら」
2012年12月12日
お母さんギツネは子ギツネに、人間は怖いものだと教えます。キツネと知れたら最後、捕まっておりに入れられちゃうと。でもお店の人はお客が子ギツネとわかっても、手袋を売ってくれました。
新美南吉「手袋を買いに」。雪の夜の美しい物語。人と生き物、大人と子ども。心の内の微妙なずれが、雪明かりに照らし出されます。子ギツネは「人間ってちっとも恐(こわ)かないや」と、屈託なく。
断層は地中で起きたずれの跡。断層だらけのこの国に、五十基の原発が、ひしめき合っています。何かずれてはいませんか。お母さんギツネはつぶやきます。「ほんとうに人間はいいものかしら」