真冬の怪談コンピレーション、
† IONA's Library †さんの「ダークナイトストーリーズ」が開催中です。
気鋭のUO作家たち(10名!)がダークな雰囲気の漂う物語を紡ぎました。
どの作品も作家色が濃くにじみ出たパッション強めの作品となっております。
ぜひぜひ足をお運び下さいませ。
【展示場案内】
マラスのアンブラ近郊の閑静な展示会場。
アクセスはアンブラよりルナ街道を徒歩数分。
街道沿いにそびえる廃墟気味のお屋敷です。
通り過ぎないように注意しましょう。
【ツアー告知!】
というわけで、作品展示が開始されましたので
「みんなで読み、みんなで語ろうじゃないか」と
恒例の企画が持ち上がりました。
みんなで読めば怖くない!?
「怪談読書ツアー」
開 催 日 2010/1/21(木)
集合時間 22:00ごろ(人数が集まり次第出発)
集合場所 アンブラ銀行横 の砂場
解散時間 現地到着後、流れ解散の予定
進行予定 現地着 → 読書 → 読書会に移行 → 流れ解散
なんとなく足が向いていなかった方もこれを機会にぜひご参加くださいませ。
著者様が参加する場合は作品の裏話とか解釈にも踏み込めてしまうと言う諸刃の剣ですよ。
お楽しみに!
※おまけ※
読書ツアーに先駆けて各作品をおさらい。
「ダークナイトストーリーズ感想文」
題名:The Lost World(喪われた世界)
著者:Yuh
寸評:ある世界の終わりを描いた作品。ある意味、今回の展示作品でもっともスケールが大きな「神話」かもしれない。著者のパッションを強く感じる粗びき仕上げでした。
題名:Haka wo sagasuotoko(墓を探す男)
著者:Yuma
寸評:墓を探す男が登場するオムニバス作品。前半20P目の文章が、あまりに「怪談」していて爽快ですらあります。その反動か後半はモヤッと闇に紛れてしまいました。
題名:Huji no yamai(不治の病)
著者:Yuma
寸評:難しいテーマに100P本でチャレンジした意欲的な作品ですが、ページ制限から解放されたことで物語にブレが生じたように思いました。でも、著者らしい独特な視点が勿体無いので再挑戦してみてもらいたい。
題名:My Family(大切な家族 -Side:B-)
著者:Tarte
寸評:「ある出来事」を子供な視点から捉えた作品。淡々とした描写が続きますが、さり気なく仕込まれたヒントを読み解くことで終盤の印象が変わります。逆に怖い。
題名:desire
著者:Apricotjam
寸評:プレイヤー視点の怪談。丁寧なストーリーラインに引き込まれていきます。細かい描写のせいで、どうしても深読みしてしまいがち。コンプレックスとか人間関係とか。プレイヤーとキャラクターを分離させて描いた点で金字塔だと思います。
題名:Short Horror Story
著者:Old Young Man
寸評:心臓に悪いコンパニオンさんのおはなし。怪談とは別枠で投稿されたらしいんですが、なぜか壇上に上がってます。
題名:Dark Knight Invocation
著者:FAM
寸評:とてもムードがあります。どんどん「めくらせられる」詩のようなリズム感と突き抜けた漆黒感は著者ならでは。
題名:Pumpkin Story
著者:kuniko
寸評:ページ数に対して冊数が多いのは三部構成に必要だからです。物語性も高くクライマックスもしっかり用意されているという、まさにエンターテインメイトですね。1冊目から2冊目にかけての展開は「そりゃ気狂い沙汰だよなあ」と大笑い。
題名:Homare-Jima Report
著者:Porio
寸評:徳之島の薄暗い部分にメスを入れた郷土史研究的なレポート。公式副読本的な着地点に到達しているような気がします。徳之島は研究がほとんど進んでいないのでもっと盛んになって欲しいなと期待アゲ。
題名:Lots of blood(ロットブラッド)
著者:Mottie
寸評:アンダーワールドでの遭難事故を巡る文献を繋ぎあわせた体のフェイクドキュメンタリー作品。登場人物は全て実在なのでアンダーワールドのとあるクエストで作品世界を追体験することが可能です。怖さよりキモスの方が強いかも。少々ビジュアル面に問題がございますが、これでもワーム描写とかは抑えたって著者の霊が言ってたのでご安心ください。
題名:BOUQUET.(ブーケ)
著者:Mottie
寸評①:花嫁を巡る悲劇をダシにソーサリアの輪廻感などに切り込んだ作品。生れついた星なのか三文文士が悪いのか、悲劇はどこまでもどこまでもつながっていく。それはまるで花嫁のブーケのように。じめっとした黒い画面と底の見えない無間地獄はまさに怪談である。
寸評②:夏の怪談用にストックしていた作品だそうです。著者は題名の付け方にご満悦だそうですがやっぱり通じにくいと思います。エスパー向け。
題名:No one knows it.(誰もいない音楽学校)
著者:Fellow
寸評: ダークナイトストーリーズの作品を単行本にまとめるとしたら、この作品をトップバッターにすることでしょう。(もちろん最終はdesireだ)
実際に発生したある大惨事の瞬間を軸に展開する物語。怪談のはずなのに読んでいて楽しい気持ちになるのは著者のエンターテイメント力のなせる技なのか。暖かく楽団に迎え入れられた彼はどこへ向かうのか。最後の1ページの「めくり」が本当に心地よい快作でございました。ごちそうさま。
† IONA's Library †さんの「ダークナイトストーリーズ」が開催中です。
気鋭のUO作家たち(10名!)がダークな雰囲気の漂う物語を紡ぎました。
どの作品も作家色が濃くにじみ出たパッション強めの作品となっております。
ぜひぜひ足をお運び下さいませ。
【展示場案内】
マラスのアンブラ近郊の閑静な展示会場。
アクセスはアンブラよりルナ街道を徒歩数分。
街道沿いにそびえる廃墟気味のお屋敷です。
通り過ぎないように注意しましょう。
【ツアー告知!】
というわけで、作品展示が開始されましたので
「みんなで読み、みんなで語ろうじゃないか」と
恒例の企画が持ち上がりました。
みんなで読めば怖くない!?
