上田ゆう子のあやせブログ

日々のでき事への私の思いをお伝えしながら、
政治のこと、社会のことを、ごいっしょに考えていきたいと思います

学術的、理論化の大切さ-日本心理学会シンポにて

2006年07月30日 | 心あれこれ
日本心理学会の公開シンポジウム「『こころとからだの健康』の心理学」に参加しました。
職場のメンタルヘルスの問題は、議会でも何度か取りあげてきましたが、企業の最先端のみなさんを対象に活動している久保田浩也さん(メンタルヘルス総合研究所)のお話はなかなか刺激的で実践の力を強く感じました。
健康とライフスタイルという課題についての、知識としては喫煙や無謀運転が「悪い」とわかっていても、青年がこれらの行動を取りやすいメカニズムについての研究報告もありました。「おとなのロジック(論理)では『リスク』なことでも、おとなとしてのステイタスを獲得したい青年期、友人関係づくりが第一の青年期にとっては、必ずしも『リスク』とは認識されない」こと。一般に自尊感情が低いと危険な行動をとると言われているが、逆に自尊感情が高いことによって、リスクを過小評価するという研究結果などの報告もありました。
現実社会につながっているのだけれど、どこか少し遠いような……、なんだかとっても「学術的」な雰囲気がなつかしかったです。いまの時代、こういった学術的研究を「現実ばなれしている」と切り捨てる風潮に出合うことが多いのですが、やっぱり現実社会を、理論的に体系化していく作業をないがしろにしてはいけないと感じました。

「規制」の必要性と、行き過ぎの危険と-ごみ条例について

2006年07月29日 | 市政のこと、市議会のこと
「(仮称)綾瀬市ごみの散乱防止に関する条例」の説明会に参加しました。
参加者は私を入れてたった11人とさびしい状況でした。
空き缶やたばこのポイ捨て、動物のフンの始末から、粗大ごみや自動車の不法投棄、自動販売機設置者へのごみ箱設置義務づけまで、さまざまな要素が盛り込まれていて、ちょっと読んだだけではわかりにくいところがありましたが、説明や質疑をとおしていくつかの点が確認できました。
まずは、一番心配していた「罰則」のこと。罰則の対象は、法律でも規制されている不法投棄や、自動販売機を設置している業者へのごみ箱設置についてだけとのこと。他市でポイ捨てを対象に罰則を設けたところがあるのですが、「市民が市民を罰する」という感覚が広がっていくことに恐ろしさを感じていました。綾瀬市では、ポイ捨て等には啓発等で対応すると、はっきり考え方を分けているとの説明にほっとしています。
もう一つ、これまで市はいっさい関わらなかった民地に捨てられた粗大ごみ等について、市もいっしょになって相談していくという方向が示されたこと(処分費用は民地の方の負担、という限界はありますが……)。長年、野焼き問題に対して逃げ腰だった市が、県の条例で「指導」の根拠ができてから、直接野焼きをしている人に対応してくれて、ずいぶん助かるようになりました。少しずつではあっても、効果が現われるといいなと思います。
この条例は、12月議会に提案される予定です。これから、全体の妥当性をよく吟味しなくてはなりません。8月9日まで、市が意見を募集しています。HPに載っていますので、ぜひご意見をお寄せ下さい。

楽しい音楽のひととき-わさびの会にて

2006年07月28日 | 綾瀬っていいな
保健センターで開催されているわさびの会に参加しました。今日のプログラムは「音楽」。用意されたカスタネット、スズ、タンバリン、小太鼓に加えて、参加者持参のギター、糸や空き容器を使った手作り楽器もそろって、歌に合わせて合奏しました。最初はきらきら星などみんなで歌いやすい童謡……、のハズが、けっこう歌詞が出てこない! みんなで思い出し、思い出し、歌いました。槙原敬之の「どんなときも」を、「いい歌詞だねー」と改めて味わいながら歌ったり。最後は、参加者の1人、シンガーソングライターイマムラアツシさんの歌に魅せられて、あっと言う間に時間が過ぎていきました。

