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飢える子どもたち、新生イラクでは栄養不良児が倍増 (BBC)

2005-03-31 14:48:40 | on Peace
国連のリポートによれば、イラクでは十分な食料を摂取できない子どもが増加し、4分の1以上が慢性的な栄養不足状態にある。
同リポートによれば、アメリカによる侵攻以降、5歳以下の子どもの栄養失調の割合は倍増し、昨年末までに約8%になった。
このリポートは、ジュネーブの国連人権委員会の年次総会のために用意されたもので、北朝鮮とスーダンのダルフール地方についても言及している。
国連の飢餓問題の専門家ジャン・ジグレール氏(このリポートを用意した責任者で、『世界の半分が飢えるのはなぜ?』の著者)は、イラクの悪化しつつある状況は、有志連合によって引き起こされたイラクへの武力攻撃に責任があるとしている。
「飢餓による日々の静かな虐殺は形を変えた殺人だ。この殺人に対して立ち向かい根絶しなければならない。」とジグレール氏は述べている。 (BBCのサイトから)

ジグレール氏の『世界の半分が飢えるのはなぜ?』は、「飢餓」の社会的メカニズムをわかりやすく解き明かす良書だ。
飢餓問題の専門家がイラク、すーだん、そして北朝鮮の現状に警鐘を鳴らしている。特にイラクは「外から仕掛けられた飢餓」という点で、重要な問題だ。ここまでイラクの市民に苦難を押し付けながら、それでもブッシュ・アメリカはイラク占領の正当性を言い募る。

なお、写真は旧イラク空軍の破壊された飛行機のところで遊ぶ子どもたちという内容のキャプションが入っていたが、劣化ウラン弾が使われていたとしたらとんでもないことだ。

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