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UltimaOnline (主に)Mizuhoシャードでの活動記です。真偽のほどは曖昧です。

人狼リプレイもどき(2)

2005-03-28 11:06:29 | Mzh活動記
(主にもっちー視点)

2日目[残り9名]

翌朝、村人達は全員生存して広場に集まってきた。(※画像3
もっちーのいた三人部屋でも何も起こらなかった。



もっちーは広場の倒木に腰掛けて昨晩のことを思い出していた。

ミエルファの視線には閉口した。
一晩中"ジッ"と睨みつづけるんだもの。
背中を向けていても肌に視線を感じるくらいだ。
視線を合わせないようにタンスに向かって眠ったせいで寝不足だ。
背中にたくさんの視線が刺さる感じがして何度も目がさめる。
同じ部屋には他にまりもさんしかいないのにね。ノイローゼ気味だ。

「もっちーさん、大丈夫?」と呼びかけられた。

ハッと我に帰る。目の前にはいつものベゼの顔だ。
こんなときでも薄化粧は忘れない、いつものベゼだ。
私は少しだけ平静を取り戻し(化粧くらいで「日常」を感じるのもおかしな話だ)「ノシ」と応える。

彼女はいつもミエルファの攻撃を受けているのに、強い。
またミエルファと同室になりそうなときはベゼに対策を聞いてみよう。



そして、また人狼対策会議が始まった。


「昨晩、変わったことはなかったかの?」
立場上、長老的存在のゼン爺が切り出す。
各部屋ごとに順番に報告を行う。

ベゼとじゃがいもの部屋では「間違いが起こりようがない」とのことだった。
何か取り違えている気がするが、まあいい。

ベゼとじゃがいもは幼馴染である。
お互いに喧嘩ばっかりで、じゃがいもは顔を合わせるたびにベゼ(の化粧)に文句をつける。
「こんな田舎でなんのつもりだ」とか「都会に行っても田舎物が目立つだけだ」とか。

まあ、じゃがいもがベゼの居ない場所では決して悪口を言わないことや、
時々野良仕事をサボって紅の材料になる花を探していることを知っているので、
私としてはやれやれである。

私の報告の番が来た。
ずっとミエルファに睨まれてていたこと、まりもさんが紳士的だったことを述べる。

報告が一巡するとゼン爺が「追放投票」が必要かどうかを切り出した。
もっとも「人狼」と思われる人物を村から排除する。
力で劣る我々にとって、唯一にして最大の自衛手段だ。

投票の結果、5:4。
追放投票の必要あり、となった。

私はミエルファに投票した。
彼女は村民の輪を乱すし、私もこれ以上の攻撃に晒されるのは辛い。
少しでも村のためになることを祈って投票した。(※画像4

言い訳っぽくなるけど、もし追放されることになってもこの村を出れば
人狼に襲われることはないと思う。
この村から人狼を追い出したら帰ってくればいいだけだ。

それでも、ミエルファは激昂して取り押さえようとする男衆に抵抗した。
(一応は)戦士であるまりもさんが申し出てたので、彼女を村の出口まで送ってもらった。

まりもさんが帰ってきて「村の出口まで送ったら"素直"になって出て行ったよ」と皆に報告した。



再び部屋割りとなった。
私はゼン爺を指名して二人部屋に入った。

ずっと、同じ家に暮らしていたから安心することができた。
安心したからたくさんしゃべった。
ミエルファのこと、ベゼとじゃがいものこと、羊達のこと。(※画像5

ゼン爺は「カカカ」と笑いながら話を聞いてくれた。
周囲には「親子」で通しているけど本当の親子じゃないことは私も知っている。
(年齢も50歳くらい開いているし)
本当の両親は私を産んだあとに死んでしまったとミエルファに聞かされた。
ちょうどその頃に村に住み着いた羊飼いの元に預けられたんだと。

急に悲しくなってゼン爺に抱きついた。
ゼン爺はいつものように(役に立たない豆知識を教えてくれる顔で)教えてくれた。

 「よいか、よく喋るやつが怪しいんじゃ」
 「まったく喋らないやつは嘘が思いつかなくて困ってるんじゃ」
 「狂人というのを知っておるか?」
 「人間の癖に人狼に味方する奴等だそうじゃ」
 「もっちー、お前も人間を良く見極めて生き残るんじゃぞ」
 「くれぐれも気をつけてな。ところでメシはまだかいの?」

二人でおいしいごはんを食べた。
ゼン爺はいつものようにホラ話を披露してくれた。

旅をしていたときに人狼の村に入り込んでしまい追いかけられたこと、
人狼は煙草の煙を吸うと血管が浮き出るということ、
人狼に噛み付かれると言いなりになったり急死したりしてしまうこと。

会った事もない人狼の話をおもしろおかしく語る父の姿に、私はいつしかまどろみ、
翌朝、じゃがいもが戸を叩く音で目覚めるまでグッスリ眠っていた。

その横では、ゼン爺がいつもの顔で


永遠の眠りについているとは知らずに。

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