これは・・・・。
「小魔、ね」
「しょうま?」
その言葉を繰りかえるカルに、レムが頷いてみせる。
「魔族よ。それも、かなり小物のね。本能の赴くままに餌漁りするしか脳のない奴よ」
それにしても、ああぁぁぁ・・・・、なんてこと。
レムが、あまりのくやしさに、髪をかき回した。
あたしが、魔術にかけては、天才的とまで言われたこのあたしが、たかが小魔程度に振り回されるなんて。こうなったら、散々遊んでくれたお礼、させてもらおうじゃないの。
「カル、良く見てなさい。さっき教えた術は、こうやって使うのよ」
呪文を唱えると同時に、宙に差し出したレムの手に一本の青白く輝く槍が出現した。
未だに白い煙を吐いて、悔しげな目で吠えまくる小魔。
それは、悔しいだろう。餌にしか思っていない人間に思いも寄らない反撃を受けたのだから。
その小魔に向かい、レムが魔力の槍を打ちかます。
くらえっ
『光撃槍』
狙いたがわず、ど真ん中命中。
槍の放つ光が消えた後に残るのは、僅かな塵。勿論、死体も残ったりしない。魔族とは、そういうものである。
ふう と息を吐いたレムが、辺りに散らかった塩を見て簡単の息を吐く。
塩って、本当に効くのね。だけど、塩かぶってしぼむなんて、ナメクジみたいな奴。
レムが、ふと 入り口にカルが塩を置いた皿が残っているのに気が付いた。
・・・・って事は、あいつが入って来なかったのって、そのせい?
だけど、さっき聞こえてた声は・・・・?
熱い 苦しい 痛い みず、お願い 水を
まだいた。
ううう うわぁ この人たちって
ずしゃっ
あ、まずい
おどろいた弾みに、レムが塩の皿を蹴飛ばしてしまった。それを待っていたように陽炎のような人達が、二人を取り囲む。
「小魔、ね」
「しょうま?」
その言葉を繰りかえるカルに、レムが頷いてみせる。
「魔族よ。それも、かなり小物のね。本能の赴くままに餌漁りするしか脳のない奴よ」
それにしても、ああぁぁぁ・・・・、なんてこと。
レムが、あまりのくやしさに、髪をかき回した。
あたしが、魔術にかけては、天才的とまで言われたこのあたしが、たかが小魔程度に振り回されるなんて。こうなったら、散々遊んでくれたお礼、させてもらおうじゃないの。
「カル、良く見てなさい。さっき教えた術は、こうやって使うのよ」
呪文を唱えると同時に、宙に差し出したレムの手に一本の青白く輝く槍が出現した。
未だに白い煙を吐いて、悔しげな目で吠えまくる小魔。
それは、悔しいだろう。餌にしか思っていない人間に思いも寄らない反撃を受けたのだから。
その小魔に向かい、レムが魔力の槍を打ちかます。
くらえっ
『光撃槍』
狙いたがわず、ど真ん中命中。
槍の放つ光が消えた後に残るのは、僅かな塵。勿論、死体も残ったりしない。魔族とは、そういうものである。
ふう と息を吐いたレムが、辺りに散らかった塩を見て簡単の息を吐く。
塩って、本当に効くのね。だけど、塩かぶってしぼむなんて、ナメクジみたいな奴。
レムが、ふと 入り口にカルが塩を置いた皿が残っているのに気が付いた。
・・・・って事は、あいつが入って来なかったのって、そのせい?
だけど、さっき聞こえてた声は・・・・?
熱い 苦しい 痛い みず、お願い 水を
まだいた。
ううう うわぁ この人たちって
ずしゃっ
あ、まずい
おどろいた弾みに、レムが塩の皿を蹴飛ばしてしまった。それを待っていたように陽炎のような人達が、二人を取り囲む。