上田ゆう子のあやせブログ

日々のでき事への私の思いをお伝えしながら、
政治のこと、社会のことを、ごいっしょに考えていきたいと思います

耐えられない増税の痛み-議員全員協議会(3)

2006年08月23日 | 市政のこと、市議会のこと
この春からグッと上がってしまった市・県民税と国民健康保険税。とても払いきれない、とのお声が寄せられていますが、とうとう17日、増税に納得できない市民の方が、包丁を持って市役所窓口にこられるという事件が起こってしまいました。このような事件は許されるものではなく、ケガ人がなかったのは幸いでしたが、それほどに、今回の増税はみなさんにとって大きな圧迫感となっています。
納税通知書が届いた後、綾瀬市に寄せられた問い合わせ等は市民税で342件、国民健康保険税で400件にものぼったとのことです。
これというのも、昨年秋の選挙で圧勝した小泉自民・公明政権の結果です。いま、自民党総裁選が話題になっていますが、国民に負担を強いる方向を見直そうという方はいません。「改革には痛みを伴う」といって押し進められているこの流れ。みなさんにとって、ほんとうに引き受けられる「痛み」なのでしょうか。ほんとうに引き受けなければいけない「痛み」なのでしょうか。
お金がないのだからみんなで「痛み分け」をというけれど、国の財政をこれほどに悪化させたほんとうの原因、お金の使い方を正すことなく、その責任を問うことなく、国民に押しつけてすませようというやり方は、どうしても納得できません。

基地があるがために標的になる危険-議員全員協議会より(2)

2006年08月22日 | 平和と安心
「武力攻撃を受けた場合に備える」といってつくられた国民保護法。それに基づいて、綾瀬市でも「国民保護計画」づくりが進められています。議員全員協議会でその概要が説明されました。
私がひっかかったのは、「厚木基地が所在するという地域特性に配慮した」という点。「地域特性に配慮するっていったいどういうこと?」と質問しました。
部長の答えは、「基地があるがために、標的になりやすいと認識している」というものでした。
米軍が日本を守ってくれているとおっしゃる方もいますが、私はつねづね、米軍基地があることで、日本は攻撃される危険を背負い込んでいると考えてきました。万が一戦争になった場合、通常、まっさきに相手の基地を攻撃してその機能を停止させようとするだろうと思うからです。日本には油田などの資源がありませんから、米軍基地さえなければ、攻撃される可能性はゼロに近いのではないでしょうか。
綾瀬市ではこれまで、厚木基地があるから災害時に援助してもらえる等々、基地があることをメリットとして描く風潮がありました。でも今回、公式に、「基地があるがための危険」が明言されたのです。
「国民『保護』計画」といいながら、私たち綾瀬市民に、攻撃される危険を受け入れ協力しろというのでしょうか……。
この計画については、9月5日から市民の意見募集(パブリックコメント)が行われます。ぜひみなさんの思いを寄せていただきたいと思います。

学校プールの安全管理-議員全員協議会より(1)

2006年08月21日 | 綾瀬っていいな
議員全員協議会がありました。いくつかの報告がありましたので、順次お知らせしたいと思います。
まずは学校のプールの安全管理。排水口についてです。
排水口の上の柵状のフタがネジできちんと固定してあるかと同時に、排水口の穴そのものに十文字の金具が設置してあるかどうかを、文部科学省が調査した件です。
綾瀬市では、柵状のフタはすべてネジで固定してありましたが、十文字の金具は設置されていない学校が小学校5校、中学校3校あったとのこと。
小学校については、夏休みのプール開放がお盆休みになっている12日に、さっそく設置工事を完了したとのことでした。
中学校(綾瀬中、城山中、北の台中)については、今年度のプールの授業が1学期で終わっているとのことで、来年の使用開始までに設置工事を行うとのことでした。
こういった学校の安全管理については、綾瀬市は比較的迅速に対応してくれていると感じています(事故報道や国の方針が出されてから、ではありますが(^_^;))