「怪談読書ツアー」
開 催 日 2010/1/21(木)
集合時間 22:00ごろ(人数が集まり次第出発)
集合場所 アンブラ銀行横 の砂場
解散時間 現地到着後、流れ解散の予定
進行予定 現地着 → 読書 → 読書会に移行 → 流れ解散
なんとなく足が向いていなかった方もこれを機会にぜひご参加くださいませ。
著者様が参加する場合は作品の裏話とか解釈にも踏み込めてしまうと言う諸刃の剣ですよ。
お楽しみに!
※おまけ※
読書ツアーに先駆けて各作品をおさらい。
「ダークナイトストーリーズ感想文」
題名:The Lost World(喪われた世界)
著者:Yuh
寸評:ある世界の終わりを描いた作品。ある意味、今回の展示作品でもっともスケールが大きな「神話」かもしれない。著者のパッションを強く感じる粗びき仕上げでした。
題名:Haka wo sagasuotoko(墓を探す男)
著者:Yuma
寸評:墓を探す男が登場するオムニバス作品。前半20P目の文章が、あまりに「怪談」していて爽快ですらあります。その反動か後半はモヤッと闇に紛れてしまいました。
題名:Huji no yamai(不治の病)
著者:Yuma
寸評:難しいテーマに100P本でチャレンジした意欲的な作品ですが、ページ制限から解放されたことで物語にブレが生じたように思いました。でも、著者らしい独特な視点が勿体無いので再挑戦してみてもらいたい。
題名:My Family(大切な家族 -Side:B-)
著者:Tarte
寸評:「ある出来事」を子供な視点から捉えた作品。淡々とした描写が続きますが、さり気なく仕込まれたヒントを読み解くことで終盤の印象が変わります。逆に怖い。
題名:desire
著者:Apricotjam
寸評:プレイヤー視点の怪談。丁寧なストーリーラインに引き込まれていきます。細かい描写のせいで、どうしても深読みしてしまいがち。コンプレックスとか人間関係とか。プレイヤーとキャラクターを分離させて描いた点で金字塔だと思います。
題名:Short Horror Story
著者:Old Young Man
寸評:心臓に悪いコンパニオンさんのおはなし。怪談とは別枠で投稿されたらしいんですが、なぜか壇上に上がってます。
題名:Dark Knight Invocation
著者:FAM
寸評:とてもムードがあります。どんどん「めくらせられる」詩のようなリズム感と突き抜けた漆黒感は著者ならでは。
題名:Pumpkin Story
著者:kuniko
寸評:ページ数に対して冊数が多いのは三部構成に必要だからです。物語性も高くクライマックスもしっかり用意されているという、まさにエンターテインメイトですね。1冊目から2冊目にかけての展開は「そりゃ気狂い沙汰だよなあ」と大笑い。
題名:Homare-Jima Report
著者:Porio
寸評:徳之島の薄暗い部分にメスを入れた郷土史研究的なレポート。公式副読本的な着地点に到達しているような気がします。徳之島は研究がほとんど進んでいないのでもっと盛んになって欲しいなと期待アゲ。
題名:Lots of blood(ロットブラッド)
著者:Mottie
寸評:アンダーワールドでの遭難事故を巡る文献を繋ぎあわせた体のフェイクドキュメンタリー作品。登場人物は全て実在なのでアンダーワールドのとあるクエストで作品世界を追体験することが可能です。怖さよりキモスの方が強いかも。少々ビジュアル面に問題がございますが、これでもワーム描写とかは抑えたって著者の霊が言ってたのでご安心ください。
題名:BOUQUET.(ブーケ)
著者:Mottie
寸評①:花嫁を巡る悲劇をダシにソーサリアの輪廻感などに切り込んだ作品。生れついた星なのか三文文士が悪いのか、悲劇はどこまでもどこまでもつながっていく。それはまるで花嫁のブーケのように。じめっとした黒い画面と底の見えない無間地獄はまさに怪談である。
寸評②:夏の怪談用にストックしていた作品だそうです。著者は題名の付け方にご満悦だそうですがやっぱり通じにくいと思います。エスパー向け。
題名:No one knows it.(誰もいない音楽学校)
著者:Fellow
寸評: ダークナイトストーリーズの作品を単行本にまとめるとしたら、この作品をトップバッターにすることでしょう。(もちろん最終はdesireだ)
実際に発生したある大惨事の瞬間を軸に展開する物語。怪談のはずなのに読んでいて楽しい気持ちになるのは著者のエンターテイメント力のなせる技なのか。暖かく楽団に迎え入れられた彼はどこへ向かうのか。最後の1ページの「めくり」が本当に心地よい快作でございました。ごちそうさま。