くらしの目線で市政をチェック-市民オンブズあやせ

2006年07月27日 | 市政のこと、市議会のこと
市民オンブズあやせの総会に参加しました。
設立が2001年でしたから、もう5年もたったのですね。情報公開条例、医師会への補助金問題、住民基本台帳問題、東名インター問題、入札問題等々、ずいぶんたくさんの課題に取り組んできてくださったものだなあ、と思います。綾瀬市の入札・契約制度の見直しのための委員会に参加するなど、直接、市政に関わる役割も果たされています。オンブズのみなさんのパワーはすごい! くらしの目線で市政をチェックする運動が、もっともっと広がってほしいなあと思います。

現実対応はまだまだ…-健康診断にて

2006年07月24日 | きょうの出来事
健康診断を受けました。市議会議員も、綾瀬市の職員のみなさんといっしょに受けさせていただけるようになっているのです。
体重計に乗って「少し体重が減った~!」と喜び、血液検査の採血では、痛みをできるだけ感じないようにと身体の力を抜いて。順調に進んで最後の問診まできたら……
同じ部屋の中で20人ほどの方が待っていて、カーテン1枚の向こうで行われている問診の内容が全部聞こえてくるのです……
いいのかしらと思っていたら、お隣の方が「全部聞こえちゃいますねえ」とおっしゃいます。「やっぱりマズイですよねえ」と、受付に走って担当職員に事情を説明。対策をお願いしました。
とりあえず、応急処置で待合所を部屋の外のロビーに変更。みんなで椅子を持って大移動しました。午後の部、そして来年に向けての改善を求めましたがどうなったかしら。
個人情報保護などの大切さがいわれていますが、現実対応はまだまだあとから追っかけている状態ですね




本音で話せる場の広がりを-「非行」と向き合う会で長野市へ

2006年07月23日 | きょうの出来事
22日、23日と長野市に行ってきました。全国からお母さんたちが集まる「日本母親大会」の分科会「『非行』にはしる子どもと向き合うために-ひとりで悩まないで」。そして「『非行』と向き合う全国ネット」初企画の学習交流会と、2日続けての参加でした。
大雨の被害が続いている長野県ということで心配していましたが、長野市は幸い、被害に合わなかったそうです。自然相手とはいえ、地形や気象状況次第で、なすすべもなく被害が広がってしまう現実がやりきれません。
母親大会はかの有名な善光寺近くの信州大学で開かれたのですが、時間がなく善光寺には寄れずじまい。それでも立派な門構えをのぞきこみ、郵便局まで由緒正しい旧旅館風の町並みに、すこうしだけ歴史のいぶきを感じてきました。
全国ネットの学習交流会は、北海道から九州まで、全国から11もの加盟団体が参加してくださいました。準備等々がんばってくださった長野こまくさの会のみなさんのお力もあって参加者数もまずまず。日頃の思いを本音で話せる場が、もっともっと広がっていくといいなあと思います。

だれのための米軍、自衛隊か-映画「パパママバイバイ」

2006年07月21日 | 平和と安心
新日本婦人の会の夏休み平和映画会「パパママバイバイ」を観ました。1977年に厚木基地を飛び立った米軍機が横浜市緑区(当時)に墜落。幼い男の子2人の命がうばわれ、全身やけどとたたかったお母さんも4年後に亡くなった事故を描いたアニメです。
私の実家は緑区の隣の瀬谷区でしたから、当時学生だった私にとって、この事故はたいへんな衝撃でした。とくに、直後に救助にきた日本の自衛隊のヘリコプターが、子どもたちやお母さんを助けずに、ジェット機を墜落するにまかせてパラシュートで脱出した無傷のアメリカ兵パイロットだけを運び去ったという現実が、私の胸に焼きついてはなれません。その場面を改めて映画で観て……。
いまのアメリカと日本と、そして日本の国民との関係。米軍は日本の国民を守るためにいるわけではないこと。自衛隊は日本の国民より米軍を優先すること。この現実をよく表しているとつくづく感じました。
綾瀬市の空を米軍機が飛ぶのを見るたび、同じような事故が起きるのではないかと不安でなりません。

この映画は、8月末まで県内各地で上映されます。
7月21日海老名文化会館/25日座間ハーモニーホール/27日エポック中原/28日相模原あじさい会館/30日横浜市教育文化センター/31日青葉公会堂/8月21日鎌倉芸術館/25日横須賀芸術劇場/30日茅ヶ崎市民文化会館