一人ひとりを大切にした教育を-教育研究大会で

2006年08月20日 | きょうの出来事
「非行」と向き合う親たちの会のみなさんと、「神奈川・夏の教育研究大会」に参加しました。各教科の研修をはじめ、よりよい教育をと先生方が行っている会ですが、子どもたちの問題行動についての分科会を、毎年担当させていただいているものです。
子どもたちに健やかに育ってほしいという願いはいっしょなのに、子どもたちの問題行動をはさんで、ヘタをすると対立してしまう親と先生……。親と先生が手をつなぎ合えれば、子どもたちがこんなにおいつめられなくてすむだろうと思うことがよくあります。そんな率直な思いを話し合える、貴重な機会になっています。
子どもたちを「集団」として見る必要があるために、はみ出る子を規制するしかないという先生の本音。今年、小規模な学校に変わって十数人のクラスになったら、少々違うことをしている子がいても受け止められるようになったという先生の声。子ども一人ひとりを大切にした教育のためには、先生方がゆとりをもって子どもたちと向き合える少人数学級が必要なんだと、改めて考えさせられました。

写真は、三浦海岸の会場から帰りがけに寄った、横須賀長沢の「平和の母子像」です。1977年、厚木基地を飛び立った米軍機が横浜市緑区(現青葉区)に墜落した事故で命を奪われた土志田和枝さんと、3歳だった祐一郎君、1歳の康弘君を忘れないために建てられたものです(<7月21日に書いた映画「パパ ママ バイバイ」の事故です)。

恐れず食らいついていく勇気を-日本カウンセリング学会研修会にて

2006年08月12日 | 心あれこれ
10日、11日、12日と、日本カウンセリング学会の研修会に参加してきました。
議員としてたくさんのご相談をお受けする中で、必要性を感じて始めた「カウンセリング」の勉強でした。学びながらこれまでにお受けしてきたご相談をとらえ返し、みなさんにもっと気軽に身近なところでカウンセリングを利用していただけるしくみづくりが必要だと切実に考え、議員を引退させていただいて新たな道に踏み出す決意をしたわけです。その一方で、この歳(7月25日に50歳になりました)になってからの挑戦で、どこまで責任をもった仕事ができるのだろうという不安をぬぐいされずにきました。
でも今回の研修会で、さまざまな形で「相談・カウンセリング」に取り組んでいらっしゃるみなさんの実践をうかがい、先生のご指導のもと、私の課題意識がズレてはいないのだと確認することができました。目の前に必要性があるのですから、恐れず食らいついていくしかないのですよね。私にとって大きな節目となった研修会でした。

写真は龍王峡です。研修会の帰り道、会場だった鬼怒川温泉からちょっと足をのばし、小1時間散策してきました。途中、水芭蕉の群生しているところがあり、人影がないのを幸いに「夏がく~れば思い出す……水芭蕉の花が咲いている……」と歌いながら歩きました。
自然の中で歌うなんて、初めての経験! カウンセリングの大きなテーマに「ありのままの自分を受け入れる」ということがあるのですが、ほんのひととき、「あっ水芭蕉だ!」→「歌いたいなあ」→「歌っちゃおう!」と心のままに動けるようになった自分を味わってきました

間違いを認め、責任をとる、ということ-映画「にがい涙の大地から」

2006年08月06日 | 平和と安心
新日本婦人の会のみなさんと、ドキュメンタリー映画「にがい涙の大地から」を観ました。
日本軍が、終戦時に証拠を消すために廃棄した化学兵器等によって、戦後何年も経ってから中国の方々が被害にあい、苦しみ続けている問題を扱った作品です。死んだほうがまし、と思うほどの苦しみを背負いながら、誰が間違っているのか、正義は誰にあるのかを明らかにしたいと、日本政府を相手に裁判をされています。
国際法で禁止されていた化学兵器を作り続けた日本。それを放置し責任をとろうとしない日本……。
戦争は人を狂わせてしまう許すことのできない行為ですが、戦争が終わっても、その間違いを認めず、新たな被害を放置し続けることは、さらに罪深いことではないでしょうか。日本政府が行う行為を正すのは、私たち日本国民の責任。この映画を、一人でも多くの方に観ていただきたいと思います。

夜は、汗だくになって浴衣を着付け、小園の盆踊りに参加しました。年1回ですが、毎年参加するなかで、ちょっと踊ると思い出せる曲も多くなってきました。でも今年は新曲が多かったので必死でついて踊りました

