ものずき烏の無味乾燥?文

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ジョニー・ホッジス&デューク・エリントン:(’57、’58、’59)

2006-01-04 | 音楽 の 紹介
 時間的経緯からみれば、ジョニー・ホッジスはデューク・エリントン・バンドを離れてバンドを構成していたらしいのですが、わたしが意識して聴き始めたころは、ジョニー・ホッジスの音色はエリントンのビッグ・バンドに溶け込んでいました。今回の記事はジョニー・ホッジスのカラーが出ていると思えるエリントン・サウンドから3枚まとめてみました。

THE BIG SOUND /
SIDE BY SIDE / BACK TO BACK

"The Big Sound" Verve(JPN)UMV-2525
Don't Call Me, I'll Call You /
An Ordinary Thing / Waiting For Duke /
Dust Bowl / 
Willie Cook, Ray Nance, Clark Terry, Cat Anderson, 
Harold Baker (tp) 
Quentin Jackson, John Sanders, Britt Woodman (tb)
Johnny Hodges, Paul Gonsalves, Harry Carney, 
Jimmy Hamilton, Russell Procope (reeds)
Billy Strayhorn (p) Jimmy Woode (b) Sam Woodyward (ds)
Little Rabbit Blues
Viscount / Johnny Come Lately /
Bouquet Of Roses / 
Ray Nance, Clark Terry (tp) 
Quentin Jackson, John Sanders, Britt Woodman (tb)
Johnny Hodges, Harry Carney, Jimmy Hamilton, 
Russell Procope (reeds)
Billy Strayhorn (p) Jimmy Woode (b) Sam Woodyward (ds)
Gone And Crazy / Digits / Segdoh / 
Early Morning Rock
Ray Nance, Clark Terry, Harold Baker (tp) 
Quentin Jackson, John Sanders, Britt Woodman (tb)
Johnny Hodges, Harry Carney, Jimmy Hamilton, 
Russell Procope (reeds)
Billy Strayhorn (p) Jimmy Woode (b) Sam Woodyward (ds)
1957/06/26 NYC
 デューク・エリントン不在のエリントン・バンドです。ジョニー・ホッジスが代番ということのようです。鬼のいぬまの心の洗濯と取れぬでもありませんね。メンバーの皆さん、いつもより大きな音量を出してます。一番張り切っているのはジョニー・ホッジスということになりますが、サウンドはエリントンと言えるのでしょうか...。エリントンにしては、豪快すぎるサウンドです。
メンバーは豪華です。デューク・エリントンは、これだけのメンバーをまとめてビッグ・バンドを運営していたのですから、ものすごいバイタリティだと思います。

"Side By Side" Verve(FRA)2304_417
Stompy Jones / Squeeze Me / Big Shoe * /
Going Up
Just A Memory * / Let's Fall In Love * / Ruint * /
Bend One * / You Need To Rock *
Duke Ellington & Johnny Hodges
Johnny Hodges (as) Duke Ellington (p) Harry Edison (tp)
Al Hall (b) Leslie Spann (g,fl) Joe Jones (ds)
1959/02/26
*)
Ben Webster (ts) Roy Eldrige (tp) Lawrence Brown (tb)
Wendell Marshall (b) Billy Strayhorn (p) Joe Jones (ds)
1958/08/14
"Back To Back Verve(FRA)V6-8317
Wabash Blues * / Basin Street Blues / 
Beale Street Blues
Weary Blues * / St. Louis Blues / Loveless Love /
Royal Garden Blues
Duke Ellington & Johnny Hodges
Harry Edison (tp) Johnny Hodges (as) Duke Ellington (p)
Leslie Spann (g) Al Hall (b) * Sam Jones (b) 
Joe Jones (ds)
1959/02/20
 Side By SideBack To Back 。タイトルの語感から言っても、メンバー編成から見ても姉妹編に間違いありません。エリントンがビッグ・バンドではなく、コンボで演奏している異例さが独特なのです。ブラス・セクション、リード・セクションでいつもは複数の奏者で演奏されるものが、ひとりの奏者であるということなのですが、モダンになりそうなのですが、トラディショナルを維持しています。エリントン・バンドを絞り込んだコンボ編成なのですが、ここまで絞ると、
ジョニー・ホッジスサウンド Equal エリントン・サウンド
という評価も間違いありません。でも迫力が欠けています。

 モダン・ジャズ全盛のこの時代に、エリントン・バンドを離脱しつつあったジョニー・ホッジスを引き止める目的と、デューク・エリントン自身がモダン・ジャズを試そうとしている意図を感じる2枚のアルバムです。
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2006/01/04 ものずき烏

(参考記事) エリントンのピアノ・トリオ




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