プールの安全-高座清掃施設組合プール

2006年08月05日 | 市政のこと、市議会のこと
埼玉県ふじみ野市のプール事故で心配していた高座清掃施設組合のプールに、視察方々泳ぎに行ってきました。夜、閉館1時間前に飛び込んだのですが、夏休みのせいか、以前行ったときより利用者が多く、ちょっとうれしく思いました。
心配していた水中歩行用の流水プールに入って、水の流れ出る部分にしっかりフェンスがビス止めされているのを確認することができました。
もう何年も前になりますが、学校のプールの排水口に足をとられて子どもさんが亡くなる事故があり、綾瀬市の小・中学校でもいっせいに点検して、安全を確認したことがあります。「プールの排水口は危ない」という教訓が、なぜ活かされなかったのか。しかも「流水」といういっそうの危険をともなっているプールで……。無念でなりません。
ところで、高座清掃の流水プール。流れ出てくる部分の水圧が強すぎて、私でも近づくのが困難です。以前から、これでは高齢の方にはたいへん過ぎるのでは? 危険では? と感じていたのですが、ご利用になっているみなさんはいかがですか? 以前に確認したとき、水圧は変えられるとの話でしたので、ご意見をお聞かせいただければと思います。

映画「1リットルの涙」-なんのために生きてるの?

2006年08月03日 | 綾瀬っていいな
綾瀬市の「家族で語る『平和・人権』映画会」で、映画「1リットルの涙」を観ました。
毎年夏に行われてきた「親子平和映画会」に、人権問題を担当している市民協働安全課がタイアップして取り組んだ企画だったのだと思います(きちんと確認はしていないのですが(^_^;))。子どもたちの姿も多く、大盛況でした。これまで参加者が少なくて、せっかくの企画なのに残念だなあと思う年もあったので、たくさんの方が来てくださってよかったなあと思いました。
「1リットルの涙」は、難病と向き合って生き抜いた木藤亜也さんの日記をもとにつくられた映画。昨年秋にお誘いがあって試写会を観て、綾瀬のみなさんにも観ていただく機会がつくれるといいなあと思っていたものでした。
同様の病気等で子どもさんを亡くされた方が、私のお知り合いにも何人かおられます。「なんのために生きてるの?」。この永遠のテーマに、真摯に向き合っていかなくてはと思います。

「困った子」から「困っている子」へ-問題行動のとらえ方

2006年08月01日 | 綾瀬っていいな
「問題行動や心の問題を持つ子どもと家族についての理解と援助」と題する、村尾泰弘先生(立正大学教授)の講演をお聞きしました。綾瀬市教育研究所の、小・中学校の先生向け夏季研修講座に混ぜていただいたのです。
少年非行は凶悪化していると言われるが統計上はそうではない。むしろ「凶悪化」とくくってしまうことで流されてしまい、ほんとうの問題点が見えにくくなってしまう。
「いきなり型」と言われるような、思わぬ子どもの突然の非行が起きるのは、「コミュニケーションがとれない」というところからきている。これは、厳罰化で解決できることではなく、コミュニケーションの力をつけてやるなどの対応をしていくことが大切、とのユーモアをまじえたお話に、なるほどと思わせられることがたくさんありました。
そして、カウンセラーとして子どもたちや、その家族とどのように関わっているか。その知恵を、学校の先生方にもちょっと取り入れてもらえると、子どもたちとの関わり方がかわり、親たちとも手をつないで対応していけると、具体的な方法を示唆してくださいました。
問題行動をする子を「困った子」ととらえるとき、主体は親、教師、地域にある。同じ子どもを「困っている子」ととらえるとき、主体は子ども自身になる。「困っているから困ったことをするんだ」ととらえれば、どこでつまずいて困っているのかを探して、そこに具体的に対応してやることができる、との視点は、ほんとうに温かいものでした。
他市の学校で問題行動のある子を排除する現実があると知るたび、綾瀬の学校ではそのようなことがなくありがたいなあと感じてきましたが、きょうの村尾先生のお話を活かしてくださる先生が、もっともっと増えてくださるといいなあと思いました。